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2011年8月27日土曜日

クジャクの尻尾

 
 昨日の豪雨*で図書館に本を返すのは諦め(本が濡れるがな)、本日の始まりである。
 
 ∧∧
(‥ )今日は曇天ですね
 
   (‥ )洗濯物、乾くかなあ?
 
  
 クジャクのメスがオスを選ぶ決め手は何か? あの目玉模様の数だ、尾羽の長さだ、対称性だ。

 いや、調べたら尾羽全部関係なくて、決め手は鳴き声みたいよ?
 
 えっ?? 嘘??
      
 ∧∧
( ‥)でっ? どうよ?
 
   ( ‥)うーんんんん。まだ読んだ、
     -□ というか見比べただけ
       なんだけども。
 
 えー?? そんなのおかしいよ
 
   (‥ )という反論は、反論の是非は
    □-  ともかくとして、反論の展開と
       その理屈にはいささか
       賛成しかねるというかね。
 ∧∧
( ‥)まあ、そういう感想を持ったと。
 
 観察した個体群が移入されたものだからボトルネックや浮動で本来の状態でなくなっている、というのなら、同じように移入された個体群で観察した他の研究事例、”AとBに相関があります”もおかしいだろってことになるし、メスの好み(ようするにその種の選択の基準)が不安定だ、というのなら、じゃあなんでクジャクは一定の形しているの? ということになる(選択が一定しないのなら極限まで進まないだろうし、地域差も出るんじゃね? ということ)。
 
 観察した個体群ではオスが均質化して多様性がなくなっている(メスがチョイスできない状態になっている)のじゃないのか? というのなら、ハミルトンやズックの話はどうなるの? とか

 *選択の結果、変異を使い尽くしてしまったら、どのオスも同じ品質になってしまうのでメスがえり好みをしてもしなくても結果は同じ。これじゃあ性選択が効かなくなっちゃうよ。しかし、病原体と宿主がはてしなくいたちごっこをする状態を仮定すると遺伝的な多様性は保たれ、派手な飾りはオスの優秀さを示す信号として機能し、かくて性選択は続行される、というような話。ハミルトン、ズックが提案。
 
 ∧∧
(‥ )この論文には、そのハミルトンさんや
 □-  ズックさんの論文が引用されて
    いないんですね。
    ザハヴィさんの論文も引用なしと。
 
    (‥ )だからかな? フィッシャーの
       ランナウェイ仮説だけ取り上げて
       いるみたいだけども。
 
 いや確かにランナウェイの事例はあるけども、あれ、地域個体群で模様や色、派手さがばらばらじゃないですか(ランナウェイは流行のようなものなので、そりゃあ地域差があるさ、という理解で良い?)。

 クジャクはランナウェイかというと、あまりそうは見えないのだけども。そこんところ反論としてはどうなんだろう?
 
 ∧∧
( ‥)やれやれ、しかし、どうしますか
 
    ( ‥)まあ、うまい具合に書くさ。
      -□
 
 ダーウィンはクジャクの尾羽を見ると具合が悪くなると書いたが、それは今の人々も同じらしい。確かに難問である。見てるこっちも頭が痛い。
 
    (‥ )というか、まじで頭痛が
        するんですが。
 ∧∧
( ‥)気分転換したら?
 
 
 さて、では今度こそ図書館へいこう。
 

 
 *注:正確にいうとクジャクのあの尾羽というか飾り羽は本物の尾羽ではないし、腰から生えてるそうだ。
 
 

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