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イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2016年2月29日月曜日

2016年の閏日 この市場を見つめよ

 
 2016年は4の倍数である。
 
 ∧∧
( ‥)というわけで
    本日は2月29日
    閏年の閏日です
 
  (‥ )4年に1度の降臨だー!
 
 
 ∧∧
(‥ )その閏日も残すところ
\‐  2時間を切りました
 
  (‥ )本屋がさ
      またひとつ消えたよ
 
 
 ここから本屋が消えたら、ここら近辺の人は一体どこで本を買うのだ?
 
 ∧∧
( ‥)買わないんじゃね?
    さもなきゃamazon
 
  (‥ )そーだなー
      ただ最近合理化のせいかな
      amazonもちょっと不便に
      なってきたんだよな
 
 古本屋の斡旋業を拡大したせいか(これはこれでありがたい話なのだが)、最近のamazonは事前注文の無い本は新刊でも在庫を置かない、という方針になったとも聞く。

 実際、ものによると新刊なのに手に入らないということが起こり始めている。出たばかりで本屋にはあれどamazonに在庫が無いのだ。

 そして在庫が無い変わりにamazonが斡旋した古本業者が本を出品している。その値は状況によりけりだ。安いこともあれば、だがしかし反対の場合もある。

 例えば、新刊なのにamazon自体には在庫が無く、その代わりに古本が定価より高く出品されるというふざけた現象が起こっている。
 
 これならamazonに発注する意味が無く、大手書店に頼んだ方が良い。
 
 ∧∧
(‥ )amazonは
\‐  巨大な倉庫屋さんだから
    価値があったのだけど
    その価値を自ら
    切り捨て始めたって
    感じですかねえ?
 
  (‥ )余計な死に品を置かない
      というのは合理的だけど
      それだと普通の大型書店と
      変わらなくなるか
      それ以下になって
      しまうからな
 
 そうだとすると、これは何であろうか? アメリカらしい合理主義がまねいた袋小路なのかもしれないし、エントロピー増大の法則に従って、成功した組織は意識高い系の社員によって蝕まれていくということかもしれぬ。amazonの快進撃もそろそろ打ち止めか。
 
 それはさておき
 
 近所の本屋が消えた。皆、どこで本を買うのか?
 
 買わないんじゃね? というのは正論なんだが
 
 ∧∧
( ‥)ジャンプはどこで
    買えばいいの?
 
  (‥ )...コンビニだね
 
 コンビニによってみると、そこにあるのはエロ、漫画、料理と育児と掃除。
 
 今までなんの気無しに眺めていたし、その陣容も分かっていたが、改めて見ると新鮮だ。
 
 ∧∧
(‥ )みんなが必要としていた本は
\‐  これだけだった
    そういうことだね
 
  (‥ )おっさんがエロを買い
      少年少女が漫画を買い
      主婦が料理と育児と掃除を
      買っていく
 
 申し訳程度に科学の本もあったが、価格は600円程度。内容はあまり正しくなかった。

 例えば日本で火山が多い理由はマントルの深い場所でマントルが溶けてマグマが出来るからだというが、深度は融解の本質的な条件じゃない。

 プレートが沈み込む日本の直下では水の存在が融点以下でマントルを溶かし、マグマを作り出す。これが抜けていた。多分、ライターはよく調べずに書いたんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でもみんなは
\‐  この程度の情報で
    お腹いっぱいだ
    そういうことでもあるよね
 
  (‥ )文字も1見開きで
      400文字程度かな
      このぐらいの文字数が
      皆の読解力の
      限界なのだろうなあ
 
 もちろん、漫画やエロや料理や育児はもっと内容が充実しているから、実際には全員、もっと大量の情報を読みこなせるのだ。
 
 ∧∧
( ‥)でも科学は立ち話程度の内容で
    十分だってことだね
    それ以上のカロリーを
    振り分ける事柄ではない
    そう判断されているから
    こういう内容になる
 
  (‥ )2chとかの雑談を
      内容の間違いは
      そのままに
      書き方をきれいにした
      感じだねえ
 
 もちろん、これ自体も昔からの話ではある。プレイボーイ誌にだって時事ネタや科学のネタはあったであろう。あれと同じと言えば同じだ。
 
 ただ、市場の縮小によってそれ以外の本が皆消えて、プレイボーイの切り抜きだけが残った、そういう状況だと言えばよかろうか。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると新鮮だね
\‐  田舎とかだとコンビニが
    本屋であり
    知識の供給源に
    なるってことはあったけど
    それがじょじょに拡大している
 
  (‥ )この市場を
      見据えなければいけない
      わけだな
 
 



 

果てしなき呪いの日々

 
 ∧∧
( ‥)例えばの話
 
  ( ‥)そうねえ例えばの話
    ‐/ 自分の人生が
       うまくいかないからと
       言ってだな...
 
 あるいはこう言えば良いであろうか?
 
 人生も世界もかくあるべきである。そう思っているのに現実はそうならない。

 自分の人生はままならず、ましてや世界はこうあるべきだ、などという高邁な理想がかなう事も無い。
 
 彼は怒る。そしてあるべき人生とあるべき世界を若者に呼びかける。
 
 このままでは駄目です。こう生きるべきです。
 
 いやまあ、そのなんだ、ご本人は義憤のつもりなんだろうが、それはいかがなものか?
 
 ∧∧
(‥ )そういう人
\‐  多いよねえ
 
  (‥ )いかがなものか?
      というよりもだな
      やっちゃいけない
      のだけどね
 
 ∧∧
( ‥)なぜかと申しますに
 
  (‥ )かくあるべし
      そう思っていても
      そうはならなかった
      それは彼の思い描いた
      かくあるべき人生と
      世界観
      そして計画が間違っていた
      そういうことなんだよね
 
 
 理想が挫折した時、彼は失敗の原因を、世界とその理不尽のせいにする。だがしかし、実際には彼の構想に致命的な欠陥があったと見るべきである。事実、失敗したとはそういうことだ。
 
 ∧∧
(‥ )もちろん周りの反対で
\‐  失敗したんだと
    彼は息巻くのだけど
 
  (‥ )実際は
      お前の計画に穴があるから
      皆見捨てたし
      周囲の協力があっても
      根本が破綻してるから
      失敗したんだって
      ことの方が
      圧倒的に多いのだよな
 
 だが、あきらめきれないのだ。特に理想に邁進した人間はそうである。

 理想に邁進するとは単純に思い込みが激しいということであって、思い込みの激しい人間は失敗を認めないし、ましてや自分と自分の計画に欠陥があったことを絶対に認めない。

 彼にあるのは、良いのだから良いのだ、という循環論法だけである。
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 他人や若者に
    こうすればきっと成功するよと
    良かれと思って
    失敗した計画を押しつけると
 
  ( ‥)昔からこういう奴は
    ‐/ 古今東西いたんだよな
      あげくに
      自分を客観的な存在にして
      箔つけたいから
      自分は海外にいる
      とか
      自分は外国人である
      とか
      自分はハーフである
      とか
      嘘までつき始める始末
 
 そこまでして自分の失敗した人生を誰かに模倣させたいものなのか?
 
 ∧∧
(‥ )でも本人に悪気はないんだよね
\‐  
 
  (‥ )そりゃあ自分の計画自体に
      致命的な欠陥があったと
      思ってないからな
 
 ∧∧
(‥ )弱ったもんですね
\‐
 
  (‥ )幸いにもこういう煽りを
      真に受ける奴は
      もともと似たような
      奴だから
      問題ないかもだけどね
 
 これは呪いのようなものだ。理想という名の病原菌が、それに罹患しやすい人間と共に世代を越えて受け継がれていく。
 
  
 
 
 

たぶん、無理は無理だと分かる未来

 
 
 指数関数的に増大する人工知能の処理能力は、至近の未来においてついに人の脳を越え、特異点を突破した。こうして生まれた人工知能に人は質問するのである。
 
   (‥ )問題に答えて欲しい
 
 ∧∧
( ‥)なんの?
    なんでも答えられるぞ
 
 
  (‥ )エネルギーと
      食料問題を解決し
      人間が働かないで暮らせる
      社会の実現
 ∧∧
( ‥)無理だね
 
 
  (‥;)なんで!?
  ‐   シンギュラリティを
      越えたんだよね?
 ∧∧
( ‥)無理なもんは無理って
    言ってるだろ
    現実を受け入れろ猿
 
 
 
  ( ‥)まあどうせ
    ‐/ こういうオチだと
       思うけどもな
 
 ∧∧
( ‥)世の中そんなもんですよと
 
 
 例えばの話、人間を越えた人工知能を作った時、彼らに永久機関を作る方法を尋ねたら、無理と答えるだろう。可能か可能じゃないかを決めるのは知能じゃない、宇宙だ。
 
 
 ∧∧
(‥ )そもそも大演算と容量の増大で
\‐   知能が必然的に生じるだろう
    と考えること自体が
    おかしいかもしれません
 
  (‥ )多分、錯誤の根底は
      同じなんだろうな
 
 
 累積すれば魂が宿る。魂は現実を越えて、夢への扉を開く。
 
 ∧∧
(‥ )機械を作っている人たちは
\‐  魂ではなく知能と言っては
    いますけども
 
  (‥ )実際には魂のこと
      なんだよな
      それもどっちかというと
      神性に近い奴だ
 
 そうでなければ人間には発見できない現実をも越えんとする解決策を、人工知能が発見できると楽観しないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)実際には
   世界を設定しているのは
   宇宙であって
   観測者ではない
 
  (‥ )だから尋ねても
      無理なものは無理
      それが分かるだけだろうね
 
 もちろん、これも人工知能が本当に人工知能になれたら、の話である。
 
 ∧∧
(‥ )実際にはシンギュラリティに
\‐  至ってもなお
    人工知能は知能にすら
    なれないだろう
 
  (‥ )一見すると人間そっくりの
      受け答えができるぐらいは
      可能かもしれないけど
      いつもの話
      それは
      レプリカントであって
      人間じゃないからな
 
 映画版であるブレードランナーにおいて、レプリカントたちには魂があったが、実際のところレプリカントとはそういうものじゃない。レプリカントはただの模造品で知能ですらない。
 
 ∧∧
( ‥)2045年に実現するのは
    せいぜいレプリカントの
    オペレーターが普及するぐらい
 
  (‥ )それでもインパクトは
      大きいけどな
 
 
 とはいえ、レプリカントたちのオペレーターとて、考えてみれば初音ミク以下の存在でしかない。
 
 ∧∧
(‥ )レプリカントは
\‐  大容量で無理矢理人間を
    模倣しているだけだけど
    初音ミクは人間を
    部品に組み込んだ
    巨大演算機械だからね
 
  (‥ )どっちが偉大かと言ったら
      明白なんだよなあ
 
 そしてむしろレプリカント技術が初音ミクに反映されることで、より偉大なものが地上に現れるだろう。
 
 ∧∧
(‥ )誰もすごいとは
\‐  思わないだろうけどね
 
  (‥ )未来ってのは
      そういうものだと思うよ
      ネットだって
      もはやすごいとは
      思われていないからな
 
 
 

2016年2月28日日曜日

なぜヘビは空中で待ち伏せしない?

 
 
  ( ‥)仕事以外で人と話をしても
      楽しくないのだ
 
 ∧∧
( ‥)理由を聞こう
 
 
 多くの人にとって、宇宙の話はUFOの話でしかない。
 
 ∧∧
( ‥)あなたは別にUFOに
    興味があるわけではない
 
  (‥ )俺は星と宇宙に
      興味があるのだ
      話が合うわけが
      ないよね
 
 先日、おひつじ座の変光星Rを望遠鏡で見ていたら(厳密にはもう暗くなって見えなくなっていたことを確認したのだけども)、近所の人が、今日は何を見ているのか? と尋ねてきた。
 
 見ますか? とおひつじ座のα星ハマルを見せたが、これでは星が見えるだけだ。よく分からないに違いない。
 
 そこで月を見せたら喜んでいた。
 
 ∧∧
(‥ )月は大きさがあって
\‐  誰が見て分かる天体だからね
 
  (‥ )でもそんな人々も
      月の地質に興味がある
      わけではないなあ
 
 ∧∧
( ‥)つまりあなたとしては
    仕事以外で
    他人と話をする気はないと
 
  ( ‥)皆の手にかかれば
    ‐/宇宙はUFOになり
      恐竜は怪獣になり
      古代はアトランティスに
      歴史はライフハックに
      進化は宗教になる
      話がことごとく対立して
      つまらなくなる
      他人と話をする意味が
      どこにもないだろ?
 

 ではどうする?
 
 簡単だ。調べれば良い。自分が知っていると思っているこの世界から一歩出れば、そこは広大な見知らぬ世界。

 我々の知ってるなど、大海の中の小さなたわ言に過ぎぬ。

 本など読んで自分は知恵者になったと勘違いしている連中の愚かしさときたら、それは悲しい道化であろう。
 
 ∧∧
( ‥)でっ? どうだ?
 
  ( ‥)樹上性のヘビは
    ‐/ 地上性のヘビよりも
       食事の間隔が短くなる
       そうだよ
 
 つまり、樹上性のヘビは地上性のものよりも、頻繁にものを食べる、ということである。
 
 理由はどうも単純ではないかと言う。すなわち、樹上性のヘビは体を重く出来ない。
 
 ∧∧
(‥ )重く出来なければ
\‐  頻繁に食べて頻繁に出す
    必要があるね
    確かに鳥もそうだよね
 
  (‥ )反対に地上性で
      待ち伏せ型のヘビは
      極端に間隔が長いものが
      いるんだよな
      種類によっては
      一食の間隔が1年を越える
      ものもいる
 
 ∧∧
( ‥)ということはですよ
 
  (‥ )例えばの話
      樹からぶらさがって
      ひたすら獲物が近づくのを
      待つような架空生物は
      存在しないってことだ
 
 生物には何かしら必然的な制限がある。イラストレーターやSF作家は現在の地球に存在しないとっぴな生き物をやたらと考えたがるが、現在の地球に似たものがいないとは、その不在には必然性があるということだ。

 つまるところ彼らの空想は根無し草の妄想。
 
 と言いつつも
 
 
 ∧∧
(‥ )クモさんは
\‐  浮力が事実上効かない空中で
    浮遊しながら
    待ち伏せ捕食する動物だよね
 
 
  (‥ )そこで疑問だ
      なぜクモはそれが
      できるんだと思う?
 
 網という構造物で体を支えているから。

 単純にそれだけであろうか?
 
 何かにしがみついている、という点では樹上のヘビも網に張り付いたクモも変わらない。
 
 ∧∧
(‥ )ヘビさんは小型化できない
\‐  とかですかね?
    網を張るクモはどれも
    小さいですよね
    世界最大の造網性のクモ
    オオジョロウグモは
    体長5センチ強ですよね
 
=>https://www.google.co.jp/search?q=nephila+pilipes&biw=805&bih=656&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwi6o9Xnu5jLAhWFH5QKHYZP…
 
 
  (‥ )でもこれより小さなヘビが
      いるからな
      多分大きさの問題では
      ないんだよね

=>https://www.google.co.jp/search?q=nephila+pilipes&biw=805&bih=656&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwi6o9Xnu5jLAhWFH5QKHYZP…
 
 
 あるいは定位の仕方に問題があるのかもしれない。実際、樹上性のヘビぐらいのサイズで、なおかつ樹上で待ち伏せ捕食する動物がいる。
 
 
 ∧∧
(‥ )なぜクモは
\‐  空中で待ち伏せ捕食ができて
    ヘビにはできないのか?
 
  (‥ )洞窟で待ち伏せして
      コウモリを食うヘビが
      いるけど
      これはコウモリが
      大量に帰ってくるから
      出来る芸当だろうしな
 
=>https://www.google.co.jp/search?q=elaphe+taeniura&biw=1024&bih=816&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwi61JODxJjLAhUmNqYKHco…
 
 
 ∧∧
(‥ )言い換えれば
\‐  条件次第では可能だってこと
    ですよねえ
    だけど通常は成立しない
  
 
  (‥ )成立しないのは
      なぜだと思う?
      代謝が高いせいかな?
      あるいは別の理由かな?
      自分は知らんことがある
      それが分かるよね
 

 
 
*要するにこの問題、言い換えればこういうことである。未来生物を描いた「アフターマン」の中で、著者ドゥーガル・ディクソンは未来の特殊化したヘビ、アンカーフィップを描いた。これは発達した尾で枝につかまり、その身を伸ばして近づく鳥を捕まえて食べるというものである。つまり樹上で半固着生活に特化した、待ち伏せ型の捕食者だ。
 
=>Anchorwhip - Speculative Evolution Wiki - Wikia
 
 
 ∧∧
(‥ )でも以上からすると
\‐  アンカーフィップは
    ありえないんじゃないか
    ということになる
 
  (‥ )ではなぜ成立しないのか?
      その原因は何か
      ヘビのそういう進化を
      制限している条件は何か
      それを考えてみよう
      そういう問題であると
      思えばおおむねオッケー
 
 
 
 
  
 

おおむね真実 帰ってきたアナコンダ

 
  ( ‥)スネークフライトって
    ‐/ 映画があったじゃない
 
 ∧∧
( ‥)ああ逃げ場の無い旅客機内に
    ヘビさんたちがわんさか
    逃げ出して
    パニックになるという映画ね
 
 
 予告編では、おっさんがでっかいヘビにしめられて、頭から丸呑みされる場面があった。
 
 
  (‥ )それを見ると想像して
      しまうのですよ
 
 ∧∧
( ‥)想像してしまうのですか
 
 ヘビたちを刺激しないようにする主人公の脇で、頭をかじられているおっさん。
 
 ヘビたちを少しずつ手なづける主人公の脇で、胸まで呑み込まれたおっさん。
 
 ヘビたちを説得して、ケージの中に入ってもらっている主人公の脇で、足だけ口から出てるおっさん。
 
 ケージのヘビたちに墜落しなくてよかったね。さあ自然に帰ろう、そう話しかけて空港を出て行く主人公の脇で、台車にのっけられて運ばれる大蛇と腹の中のおっさん。
 
 
  (‥ )というのを期待して
      いたんですが
      見た人に聞いたところでは
      そういう映画じゃ
      なかったそうでしたよ
 
 ∧∧
( ‥)そりゃ残念だったな


 
 なんかこう、あれだ。この世界は失望だらけで、わくわくが足りない。
 
 ∧∧
(‥ )足りないなら作るしかないな
\‐
 
  (‥ )この女の子が
      ひどい目にあう薄い本が
      見たいでーす
      よっしゃお前らの
      言いたいことは分かった!
 
 さあ、アナコンダに呑み込まれるところを見るがいい。
 
 
 ∧∧
(‥ )でも大蛇さんたちは
\‐  人を本当に呑み込むから
    うかつなことは書けないな
 
  (‥ )おっさんなら
      問題ないんだよ
 
 女の子が呑み込まれたら、ひどい! と皆が抗議の声を上げるが、おっさんが呑み込まれていくのを見れば、皆、笑うだけである。
 
 ∧∧
( ‥)...そう...なのか?
 
  (‥ )おおむね真実
 
 
 
 
  
 

2016年2月27日土曜日

再現性が悪いアナコンダ

 
 この女の子がひどいめにあうところが見たいです!
 
 
  (‥ )アナコンダにゆっくりと
      呑み込まれていくのです
 
 ∧∧
(‥ )...そういうひどいじゃ
\‐  ないんだよな
 
 
  (‥ )再現性が悪いね
 
 ∧∧
( ‥)皆の要望を再現できないと
    金儲けできませんぞー
 
 

 
 
 

大規模公共事業 その名は万里

 
 ∧∧
(‥ )考えてみれば
\‐  トランプ議員の言う
    不法移民を防ぐために
    メキシコ国境に壁築く公約
    大規模公共事業の約束
    だよね...
 
  (‥ )倫理的道義的な是非は
      ともかくとして
      経済的にはありっちゃ
      ありなのかもな
      無駄でもなんでも
      金が動く
      ひとにぎりの勝ち組が
      金を滞留させている
      状況よりはましだよね

 
 
 働いている労働者にインタビューすると、国を守る立派な仕事です、これでようやく仕事にありつけ、借金も返せます、と明るい声。
 
 実際には低賃金だし、メキシコ移民も参加してせっせと働くこの状況。なんとか否定的な声を引き出したいリベラルたちが根掘り葉掘り執拗に聞き出そうとしても、聞きつけて集まった労働者達にぼこられて、帰れ帰れのシュプレヒコール。
 
 
 ∧∧
(‥ )そこまで楽しい未来が来るか
\‐   分かりませんけどね
 
  (‥ )さてどーなるのかなー
 
 

 
 
 

見えてきたオリオン座U星

 
 ようやく見えるようになった変光星、オリオン座U星











 
 ∧∧
(‥ )今月の中頃から
\‐  見えるようになってきたけど
    まだまだ暗いですなあ
 
  (‥ )でもあれだ
      去年と同じなら
      来月の終わりには
      光度6等にまで上がる
      のだよな
 
 
=>Untitled Document
 
 本当にそんなに速く上がるのだろうか? そういう例を自分の眼で実際に見ていながら、正直、半信半疑である。
 
 ∧∧
(‥ )今のところ
\‐  そんなスピードで上がって
    いるようには
    見えませんけどね...
 
  (‥ )だけど前よりちょっと
      明るくなった
  
 比較した星に対して、やや暗いからやや明るいになった。自分が識別できる、やや暗い、やや明るいはそれぞれ0.2等ぐらい。あるいはもう少し幅があるかもしれぬ。
 
 ∧∧
( ‥)だとしたら1週間で0.4等
    やや広く取れば
    0.5等は明るくなったと
 
  (‥ )それを延長すれば
      4週間後に2等上がる
      計算だよね
      5週間後なら2.5等だ
 
 
 今、多分、9等なので、2等上がれば7等である。2.5等なら6.5等。実際のところU星の極大は6等よりやや暗い(資料によっては極大4.8等という数字も出てくるけども)。
 
 ∧∧
( ‥)するとこのペースでも
    一ヶ月後には極大に
    十分到達できるわけですか
    
 
  (‥ )まあ観測を継続すれば
      分かることよ
      極大がどこまで
      上がるのかも含めてね
 
 
 1週間に1回程度見ればよかろう。
 
 ∧∧
(‥ )変光星の観察は
\‐  時々見れば良いから
    助かるよね
 
  (‥ )でもあれだな
      そろそろ生物の観察にも
      復帰しないといけないな
 
 
 そもそもHPにおける星のコンテンツは、本来は地学の一部なんである。
 
 



読者は切り捨てるために存在する

 
 
 ∧∧
(‥ )このライターさん
\‐  どう思います?
 
  (‥ )書いてる量が多すぎる
      一人じゃないな
      多分ピンハネ式だ
 
 自分の名前を使って2、3人のライターに書かせることで、自分の著作物を次々に出し、市場を飽和させ、独占状態を実現する。
 
 だいたいそういう戦略なり方針だろう。
 
 ∧∧
(‥ )こっちのライターさんは
\‐  どう思います?
 
  (‥ )書いてる量が少なすぎるな
      年収100万いって
      いないだろう
      たぶん実家暮らしだろうね
 
 これは趣味の延長なんだろう。ただし、趣味にしては内容がぞんざいなので調べては書いていないし、教科書や英語、論文を読んでいないことも確実だ。
 
 ∧∧
(‥ )まあどっちもあれだね
\‐  売る方法としては
    悪くないね
 
  (‥ )ピンハネ式だと
      駆け出しのライターに
      書かせるから内容は
      頭打ちだな
      趣味の延長は実力次第で
      どこまでも伸ばせるが
      本人にその気がないのでは
      どうにもならん
 
 ただし、読者は別に本格的な内容など望んじゃいない。だからこれ自体に問題はない。そして以上の両方、どちらの戦略も、読者の要望に広く答えることができるだろう。
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたはどうします?
 
  ( ‥)読者に合わせると
    ‐/ つまらないものしか
       できないから
       読者は切り落とします
 
 例えば、宇宙の話を読者に合わせれば、それはUFOの話になるだろう。
 
 恐竜の話を読者に合わせれば、それは怪獣の話になるだろう。
 
 古代文明の話を読者に合わせれば、それはアトランティスになるだろう。
 
 歴史の話を読者に合わせれば、それはライフハックになってしまうし、
 
 生物進化の話を読者に合わせれば、それは宗教になってしまうのである。
 
 
 ∧∧
(‥ )つまり問題は
\‐  読者を切り落として
    どうやって金儲けするか
    ですね
 
  (‥ )肝心なことはこれだ
      そしてもちろん
      だから難問

 
 
 

2016年2月26日金曜日

モグラはなぜ歯を持っている?

 
 明け方になると夏の大三角がかなり高くまで上がってくる。星座は春から夏へと移行しつつある昨今。
 
 ∧∧ 寒いけどな
( ‥)
 ‐( ‥)そーだねー
 
 
 さて
 
 未来生物や宇宙生物、SFだろうが映画だろうが、あるいはどっかの誰かがどこぞの掲示板で描いたイラストだろうが、それらは何かおかしい。
 
 ∧∧
(‥ )生物としておかしいのだね
\‐
 
  (‥ )それをおかしいと
      思わないのは
      物理学もさることながら
      連中が生物学
      地学、古生物学
      進化学、集団遺伝学を
      分かってないから
      なんだよなあ
 
 というか、そういう基礎に眼を向けない上っ面な興味しかないからそういうことになる。

 これは未来兵器のデザインをする時に物理学や冶金学、熱力学やエンジン工学やそれを実現できる工業力やそれを支える社会的背景を一切考えないようなものだ。
 
 要するに安易な設定をして、俺の考えたメカ最強ー! と言うようなもの。
 
 ああ、しかし、これが当たり前なのであった。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えると
    未来生物や宇宙生物の設定が
    ちんちくりんなのも
    当たり前なんでしょうね
    戦車もいい加減なら
    生物はもっと
    いい加減でしょう
 
  (‥ )人に見せるには
      これ最強ー! で
      十分だからな
 
 そもそも我々は、誰もが一番良く知っているはずの自分たち自身の人体についてまで把握や考慮がおろそかなのである。それは見てくれを重視した鎧や剣を見れば分かること。
 
 ∧∧
(‥ )もちろんそれが必要な局面も
\‐  あるんだよね
    ベルセルクの巨剣なんか
    そうでしょ?
 
  (‥ )人間に振り回せる代物じゃ
      ありえないのだけど
      1つに漫画の小さなコマで
      見せるには巨大でないと
      分からない
      2つにあれほどのものを
      使わないと
      確かに人外は斬れんよな
 
 こうしたものの延長にはビキニアーマーもあるであろう。
 
 竜が空を飛び、魔法が使えるというふざけた世界なら、ビキニアーマーだってありだ!
  
 その主張は確かに正しい。

 そして潔し。
 
 少なくとも、俺の考えた兵器が最強だー、とか、俺の考えた未来生物かっこいい!! とか、自然をガン無視自己満足むき出しの手抜きよりはずっと良い。
 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
  (‥ )いや調べたらさ
      ミユビハリモグラって
      ミミズが主食なんだってな
 
ミユビハリモグラ=>https://www.google.co.jp/search?q=zaglossus&biw=981&bih=759&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiR9Jyj6ZPLAhWiXaYKHQyFDxUQ_AUIBygC
 
 
 ∧∧
(‥ )ハリモグラさんは
\‐  カモノハシと同じ単孔類だよね
   ハリモグラ(Tachyglossus属)は
   アリやシロアリを食べる
 
ハリモグラ=>https://www.google.co.jp/search?q=zaglossus&biw=981&bih=759&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiR9Jyj6ZPLAhWiXaYKHQyFDxUQ_AUIBygC…
 
 
  (‥ )だけどミユビハリモグラは
      ミミズ食だ
 
 さてここで問題である。ハリモグラたちは歯を持たない。だが同じくほぼミミズ食専門のモグラは歯を持つ。
 
 
 ∧∧
( ‥)なぜ? だろうね...
 
  (‥ )モグラは地中を掘るので
      膨大なカロリーを消費する
      だから咀嚼して
      急激に消化しないと
      間に合わないとかか?
 
 実際、哺乳類の奥歯とは本来そういう役割を果たすものではある。ものではあるが、このままではあてずっぽうだ。
 
 そして考えてみれば、こんな単純なことが分からない。
 
 さらに言えば、歯を持たないミミズ食の動物はハリモグラたちだけではない。他にもいる。
 
 ∧∧
(‥ )そしてもしかしたら
\‐  消費する代謝の違いが
    歯の有無を決定するのかも
    しれない...ですか
 
  (‥ )つまりだ
      架空生物の形を決める時は
      こういうことを考えないと
      いけない
      そういうことなんだよな
 
 だが、こういうこと、世の中のイラストレーター達はどうも考えない。
 
 ∧∧
( ‥)まあそれでも別に
    良いんでしょうね
    原理不明でも
    口から火を吹けば
    それでもう
    この怪獣は格好いいで
    すむからね
 
  ( ‥)世間的には
    ‐/ それで十分なんだよな
       だけど俺はそれじゃ
       つまらないんだよ
 
 ∧∧
( ‥)というかむしろ
 
  (‥ )そうねえ
      俺はこっちの方が
      面白いのよね
 
 
 モグラはなぜ歯を持っている? 馬鹿げた質問のようだが、考えてみれば答えられない質問である。
 
 ∧∧
( ‥)あなたが楽しい時って
    こういうことを調べている時
    だけだよね
 
  ( ‥)馬鹿っぽい疑問は
    ‐/ 楽しいぞ
       
      
 
  
 
    

答えは絶えず収束する

 
 
 ∧∧
(‥ )そういえばアメリカの
\‐   トランプ議員
     候補者指名争いで
     3連勝したんだよね
 
  (‥ )民主党はヒラリーが
      勝ったが
      TPP反対
      日本や中国は自国に
      有利なように為替操作を
      していると言ったらしいな
 
 ∧∧
( ‥)アメリカがそれを言いますか
 
  (‥ )取りあえずそれを
      言わなければ
      いけないぐらい
      状況が悪化しているって
      ことだろうなあ

 
 日本や中国から仕事を取り戻すぞー! と煽ることで躍進するトランプ議員。
 
 ∧∧
(‥ )それで躍進できるとは
\‐  アメリカの多くの人が
    今仕事が無くて
    困っているということだからね
 
  (‥ )言い換えれば
      ヒラリーとかは
      そういう窮状をまったく
      無視していたってこと
      なんだろうな
      そんで慌てて
      TPPから労働者を守れー
      日本ガー中国ガーと
      言っている
 
 ∧∧
(‥ )それはまた色々ひどい話だな
\‐
 
  (‥ )日本と同じだろ?
      40代以上の
      勝ち逃げ世代は
      今みんなが困っている
      ということを
      理解しないで
      みんなはどうして車を
      買わないんだろう??
      どうして音楽を
      買わないんだろう??
      とか言うわけだからな
 
 ∧∧
(‥ )でもだからといって
\‐  選んだものがよりによって
   トランプ議員ってところがまた
 
  (‥ )不満があれば
      それを利用する者が出る
      利用する者が出れば
      皆の不満が彼に
      追い風となって集中する
      こうして考えも無しに
      不満が政治に反映される
      アメリカのような
      直接民主制が持つ
      危険性だよな
 
 アメリカは世界で一番古い民主国家と言って良い。つまり、経験があるから熟練しており、民主制の運営では他国を抜きん出るはずだ、と予測できるが
 
 ∧∧
( ‥)そうではなかった
    ようですなあ
 
  (‥ )これまでアメリカが
      まあまあなことを
      出来ていたのは
      豊かだから
      衣食足りて礼節を知る状態
      だっただけなのかもね
 
 もっとも、絶頂期である時代にブッシュJrを当選させて、イラク戦争へ突入してしまったのだから、これすら関係ないかもしれない。
      
 
 ∧∧
(‥ )でもトランプさんが
\‐  大統領になっても
    なにもできないよね
 
  (‥ )何も出来ないことが
      良い事だろ?
      失敗すれば
      この選択肢は駄目だ
      ってことが分かる
 
 
 こうして、アメリカ国民はじょじょに未来を受け入れる準備が整うのだ。

 アメリカ国民とは世界に展開したアメリカ軍を維持するための部品であり、そのためだけに生きており、自分たちの労働と育児と納税は聖なる義務であり、国家は賛美歌の元に統一され、軍隊を維持する一つの教会となるだろう。
 
 ∧∧
(‥ )選挙と民主制とは
\‐  有権者を演算素子とした
    巨大な解答探索機械である
 
  (‥ )それを考えると
      アメリカは選挙慣れしてる
      とか
      世界で最古だから
      とか
      直接民主制だから
      とか
      衆愚制になりやすい
      とか
      どうでも良いことなんだな
 
 
 言い換えれば、アメリカは紆余曲折こそあれど、必ずや解答にたどり着く。多分、あと一世代程度。
 
 
 ∧∧
(‥ )日本も他人事では
\‐  ないですけどね
 
  (‥ )似たような国家になる
      はずだからね
 
 
 答えは絶えず、収束するのである。
 
 
 
 

2016年2月25日木曜日

完全密室質量無限大

 
 完全密室殺人だー!
 
 ∧∧
( ‥)いけいけひゅーひゅー
 
  ( ‥)密室ごと
      つぶーす!!
 
 瀑縮! 圧殺!  チタン合金も屈服するこの破壊力!
 
 
 ∧∧
( ‥)誰も納得してくれなーい
 
  (‥ )しらみつぶしに
      つぶーす!
 
 
 四方上下に配置された指向性爆薬を同時に起爆。密室を1立方メートル強に圧縮する、トリック抜きの力技
 
 
 
 

やったら怖い、タンニンダイエット

 
 
 ∧∧
(‥ )例の水素水
\‐  流行っているみたいだね
    H4OとかH6Oとか
    摩訶不思議な化学式が
    パンフレットに登場しても
    売れている
 
  (‥ )これがお客の要望に答え
      そして分かりやすく
      丁寧に説明するという
      ことなんだよなあ...
 
 みんなが理解できるような表現を使っている、という点では素晴らしい。

 皆を納得させ、理解させたという点でも実に素晴らしい。
 
 ∧∧
(‥ )理解なんて現実とは
\‐  なんの関係も無いという
    実例だけどね
 
  (‥ )とはいえ
      これが皆の言う
      理解しやすい説明
      なんだよなあ
 
 皆が求めているのはこういうものだ。
 
 だったら水素水のパンフレットと似たような本を作って売れば良いではないか。それは皆にとって分かりやすい本になるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)書ける?
 
  (‥ )いや書けん
      何を言っているのか
      読者が何を
      分かっているのか
      何を理解できたのか
      全然理解できん
 
 ∧∧
(‥ )理解できないものは
\‐  再現できませんなあ
 
  (‥ )分かりやすい本を書くのは
      あきらめた方がいいよなあ
      皆が何を分かったのか
      まったく分からん
 
 水素水に比べると、先日、販売者が逮捕されたというコーヒー浣腸とダイエットの方がまだしも分かるかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)なんでよ?
 
  (‥ )コーヒーを
      尻の穴から入れて
      体にいいと思う?
 
 ∧∧
( ‥)あまり良くないんじゃね?
 
  (‥ )やせそうだべ
 
 ∧∧
(‥ )...体に悪いものを入れて
\‐  腹下しでやせるとか
    そういう主張じゃない
    みたいだよ?
 
  (‥ )なあコーヒーよりも
      タンニンの方が
      良くないか?
 
 すなわち、ドングリを煮出して作ったタンニン液を尻から入れて、みるみるやせる!!
 
 ∧∧
( ‥)だからそういう主張じゃ
    ねーんだってばよ
 
  (‥ )でも効き目
      ありそうじゃね?
 
 ∧∧
( ‥)そりゃ体に悪いからな
    タンニンって皮を
    なめすことに使うやつでしょ
    食べると苦いだけじゃなく
    大量に摂取すると
    体に負荷与えるって話じゃんよ
    ドングリを食べる
    アカネズミさえも
    タンニンの多い
    ドングリを食べさせると
    やせて死ぬって言うじゃない
    尻から入れたらどうなることか
    粘膜がなめされたらどうなるよ

 
  ( ‥)死ぬんじゃ駄目だな
    ‐/
 
 それを考えると、効能が無いと同時に、多分、無害じゃねえか? という水素水を売りつけるのは、かなり良心的ではあるんだろう。
 
 
 ∧∧
( ‥)そりゃ死人が出て
    逮捕されちゃたまらんでしょ
 
  ( ‥)やっぱさあ
    ‐/ 本はこういう
      分かりやすさに頼って
      売っちゃ駄目だよなあ
 
 
 皆の言う、分かった、は幻想であった。
 
 皆の言う、理解した、は幻であった。

 分かりやすい、理解しやすい、とは無自覚な虚偽であった。
 
 分かりやすさで売ればそれは嘘になって目的を見失い、確からしさで売ればそれは売れなくなり、効果を失う。
 
 ∧∧
(‥ )分かりやすさ以外の方法で
\‐  売ることを
   考えるべきなのである
 
  (‥ )結局いきつくのは
      やはりそこだねえ

 
 
      

自分自身の脳を含めて、理解と知性を過大評価しすぎ

 
 日本は体で覚える文化であり対応は速いが、なぜそうなるのか? 原理を理解していない。

 一方、欧米は理解する文化だ。対応はやや遅いが、なぜそうなるのか? を理解している。
 
 長期的には日本のように体で覚える文化は不利になるから...
 
 ∧∧
(‥ )という意見がありますが
\‐
 
  (‥ )根本的に間違いだね
 
 
 ∧∧
( ‥)理由は
 
  (‥ )人間が物事を
      理解できるわけないだろ?
 
 いや、俺は理解している、そう猛然と反論する者もいよう。
 
 じゃあこう言い換えればいい?
 
 理解するのはいいけど、その理解が正しいってお前どうやって確かめたの?
 
 ∧∧
(‥ )西欧も1000年以上
\‐  天動説で物事を
    理解していたよね
    理解してはいても
    その理解が現実とは限らない
 
  (‥ )理解を優劣の基準にして
      物事を語っている時点で
      論点がすでに
      ずれてるんだよ
 
 
 考えることで天動説から地動説へ移行できたじゃないか! そう主張する人もいよう。これこそが知性のあかしだと言うものもいよう。
 
 しかし、この移行は実際のところ狂気によるものであった。しかも、それが実現できたのは精神論ではなく、単に金の問題である。
 
 コペルニクスの地動説はイスラーム天文学の書き換えだし、真なる革命を天文学に起こしたケプラーの発想と根拠は狂ってるし、それを裏付けたデータは大貴族チコ・ブラーエが何も考えずに湯水のごとく財産を投資して得た、単なる趣味の置き土産であった。ここにあるのは、思いつきと狂気と金だけではないか。
 
 いや、もうひとつある。それは絶えざる試行錯誤。
 
 
 ∧∧
( ‥)最適解を求めるには
    でたらめに試行せよ
    試行回数を増やすには
    金を投資せよ
 
  (‥ )これを実現する時
      理解なんて馬鹿げたものは
      必要ないのだ
 
 理解など、便宜的には便利な言葉であり、使うこと自体は問題無い。

 しかしそれは、真面目に使えば使うほど、愚劣極まる言葉である。
 
 真面目にいってしまうと、理解とは、現実と虚構の区別がついていない人間が使うたわ言にすぎぬ。
 
 
 ∧∧
(‥ )一方、数と
\‐  数を支える富みがあれば
    最適解の探索は
    可能なのである
 
  (‥ )ここには理解も知能も
      必要ない
 
 つまり、最も最適な動作を獲得する上で必要な事柄はかように明らか。
 
 それゆえ次のように言える。
 
 ∧∧
( ‥)最適な動作を理解しようが
    体で覚えようが
    結局は同じこと
    必要なのは数と
    数を支える富み
    それだけなのである
 
  (‥ )ということはだ
      日本式の体で覚えるが
      長期的に駄目だとか
      良いとか
      そういう論点は
      ずれてるんだよ
 
 
 おそらく、これを言う人は、自分自身の頭の出来も含めて、人間の知能と知性と理解を過大評価しすぎなのである。
 
 あるいは意地悪に言えばこうだ。考えすぎて机上の空論になっているし、考えること自体を免罪符にして調べることを諦めていると。
    
 
  
 

2016年2月24日水曜日

日の入りの時刻は17:31


 冬の終わり、北の空気と南の空気が押し合うせいか、関東は天気が悪くなる。

 今日も今日とて寒々しい曇り空。
 
 一休みして起きてみればもう午後の遅い時刻。夕暮れももうすぐだし、公園で本を読むのは無しだろう。寒い上にもう暗くなってしまうはず。
 
 ∧∧
(‥ )でも5時を回ったけど
    まだお外は十分に明るいね
 
  (‥ )ああそうか
      知らんうちに
      日がずいぶん長くなった
      ものなのだなあ
 
 
 
 本日、2月24日。日の入りの時刻は17:31である。

 
 
 
 追記:天気予報では夜になると、雨、あるいは雪になる見込みであった。実際、散歩に出てみるとちらちらと雨がぱらつく。
  
   遠くの山を見ると
 ∧∧ 上は白くかすんでますね
(‥ )
 ‐( ‥)上空は一面灰色だ
      雪に覆われているの
      だろうなあ
 
 とはいえ、雨足が激しくなることはなかった。


 ∧∧
(‥ )22:00になっても
 °‐  気温は5度
    湿度は65%です
 
  (‥ )平野部では
      さすがに雨のままかな


 今も雨がぱらつき続け、道路も乾くことなく濡れているが、それだけである。
 
 
 
 
 

皆が混沌を望み、そして神性が降りてくる


 努力、友情、勝利。この言葉は、努力と友情さえあれば勝利につながるという精神論でしかなかった。
 
 そういう精神論で物事をつくろえた幸せな時代もあったが、今はもはやそうじゃない。
 
 確かに人の和も必要だし、連帯感も必要ではあろう。しかしそれも物理的基礎があってこそ。

 努力と組織的友情さえあれば勝利できるという世界観はあまりにも有害だ。その世界観は殺さねばならぬ。
 
 
 ∧∧
(‥ )どうしたものですかね
\‐
 
  (‥ )努力を殺すには
      神を降ろさねばならぬ
 
 ∧∧
( ‥)そして神を降ろすには
 
  (‥ )混沌だ
 
 今、我々に必要なのは混沌だ。
 
 いや、あるいは世界が今望んでいるものこそが混沌だと言える。
 
 ∧∧
(‥ )アメリカのトランプ議員って
\‐  そういうものかもね
 
  (‥ )皆が神を降ろそうと
      混沌を望んでいる
      神降ろしの場を作る
      その贄に選ばれたのが
      トランプ議員かもな
 
 ∧∧
(‥ )...彼一人では
\‐  不十分でしょう?
 
  (‥ )不十分だね
      だけどな
      ブッシュ、オバマでさえ
      一世代かけて
      ここまで混沌を
      拡大させたのだ
 
 贄を何度も召喚すれば必ずや場が成立するであろう。そして、世界の渦の中から神性が立ち現れる。
 
 ∧∧
( ‥)...むしろそれは
    殺すべきなのでは?
 
  (‥ )多分状況からすると
      そこまで巨大な神性は
      出現しないから
      大丈夫だと思うけどな
      どうだろうね
 
 
 
 *現在の世界は一般大衆を湯水のごとく動員すれば勝てる民主制絶頂期ではないし、あるいは圧倒的な力を誇る遊牧軍人貴族が卓越する場でもない。各国の経済的な力は均衡状態にあるし、むしろどこもかしこも平均的な状態へ移行し、全世界が苦しむ方向性にあるように見える。こういう世界では、いかに混乱が拡大してもアレキサンダー大王やナポレオン、チンギスハーンやチムール、あるいはペルシャの暴君ナーディル・シャーのような神性は出現しないんじゃないか、という意味。
 
 
 
 
 
 **ナーディル・シャー=>hilihiliのhilihili: 位置と立場は相関する  
 
    

神性を否定する努力家は飛行機を使わずに飛ぼうとする

 
 世の中には次のように嘆く人がいる。曰く、

 努力、友情、勝利こそが創作の王道であったのに、いつの間にかそれが血統や前世など、あらかじめ持って生まれつきな特権へと変わってしまった。若者はどうなってしまったのか?
 
 ∧∧
(‥ )こういう風に嘆く人は
\‐  多いけども
 
  (‥ )まあいつもの話だな
      最古の文学
      ギルガメシュ叙事詩から
      ギリシャ神話
      アーサー王にスサノオ
      古今東西数々の英雄譚に
      努力、友情、勝利なんて
      そんなものがそもそも
      あったか?
      という話よ
 
 
 実際にはもちろん、あったんだろう。

 例えばギルガメッシュの友、エンキドウ。
 
 そしてなにより現実世界に顕現した最大の英雄アレキサンダー大王。彼は友人たちと苦楽を共にしてペルシャ帝国を下し、世界を征服するのである。
 
 ∧∧
( ‥)もっとも自分の手で友人を
    殺しちゃうし
    そもそも大王が生きながら
    英雄になれたのは
    努力、友情ゆえではない
 
  (‥ )大王は英雄の条件を
      ことごとく
      一身に集めたがゆえの
      英雄だ

 
 由緒正しい血統である
 *マケドニア王フィリッポス2世の子供である

 近親から命を狙われる
 *母親があまり高貴な血ではなく、父王が愛人を持つことで父子の仲が悪くなった。後に父王は暗殺される
 
 国を手に入れる
 *父王暗殺後、王国を継ぎ、さらに文字通り世界を征服する

 不憫な死を遂げる
 *不敗のまま若くして死ぬ
 
 ∧∧
(‥ )血統、不遇、征服、悲劇的な死
\‐  神話に登場する英雄たち
    それそのものの生涯を
    送った男
    それこそが
    アレキサンダー大王
 
  (‥ )だから彼は英雄に
      なれたのだよね
 
 実際、アレキサンダーの友人たちの名前など、誰も覚えちゃいまい?
 
 あるいはセレウコスやプトレマイオスの名を上げるか? しかしそれとて王朝創始者として歴史に残され、そして覚えた名前であろう?
 
 大王の不敗と無敵ぶりは誰もが知るところだ。

 だがしかし、世間の輩共は口では努力、友情と言い立てるが、誰一人として、言い立てる奴ら自身までが、友情なんぞに注目しておらんのだ。
 
 つまり努力、友情という漫画の王道とやらがむしろ異常なのである。
 
 ∧∧
( ‥)おそらくこれは
    高度経済成長時における
    一時の幻想ではなかったか
 
  (‥ )高度経済成長など
      ただのまやかしにすぎぬ
 
 本当は単なる低賃金で成り上がっただけの現象なのに、努力さえすれば誰でも成り上がれる! 日本人はそう勘違いした。
 
 努力、友情、勝利とはその時に残骸ではなかったか?

 そして、かつて高度経済成長を自らの貢献で支えたと勘違いした人々は、努力さえすれば誰でも勝利できるという、誤った成功体験を終生抱くようになってしまった。
 
 だからお前たちは言うのであろう?
 
 若者はなぜ頑張らないのか?
 
 若者はどうして自動車を買わないのか?
 
 奴らはこういう無理、理不尽を繰り返す。
 
 ∧∧
(‥ )実際はすべてたわ言である
\‐
 
  (‥ )勝利の鍵は努力じゃない
      ただの低賃金なんだ
 
 しかし低賃金が終われば勝利は消える。あわてて低賃金に戻したってそんなものは無駄だ。豊かになって出費が増えた分、実入りは少ないのに支出は多くなる。つまり貧困になるだけだ。

 あるいは、若いうちは俺たちのように低賃金で働けと若者にいっても駄目だ。賃金据え置きで働くわけが無いし、払わないのなら経済だって動くわけがないだろう? あげくに、低賃金で努力させればうまくいくと勘違いして次世代を搾取しようとしておる。
 
 ほら、努力などという愚か極まることばかりしてきたから、今じゃ何もできやしない。
 
 ∧∧
( ‥)努力友情世代は
    間違った成功体験を
    ぶんぶん振り回すだけである
 
  (‥ )そんな連中が
      なんで今時は血統や前世
      なのであるか?? と
      たわ言をほざいておる
      嘆かわしいことよな
 
 努力、友情、勝利とはなんと忌まわしいものであるか? これはもはや思想犯罪である。

 そしてそもそも英雄の本質とは血統と神性だ。
 
 さらに才能とは天賦の才。それは遺伝的に決定されたもの。努力ではいかんともしがたい、皆より先に抜きん出る力。これぞ勝利の鍵であり、そしてこれこそが神性を作る。
 
 ∧∧
(‥ )でもあれだね
\‐  どうやら努力、友情を叫ぶ
    旧世代の人々は
    それを遺伝的な決定論として
    認めたくないみたいね
 
  (‥ )正体見たり
 
 なんのこっちゃない。中世期の古ぼけた生気論者共じゃないか。心と魂の力さえあれば肉体の限界さえも突破できる。ようするに鍛錬を積めば生身のまま拳銃にも対抗できると信じた仙術の信仰者と同じこと。
 
 ∧∧
( ‥)遺伝子はハードウェアの
    構造を決定する
    努力根性でどうにかしようとは
    ハードを無視して
    ソフトの力で万能勝利って
    考えだよね
 
  (‥ )ソフトでハードを補う
      ある程度は
      可能なんだがな
      当たり前だけど
      無理なものは無理なんだ
 
 
 ∧∧
(‥ )血統を認めると
\‐  精神と知性の敗北であると
    考えているみたいですよ
 
  (‥ )人間は鳥じゃないから
      空を飛べないと言うと
      それは遺伝的決定論で
      敗北主義! と
      言い立てる阿呆と同じ
 
 そんなもの、飛行機使えば良いだけの話なんだが、努力と友情、つまり組織的友情にこだわるからこそ、むしろ飛行機を使わない。

 つまり努力と組織的友情連帯に頼る人間たちは、精神の全能性をうたいながら、実際には肉体の卑小な限界に引きこもるのである。

 彼らはいつだってそうであった。そしてそれはブラック企業の経営者たちと同じこと。
 
 
 神性を否定する努力家は飛行機を使わずに、その身ひとつで空を飛ぼうとする。死ぬのは勝手だが、自分一人で死ぬべきだ。他人を巻き込むべきではない。
 
 
 
 
 
 
 

2016年2月23日火曜日

確かに焼き殺しても良いんだよね

 
  
  ( ‥)そうだよな
    ‐/ストラディバリウスを
      見事に奏でて人を
      感涙させられる天才は
      奏でながら
      女を焼き殺そうが
      ガス室で何百人と
      人を窒息死させようが
      問題ないって
      ことなんだよな
 
 ∧∧
( ‥)芸術家ってのは迷惑な存在だな


 古今東西、芸術家ってのは、それが音楽だろうが絵画だろうが小説だろうが、人間として屑であったし、究極的には人を焼き殺すこともなんとも思っちゃいないのだ。事実、彼らにとってガス室とて何ほどのことがあろうや?

この続き=>hilihiliのhilihili: アレックスのように


 ∧∧
(‥ )だから芸術家と大衆は
\‐  理解し合えないし
    対立するし
    最後は数に押されて
    芸術家は殺されるのである
 
  (‥ )バイオリン奏者の
      ゲーム機ばきばき事件って
      そういうもののひとつに
      すぎないんだろうねえ
 
 ここには大衆によって決定される倫理と、聖なる美との対立が存在する。
 
 もちろん、最終的な運命は決まっている。数の多い大衆が勝ち、芸術家は殺される。音楽や作品を残せた、と主張するものもいようが、それは作品に価値があるということであって、お前に価値があるわけじゃない。最後は無視されて終わりだ。

 すなわち、みじめに野たれ死ぬ。これこそが芸術家の正しき道ぞ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたの知り合いにも
    子供のゲーム機をへし折った
    人がいましたよね
 
  (‥ )芸術家ではないが
      職業は似たようなものだ
      そしてやはり天才肌でな
      でもどういうわけかなあ
      あの手の人は
      自分が持つ集中力の遺伝が
      子供に受け継がれていると
      考えないんだよね
 
 音楽だろうが、他の分野であろうが、何かに秀でるとは何かに集中できるということである。
 
 ∧∧
(‥ )その人たちの子供は
\‐  そりゃ
    ゲームに集中しますわなあ
 
  (‥ )遺伝するのだから
      それが当然なんだけども
      不思議とそうは
      考えないんだよね
 
 多分、理屈は単純なのだろう。何かに集中するとは、他のものに興味が無い、ということである。
 
 とすれば、その手の天才肌の人間は、自分が集中しているもの以外の事柄に、他人が集中しているということが理解できないに違いない。
 
 そして理解できない集中は、天才肌の人間から見れば無駄な浪費であって、それは悪に見える。

 もちろんこんなもの、当人の単なる独りよがりにすぎないのではあるが、天才的に集中できるとはそういうことだろう。
 
 ∧∧
( ‥)...難儀な仕組みだな
 
  (‥ )めんどくさいのよねえ
      
 
 
 

アレックスのように

 
 ∧∧
(‥ )バイオリン奏者の
\‐  高嶋ちさ子さん...ですか
    子供が勉強を完全に
    終わらせる前に
    ゲームしてるから
    ゲーム機をへしおったんです
    これが私の子育て〜
    と新聞に書いて大炎上
 
  (‥ )他人が大事にしているものを
     自分の一存で壊す
     これ犯罪ですよね
     とか
     暴力とかDV自慢ですか?
     とか
     犯罪者がバイオリン奏者してる
     とか
     自分が持っている
     ストラディバリウスを
     子供に雇われた殺し屋に
     壊される漫画が投稿される
     とか
     色々あったけども
     本人は沈黙を貫いて
     炎上鎮火かと思った矢先に
 
 
 ∧∧
(‥ )今度はバイオリン奏者の
\‐  葉加瀬太郎さんが
    あんな美しい音色を
    奏でられる人に
    悪い人はいないと
    発言して
    鎮火中に油を注ぐと
 
  (‥ )倫理と美は
      関係ないんだけどね
      音楽家ってのは
      混同しちゃうんだな
 
 
 例えば曰く
 
 人間の大神秘の一つはナチスの死の収容所が提供してくれたと考えられている。一千名のユダヤ人殺しを監督した所長が家に帰って娘の弾くシューベルトのソナタに聖なる歓喜の涙を流したという話がそれだ。こんなことがどうして可能だったのだろうか? これほどまでに悪に全身全霊を捧げている人が何の苦もなくこれほどまでに神聖な善の世界に移ることができたとは? これに対する答えは、音楽の善さは倫理とは無関係だということである。

 アントニイ・バージェス

 引用、「1985年」pp306


 ∧∧
(‥ )そう考えているから
\‐  バージェスさんは
   「時計仕掛けのオレンジ」で
    アレックスを登場させたの
    だろうね
    クラッシックを聞きながら
    人の顔を切り刻み
    性的なオーガズムに達する
    暴力少年
 
https://www.google.co.jp/search?q=a+clockwork+orange&biw=1036&bih=786&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwiY5tWCtI3LAhVEKqYK…
=>
 
  (‥ )まあ音楽家が本なんか
      読んでるわけないからな
      ストラディバリウスを
      奏でながら女を焼き殺す
      天才少年がいても
      おかしくないってことを
      想像できないだろうな

 
 ∧∧
( ‥)あなたも音楽を聞かないから
    お互い様ですなあ
 
  (‥ )ゲルマン貴族に珍重される
      民族音楽とか民族楽器とか
      俺にはどうでも良い話よ
      本と仕事が全て
 
 すなわち、アレックスのような狂気の無心で挑むべし
 
 
 
      

なんと悪食な

 
 
 ∧∧
(‥ )お猿のスローロリスって
\‐  毒を持っているんだってね
 
  (‥ )へーそれは
      知らなかったな
 
 発見は2003年だ。もしかしたらニュースで小耳にはさんでいるかもしれないが、覚えてはいない。スローロリスは腕にある毒腺から毒を出し、それを体に塗りこみ、そしてその毒を歯に仕込む。

=>https://www.google.co.jp/search?q=slow+loris&biw=1070&bih=898&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwjvsLKC4YvLAhVn2qYKHVoyA7kQ…

 
 見た目は可愛らしいし、実際、のんびりした動物だが、何かされると当然、防御のために素早く噛み付いてくる。毒のせいか噛まれるとめちゃくちゃ痛いらしい。
 
 というのもさることながら
 
 ∧∧
(‥ )ヤスデを食べるそうですな
\‐
 
  (‥ )悪食だなあ...
 
 もちろん、別にヤスデだけを食べるわけじゃない。昆虫や果物を食べるのだ。そこはいかにもサルらしい。
 
 ∧∧
(‥ )だけど毛虫もヤスデも
\‐  容赦なく食べてしまうと
 
  (‥ )ヤスデってやつは
      独特な臭いがするように
      化学系の防御をしている
      節足動物だけど
      それを食っちまうとはね
      味覚はどうなって
      いるのかね?
 
 
 確かに、爬虫類や両生類(例えばヒキガエル)はヤスデも食べてしまうし、小鳥でもそういうのがいるそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )でも哺乳類でヤスデを
\‐  食べるのはほとんどいない
    みたいだね
    ヤスデなんて
    落ち葉の間では
    どこにでもいる動物なのに
    それでも食べない
 
  (‥ )我らの祖先が誕生して
      森床の落ち葉の間で
      餌を探し始めて
      2億2500万年
      それだけ時間があって
      それでもなおヤスデは
      食べなかったとは
      よくよくのことよなあ
 
 ∧∧
( ‥)でもスローロリスさん
    もぎゅっと食べちゃう
 
  (‥ )なんと悪食な...
 
 
  
 

2016年2月22日月曜日

ここは殺人レストラン さあ覚悟はいいですかな?

 
 まてまて、その本には巻末に参考文献が載ってるだろ? だから不満があれば原典にあたって調べればいいんだよ。物足りないとか何言ってるの? なんで自分で調べないの? 馬鹿なの? それともお前は頭の病気か何かか?
 
 ∧∧
(‥ )本を読むだけで
\‐  本に書かれた参考文献に
    直に当たってみようとせずに
    ここがおかしいとか
    物足りないとか言う
    文句を言う割りには
    自分では調べないし
    論文を読むのも忌避する..

 
  (‥ )レストランに来た
      客のつもりなんだろうな
 
 シェフがこしらえたおいしい料理に舌鼓を打ち、あるいは論評し、批評する。
 
 ここには信用がある。まるで子供のような無批判で無邪気な信頼だ。
 
 すなわち、このレストランでは食中毒は起こりえないと。
 
 シェフはいい人に違いないし、もし万が一、おかしなものが混入していても、俺はそれを見分けられると。
 
 もちろんこれ、致命的な問題がある
 
 ∧∧
( ‥)人間は進化の過程で
    一通り有害なものは
    避けるように舌が
    出来ているけども
 
  (‥ )本に関しては
      そういう選別器官が
      存在しないんだよな
      出された料理が
      普通なのか
      無害だが段ボールなのか
      一発致死の毒物なのか
      人間では判断できん
 
 実際、インチキ療法本とかであっさり人は殺されるのである。本に関しては、それが毒物だろうが腐っていようが、人間に識別できないことは明白だ。
 
 ∧∧
(‥ )読書家の人たちは
\‐  ライターが食事に毒を
    練り込まないと
    信じてレストランに
    来ているのだと
 
  (‥ )舌が馬鹿なくせに
      そんなことをするとは
      命知らずな奴らよ
      俺には真似できないね
 
 いやいや、客のことを考えて、ちゃんと料理を出す責任があなたたち、ライターにはあるでしょっ!!
 
 そう激怒する人もいるが。
 
 ∧∧
(‥ )インチキ療法の人たちって
\‐  ちゃんとした料理を
    提供していると心の底から
    信じているんだよね
 
  (‥ )だからさ
      このレストランは
      自己責任の
      場所なんだよな
 
 
 このレストランの方針は明らかである。客は責任を持って選んで食べろ、失敗したら死ね、だ。
 
 ∧∧
( ‥)死ねとは何事だ! と
    怒り狂う
 
  (‥ )うん
      怒るのは
      いいんだけどさ
      これはただの現実なんだよ
 
 実際、死んどるがな。
 
 ちゃんと見たか? 死んでるんだ。死ぬんだよ。
 
 よく見ろ、このレストランには死体が転がっている。
 
 そこで怒るのはなぜだ? 現実を無視して死にたいからか? 理不尽な現実を理不尽だと言い立てて、それで誰かに是正してもらうためか?
 
 どっちにしろ、それは死への道である。座り込んで泣き叫んで一体どうする?
 
 よく死体を見て観察するのだ。そうでないと次に死ぬのは自分なのだぞ。
 
 
 
 

2016年2月21日日曜日

あなたもこうなるのですぞ!

 
 著者に支払われる印税がどんどん落ちてる!
 
 出版界は無駄だらけではないのか?
 
 そもそも本は、例えば電子化したら、制作者である著者と販売する側しか残らないはずではないか!
 
 つまり、紙流通の無駄を全部削げば著者の分け前は維持できる!
 
 だから将来はamazonと著者だけになって、すべてが電子書籍に!!
 
 ∧∧
(‥ )...なんてなるわけないよね
\‐
 
  (‥ )amazonは合理主義者だから
      紙や他業者や出版社が
      著者に支払う印税を
      下げていくなか
      やや高い額を
      提示し続けるだろうけど
      それはあくまでも
      業界のシェアを
      奪う間だけの話だろうな
 
 全部、奪い取ったら、後は著者に支払う原稿料を値下げしてしまうだろう。そもそも電子書籍は無料のネットとまったく識別できないのである。原稿料を支払うこと自体が間違っている。
 
 ∧∧
(‥ )世間のライターさんは
\‐  自分に価値があると
    思っているから
    冒頭のような主張を
    するだろうけどね
 
  (‥ )ライターに価値なんか
      ありゃしないさ
      仮にブランドを確立しても
      つまらないものを
      書いたら
      大ヒット作家だって
      忘れ去られて
      過去の作品だけで食って
      いくことになるだろ?
 
 
 ブランドを確立しても、それは永久じゃない。暴落の危険性は絶えずある。
 
 ライターに価値があるのではない。実績に価値があるのだ。
 
 そしてほとんどのライターは実績など残せぬままに終わる。俺は作ったと言う人間とて、彼以外の誰もその実績を評価せぬことはよくある話。
 
 ∧∧
(‥ )いずれにせよあれだね
\‐  今ライターに対する原稿料の
    削減圧力が非常に強くなって
    いるのは事実だね
    それが冒頭の
    流通過程悪玉論や
    俺たち作り手のライターと
    amazonと電子書籍さえ残れば
    それで良いはずだ論に
    結びついている
 
  (‥ )amazonの合理的戦略は
      そこそこうまくいくけど
      市場をすべて奪うには
      至らないだろうな
      状況はあるところで
      均衡するだろう
      原稿料もね
      人の多い大手は下げさせる
      手堅い中小はそこそこ保つ
      合理的なamazonは意図的に
      少し上を保つ
      そうやって
      均衡するだろう
 
 ただしその値段。1冊の本の原稿料が30万、つまり年間フルでめいいっぱい仕事をしても、年収120万の線まで下がるのは、まず間違いない。
 
 そしてそれには理由がある。

 実のところ、原稿料30万でも、出版界全体で言うと、本の質はおそらく維持できる。変化しないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)学校の先生や研究者
    医者など
    すでに給料をもらっている
    専門家に書かせればいい
    だったら30万でも
    質は下がらないよね
 
  (‥ )漫画やラノベは
      これからは今以上に
      運のいい奴だけが
      生き残ることになるが
      それも基本は
      今と同じだしな
 
 教科書、漫画、ラノベ、これら以外のものはまず間違いなく消滅するし、そして生き残ったジャンルは、ほとんど今と同じ質を維持できるはずだ。
 
 もちろん、微妙に下がることはありうる。例えば漫画も売り上げが落ちているから、今のように非常にこったつくりの描き込みがある漫画は数を減らすだろう。人件費を下げるとはそういうことだ。
 
 しかし、それに気づく人間はほとんどおるまいし、影響も無いだろう。
 
 そして、ここで見えてくることは次の事実。
 
 ライターは本来、必要の無い職業で、無くても良いものであった。
 
 ∧∧
(‥ )これをみなさん
\‐  どうも分かっていない
    ようであると
 
  (‥ )まるで自分は
      会社にとって
      価値あるものだと
      勘違いしている
      おっさんみたいだよな
 
 ああ、20年以上前にバイトへいく送迎バスの中で聞いた、おっさんの言葉を思い出す。
 
 俺は会社のために働いてきたけど、会社は俺を必要としていなかったんだよ..

 
 何があったのか、どういう流れでこんなバイトにまで、おっさんがたどり着いたのか? 20年経った今でも覚えているのは、あの声の響きにある達観と諦観と悲しさのためなんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)あなたもこうなるのですぞ
 
  (‥ )うほほ
      この状況を回避するために
      俺はずーっと考えている
      だけど名案はちっとも
      思い浮かばないなー
 
 
 ライター諸氏は、自分に価値があるなどど思わぬことだ。物書きなど、代替可能な部品にすぎぬ。そして交換しても出版界の質は今とほとんど変わらない。

 そして教科書とラノベと漫画以外、他のものは全て消え去る。多分、後一世代保たない。
 
 これはhilihiliのhilihili: 多分、年収の理論的最大値は120万の続き
 

 
 
       

圧縮できるのは読みがそもそも薄いからでしょう

 
 
 ∧∧
(‥ )速読なんて科学的に
\‐  ありえないってニュースが
    一部で話題になってるね
 
  (‥ )そりゃあ斜め読みを
      もったいぶった言い方に
      変えただけだからな
 
 斜め読みすればなんだって早く読める。
 
 ∧∧
( ‥)では斜め読みって
    なんでしょうねえ
 
  (‥ )河原の石探しと同じだろ?
 
 ひとつひとつの石をいっこいっこ手に取り吟味するのではなく、白い石を探そう、とか、そういうざっくりした方針で河原を歩いて探していく。
 
 ∧∧
(‥ )あらかじめ想定したものに
\‐  当てはまる事柄を
    見つける作業なのである
 
  (‥ )本で言えば
      ”こういう内容だろ?”
      という最初の思いつきに
      当てはまる文字を探し
      組み込んでいく
      そういう作業だな
 
 悪く言うと先入観に沿って、データを恣意的に集めていくということなのだが、実のところ、動作としては普通だ。

 だって、そもそも人間の大部分は本を読む時、まともに読んでいない。
 
 例えばの話、自分の好きな漫画でさえもきちんと読み込んでいない人間がいる事は、誰もが思い当たるであろう。

 つまり、普通の人間は漫画もまともに読めないのだ、そういう雑な読解は容易に圧縮が可能である。

 圧縮が可能になる読解だったら、速読にできるでしょう。
 
 人間の脳が出来る処理には限界がある。だとすれば、結論は容易なんである。

 読むものである本の密度は変わらない。

 そうであるのに速読によって圧縮ができるとしたら、そりゃ、お前の読みが元々薄かったということだ。
 
 ∧∧
(‥ )もちろん状況次第では
\‐   斜め読みも止む無しって
    ことはあるでしょ?
 
  (‥ )こういう内容を
      引用したいが
      それはどこかに無いか?
      とか
      この内容がどこかに
      書いてあったはずだよな
      とか
      そういう場合な
      
 
 とはいえ、こういう場合も斜め読み(速読)が元々持っている危険と隣り合わせであることは念頭に入れねばならぬ。

 例えばこの河原には白い石が多いはずだ、という予測で白い石(石英)を探す人は、花崗岩は白っぽいが目的には該当しないとはじくだろう。 
 
 ∧∧
( ‥)でもその花崗岩が
    その流域の地質の鍵であったら
    はじいたその瞬間に
    重要な事柄を
    見落としてしまうことが確定
 
  (‥ )斜め読みってのは
      そういうものだ
      危険性を承知で
      何か応急処置的に行う時に
      するものだ

 
 もっとも、以上のような危険性は、斜め読みを推奨する人にとって脅威ではないかもしれぬ。
 
 ∧∧
( ‥)なんで?
 
  (‥ )無批判に斜め読みを
      推奨する時点で
      そやつの目的が
      未知の発見でないことは
      確実だろ?
 
 単位時間に処理できる量を増加させる。それは要するに、数の自慢がしたいことを示す。
 
 河原の石探しで例えれば、全国の主要河川は制覇した! みたいな感じであろう。
 
 ∧∧
(‥ )この本は全部読んだ
\‐  内容はこうだった、どやあ
    みたいな感じですかね
 
  (‥ )もともと大部分の人間は
      本をちゃんと
      読まないからな
      熟読しても速読しても
      読み取れる内容に
      違いが生じない
      そういう状況で
      他人と差をつけるには
      これだけ読んだぞ自慢に
      たどり着かざるを
      えないだろうねえ
 
 実際、速読して圧縮できる時点で、それはそやつの読み込みが薄い事を示す。読み込みが薄いのなら、理解は全員、ドングリの背比べになる。
 
 だとしたら理解の確からしさを比べるのは意味がない。
 
 だって、確からしさを比較されても理解が浅いから、なにが争点になっているのか、なんで自分の読み込みが駄目なのか理解できないからだ。
 
 だったら数を誇るしか無かろう。
  
 
 これは最近、顕著になってきたように思うけども、海外のライターとかに多い傾向かも知れぬ。
 
 ∧∧
( ‥)困った感じ?
 
  (‥ )色々読んで文献を無数に
      縦横に引用してるけど
      あなた教科書を
      ちゃんと読んでいない
      ですよね
      ということが丸わかりな
      事例とかな
 
 要するに、基礎とか、基礎の基礎とか、基礎の背景の基礎とか、そういう必要なんけども把握するのがひたすらめんどくさいことをしていない。
 
 これは必然ではある。数を誇る場合において、一体誰が質の背景などわざわざ持ち出してくるであろうか?
 
 しかし、そうやって基礎を把握せぬ状態で思いついた仮説、これに沿うようにデータをあてはめていけば、出来上がるものは、なんじゃこりゃ? になるだろう。

 確かに見た目は壮大かもしれないが、知ってる人が見れば構造がめちゃくちゃって奴だ。
 
 ∧∧
(‥ )当初の仮説って
\‐  少ない根拠から
    思いついてるから
    大概はゴミですからね
 
  (‥ )ゴミに無数のデータを
      あてはめれば
      壮大だけど砂上の楼閣が
      できちゃうんだよ
 
 だが、どうも今時はこういうのがおしゃれらしい。
 
 例えば、海外の企業戦士はすごいんですよ!! 彼らは大量の資料を読んで自在に引用し、プレゼンし、議論の主導権を取って自分のプロジェクトを推進させる。日本人はナイーブすぎますよ!! とか感嘆する声も聞こえてくる。
 
 ∧∧
(‥ )apple社もそういう会社に
\‐  なったとか聞きますが
 
  (‥ )それが本当なら
      appleがシャープに
      なっちまうのは
      時間の問題なんだろうな
      止む無しだけど
      残念だよね
 
      
      
   

2016年2月20日土曜日

檻がおかしいからこの檻をあの檻にしろ

 
 ほとんどすべての本は次のように要約できる。
 
 君は今のままでいいんだよ
 
 ナンバーワンでなくても君は世界でただ一人のオンリーワン。

 もちろん、全てがオンリーワンである以上、全ての人間は等価であり、ゆえにお前は無価値だと述べているにすぎないのだが、そんなことどうでもいい。

 みんな薄々それも分かった上で聞いているのだ。
 
 かように、人は心の安心と理論武装を求めている。
 
 ∧∧
( ‥)分かった上でも
    それが欲しい
    人の望みは
    今のまま良いんだよ
    というささやきである
 
  (‥ )だから人は
      必然的に破綻する
      そういうことだな
 
 
 この国は駄目だ! も、それを裏返した、あの国は素晴らしい! も、すべてはただの逃げであった。
 
 安全な檻から出ることなく

 最近、檻の調子がおかしい! なんとかしろ! と文句を言うか

 この檻よりもあっちの檻の方が良いに違いない、だからこの檻の調子をあっちに合わせろ! 
 
 と提言するか、このどっちかしか存在しない。
 
 ∧∧
(‥ )でも檻の縮小は
\‐  必然的に進行する
    つまり実際には
    どちらも詰み手である
 
  (‥ )んー...
      この状況で本を売るとは
      きつい話だな
 
 ∧∧
( ‥)ようするに本を売るには
    檻が悪いと
    不平を代弁して売るか
    あっちの檻は素晴らしいと
    やはり不満を代弁して売るか
    どっちかしかないって
    ことですか
 
  (‥ )それ以外の売り方もあるが
      それはまず詰み手だね
      この現実をどうしようかな
 
 
 世界に不満があるのなら自分を変えろ、というのは正論ではある。とはいえしかし、この世界にどう対したら良いものか。
 
 
 

 

今のままで良いが売れる原理

 
 人間がそんな複雑なことをするわけがないし、人間の脳は最初から最後までそのままの姿と回路でそこにある。その基本はどんな状況においても変わらないだろう。
 
 それを踏まえて考えるに、夏休みの最後になって慌てて宿題するのと、ガンを告知された後でインチキ療法に頼ること、さらにはシャープの買収に至るまで、これらすべてを同列に扱っても問題なかろう。
 
 ∧∧
(‥ )どれも目前の障害を
\‐  回避してしまうことで
    遠くにある山に
    衝突してしまう
    出来事である
 
  (‥ )目の前の電柱を避ける
      これは当然の動作だな
      電柱を避けると
      次に巨大な山に衝突する
      でもそしたら
      その山を突破すれば良い
      単純な回避動作の
      連続で十分だ
      通常は何の問題もない
 
 単に、

 山登りがきつくなるか(夏休みの宿題を最終日にすます)
 
 きついどころか山に轢きつぶされて詰むか(インチキ療法に頼る)

 あるいはその中間か(シャープの買収)

 ∧∧
( ‥)それだけの話なんだろうと
 
  (‥ )これをすると翌日
      こういうことが起こるから
      それを見越して行動する
      こういう未来予測能力を
      持った動物は
      非常に少ないし
      人間だって最近になって
      進化させた能力だろうし
      この能力が
      かなりいい加減なもので
      あっても
      おかしくないよね
 
 反対に、目の前にある電柱を破壊して、そのまま直進せよ。これには大変なカロリーを消耗する。
 
 ∧∧
(‥ )生物がこれを避けるのは
\‐  当然でしょうなあ
    
  (‥ )自然界でいちいち
      そんなことをしてたら
      カロリーの出費で
      死ぬからね
 
 だからこそ、君は今のまま良いんだよ、という商品がひたすら売れる。そういうことになる。
 
 
 
 

売れる商品とは解決策を拒絶するものである

 
 
  ( ‥)ぬおー!!!
     人生をエンジョイできない!
 
 ∧∧
( ‥)難儀な奴だな
 
 
 人生をエンジョイするには、金が必要だ!
 
  (‥ )とっ言うわけで
      馬鹿にどうものを
      売りつけるか
      考えるのですが
      さっぱり分かりません
 
 ∧∧
( ‥)馬鹿に売りつけるものが
    分からないって
    分からないお前が
    馬鹿なんじゃねえの?
 
  (‥ )正論!
 
 ∧∧
( ‥)どうすんだよこれ
 
 
 
 
 とはいえ、問題の本質がここにあるのは事実だ。
 
 ∧∧
(‥ )世の中は馬鹿だらけ! と
\‐  皆が愚痴をこぼして言うけれど
    誰も打開策を見いだせない
    全員お互いに他人のせいに
    しているのに
    全員が解答を見いだせない
 
  (‥ )これは
      考えても選択肢は
      見つかりませんよ
      ということなんだろうな
 
 いや、答え自体はすでに出ているのだ。
 
 君は今のままでいいんだ。悪いのは君以外の全員だ。そうやってささやく商品こそが売れたのだ。
 
 ∧∧
( ‥)そして売りつけた奴は
    売り抜いてさっさと
    とんずら
 
  ( ‥)解決策を拒むことが
    ‐/ 解決策というのは
       困った事態だな
 
 なるほど確かに、これでは状況を打開することなど不可能だ。
 
  
 

2016年2月19日金曜日

ぱーっと人生を

 
 
 事務作業は大嫌いだ。そして確定申告を終える。
 
 
  (‥ )ぱーっと
      人生をエンジョイしたく
      なったにょ
 
 ∧∧
( ‥)お前は何を言ってるんだ
 
 
 
 
 

電柱は避けたが山につぶされた


 ∧∧
(‥ )なんとしますかねえ?
\‐
 
  (‥ )世間は馬鹿だ
      これが現実であるなら
      馬鹿向けに商売を
      すれば良いだけの話
 
 例えば、

 老害がこんなに日本を駄目にした
 
 それに比べて世界の企業はこう言う経営をしている!! 


 そうやって皆の愚痴を代弁し、皆の溜飲を下げることをまくしたてれば良い。
 
 ∧∧
( ‥)でもそれって
    今時の若者はこんなに
    やる気が無い!!
    徴兵制で若者を鍛えれば
    理想の社員になるはずだ!!
    とかいうのと同じ
    たわ言だよね
 
  (‥ )売りつける先が
      違うだけでな
 
 だが、ライター業において馬鹿向けの商売とはこういうものであった。皆の愚痴を代弁し、理論武装を与え、そして溜飲を下げる大演説を行う。そうやって馬鹿を騙して金儲けしたら、後はとんずらだ。
 
 ∧∧
(‥ )経営コンサルタントって
\‐  奴らと一緒やがな
 
  (‥ )コンサルタントは
      経営者相手に
      詐欺するってだけで
      やってることは同じだ
      そもそもだな
      商売ってのは
      馬鹿向けにするものさね

 そうなのだ、経営コンサルタントなど古代、中世、王に助言をした星占い師と変わりない。いや、それよりもっと悪いであろう。

 そんなものをはべらせている以上、経営者は自分たちと同じ、普通の人間でしかないことを人は知るべきであった。
 
 そしてそうである以上、シャープや様々な企業が愚痴をこぼすだけで破滅を回避できなかったように、同様、我々全員が破滅に向かって突っ込んでいくことになるだろう。

 そして、これを踏まえて言えば、この世のほとんどすべての本と名言は以下のように要約できる。
 
 君は今のままでいいんですよ
 
 
 ∧∧
( ‥)今のままじゃ駄目です
    そう述べる名言もあるけど
 
  (‥ )それもな
      これさえ実践すれば
      大丈夫という魔法を
      売りつけているだけで
      結局は
      対応策を取らせぬ
      現状維持なんよ
      自然療法でガンが治るとか
      あれってそうだろ?
 
 今のままじゃ駄目です、そう脅しているが、実際は今のままで良いんですよ、そんな面倒くさいことをする必要はありませんよ、そうささやいているだけなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )そしてそれが売れるんだね
\‐
 
  (‥ )おかしな話だが
      人を殺す本の方が
      良く売れるのさ
 
 だが、多分考えてみれば当然なんだろう。例えば目の前の電柱と1キロ先の山と、どちらを人は避けるであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)そりゃ電柱だろうな
 
  (‥ )治療、手術、投薬
      抗ガン剤
      そういう目の前の障害を
      避けて
      結果的に
      そのずっと先にある
      巨大な死に
      轢きつぶされる
      これ動作としては
      当たり前なんだよね


 原作には登場しない台詞ではあるが、攻殻機動隊で少佐が言う台詞、

 世の中に不満があるなら自分を変えろ

 この言葉には、多くの人が反感を持つ。
 
 ここから分かるように、人間は世の中馬鹿ばっかり、と他人を批判するのは大好きだが、では馬鹿な世間に自分はどう対応するか? ということには二の足を踏むのである。

 かように人間は今のままでいたいのだ。実際、自分を対応させて周囲に対抗する用意を整えるのはあまりにも面倒くさい。
 
 つまり目の前のめんどくささを回避して、そしてむざむざとトラックに轢かれる。これが人間。
 
 ∧∧
(‥ )あなたも人のことは
\‐  言えませんからね
 
  (‥ )ガンはこうすれば治ります
      それが売れると分かって
      いるんだから
      そういう記事を
      書けばいいのに
      しないからな
 
 ∧∧
( ‥)書けと言われたら書きます?
 
  (‥ )物書きとしては
      イエスと答えねばなるまい
 
 成果を出すのが仕事だ。どれだけ犠牲が出てもかまわん。死体で山脈が出来上がったとて、そこから抽出された利益を転用することでたったひとつ成果が得られればそれで良い。ただひとつの成果の前に、他のすべての犠牲は還元され、帳消しにされる。歓喜せよ。
 
 ∧∧
(‥ )ひどい奴だと
\‐  言われるでしょうなあ
 
  (‥ )俺は医者じゃないぞ?
      命を助けるのが
      仕事じゃない
      成果を伝えるのが仕事だ
      犠牲者が自ら望んで
      成果を伝える燃料に
      志願したのなら
      その願い
      かなえるのが我が使命
 
 ∧∧
( ‥)でも書かない
 
  (‥ )そんな仕事を俺に発注する
      編集者はいないとか
      トンデモは底が浅いから
      書いてもつらまないとか
      そういうこと以前にだ
      俺がそういうものを
      書いても売れないだろうな
      なにかこう人の心の
      肝心な部分が
      理解し切れていないから
      消費者が望むのとは
      ずれたことを
      書いてしまうだろう
 
 そしてそうなれば当然、売れないのである。

 何かこう、人の心の中を覗き込むと、どんよりした霧のような部分がある。他は分かるが、ここが分からん。そしてこれこそが人の中核、魂に該当する部分なのだろうが、この肝心な領域が見通せぬ。これが分からぬ限り、犠牲者の共感を呼び覚まし、購買意欲をかきたてるようなトンデモ医療系は書けぬだろう。
 
 ∧∧
(‥ )結局あなたも
\‐  世界に不満があるけど
    自分を変えられない人間ですか
 
  (‥ )まあそのなんだ
      トンデモ医療系は
      儲かるって知ってるけど
      それを作る能力は
      無いんすよね
      という話なので
      別の対策をですね
      考えますよ
 
 ∧∧
( ‥)それができないと
    シャープになるからな
 
  (‥ )まだ死にたくねえのよ
      

 
     

つまり全員シャープと同じ運命

 
 若者がお金を使わない?? なぜだ??
 
 馬鹿か、お前ら老害が金をケチって若者に給料を支払わないからだろうが。今の経営者は馬鹿ばっか!
 
 ∧∧
(‥ )でも考えてみれば
\‐  ここで批判されている
    老害の皆さんが
    言ってることって
    世間が悪いんだ
    という愚痴なんだよね
    愚痴としては
    とても普通な愚痴だ
 
 
  (‥ )自分は悪くない
      悪いのは世間だ
      経営者たちが
      ただの普通の
      人間なんだって
      分かるよな
 
 つまるところ、老害たちも、それを批判する人々も変わらないということである。

 老害は言う。若者が金を使わないのが悪い
 
 若者は言う。老害が金を払わないのが悪い。 
 
 どちらも俺は悪くない、悪いのはお前たちだ、である。
 
 ∧∧
(‥ )もちろん
\‐  このことに関して言うと
    老害が金を払わないのが
    悪いというのが
    正論なんだろうけどね
    経営者は金のやりくりは
    できるけども
    経済を理解していない
 
  (‥ )だがここから一歩離れれば
      もはや正論ではなくなる
 
 日本の馬鹿な老害と違ってアメリカの経営者ならこうしてくれる!
 
 中国ならこうだ!
 
 ヨーロッパなら、ドイツなら、北欧なら、アップルならgoogleならamazonなら!!
 
 ∧∧
( ‥)全部ただの愚痴である
    しかもあからさまに
    どれも間違いである
    正しい世界がどこかにある
    これは幻想でしかない
 
  (‥ )若者はなぜ
      金を使わないのか?
      そういう
      老害の不毛な愚痴と
      同じなんだよな
 
 悪いのは自分たちではないし、世間が悪いのだ。
 
 たとえその指摘自体が正しい場合であっても、その間違った世間とやらに対応しないと意味がない。
 
 ∧∧
(‥ )シャープの経営陣も
\‐  若者ガーと言っているうちに
    つぶれちゃったのですかね?
 
  (‥ )老害たちは
      普通のおっさんだった
      そして
      普通のおっさんたちは
      愚痴るだけで対応せず
      むざむざ滅びを座視した
 
 つまり以上が示すことは明白である。
 
 ∧∧
( ‥)世の中は馬鹿ばっかり!
    悪いのは世間だ!!
    我々はそう言う
    なれば
    そう言っている我々全員が
    シャープと同様に
    滅びるであろう
 
  (‥ )全員
      シャープのことを
      笑えないわけさ
 
 
 シャープを笑い、老害をこきおろし、アメリカはこんなにすごい、アップルはグーグルは、そう言っている人間そのすべて、シャープと同じ運命を辿る。
 
 
 
 

2016年2月18日木曜日

世の中に絶望できるとは、原則的に恵まれています

 
 ギャルの女の子が実は清純でうぶで処女で、そして誰に対しても(僕に対しても)優しい。
 
 ∧∧
(‥ )こういう設定の創作は
\‐  時々あるけど
    それは逃げだと言う人
    多いよね
 
  (‥ )不良が実は心根が優しい
      みたいな
      ありがちな設定だろ?
      物語の王道設定に
      何を言っているのだ?
 
 反対に、サイコさんな殺人鬼は礼儀正しい紳士でなければならぬ。これと同じく鉄板だ。
 
 
 ∧∧
(‥ )オタクは色々な人から
\‐  迫害されて
    読書好きな
    黒髪眼鏡子ちゃんにも
    裏切られて
    見た事もないギャルに
    逃げたのだという感想
    こんなの
    育った社会に失望して
    ISISに参加して絶望する馬鹿と
    同じじゃないかという意見
 
  (‥ )いやあ...みんなそうだろ?
 
 
 日本は民主主義じゃない、法治国家じゃない! ドイツを見よ!
 
 アメリカの若者は才能生かしてお金持ちになって、そして自分が社会をどう変えるか考えてる! 意識が高い!
 
 
 ∧∧
(‥ )ドイツは難民移民を
\‐  排斥しはじめてて
    アメリカでは
    格差が拡大して
    両極端のトランプ候補と
    サンダース候補が躍進して
    不満だらけで迷走中
 
  (‥ )中国人は
      中国は経済で
      日本を追い抜いたけど
      旅行して見た
      日本は良い国だ
      自動車もきれいだった!
      と言ったりするけど
      それは
      日本に黄砂が
      ほとんど無いだけだしな
 
 皆、一番手近な現実に失望しており、手近ではない離れたどこかに素晴らしい世界があると思い込んでいる。
 
 全員、誰も彼も同じこと。
 
 ∧∧
( ‥)世の中馬鹿だと
    いつも怒ってる人たち
    いますからねえ
 
  (‥ )言い換えると
      連中は口で言うほど
      困ってないんだよ

 例えば曰く、他人のせいにできない人は精神を病んで鬱になってしまうという。
 
 ∧∧
(‥ )あなたも他人のせいに
\‐  しますー?
 
  (‥ )してもいいけど
      俺がそれをしたら
      世間は俺の書いた本を
      読めない馬鹿だらけなんだ
      こんな世の中間違ってる
      になっちゃうけどな
 
 ∧∧
( ‥)言っても良いけど
 
  (‥ )役に立たん
 
 
 世間はこれを評価しない馬鹿だらけだ!! そう怒り狂う人は山のようにいるが、それなら馬鹿向けに作れば良いだけの話。
 
 ∧∧
(‥ )現実が馬鹿だと把握できたら
\‐   それに基づいて現実を
     操作すれば良いだけの話
 
  (‥ )だがほとんどの連中は
      そうしないだろ?
      日本が悪い会社が悪い
      民主主義じゃない
      法治国家じゃない
      こうやって
      口先だけの文句と怒りで
      終わっているってことは
      実は困ってないんだよね
      切羽詰まっているわけでも
      ないし
      今の場所が一番いいんだよ
 
世界中のほぼ全員が、今の場所が良い、そう思っている。

 
 ∧∧
( ‥)ただし身近な場所である
    今の居場所が一番
    ストレスを感じる
    場所でもあるので
    どうしても今いる場所の
    愚痴をこぼしたくなる
 
  (‥ )その愚痴のひとつの形式が
      この社会は間違っている
      だったり
      アメリカすごい
      ドイツすごい
      ISISすごい
      日本すごい
      ギャル子ちゃん可愛い
      だったりするわけよ
 
 それだけの話で論ずるようなことではない。単に全員、今のこの場所でいい、そう言っているだけのことである。
 
 ∧∧
(‥ )問題はそれでは
\‐  すまされない状況が
    接近していることですか
 
  (‥ )人や立場によるけど
      例えば俺そうよね
 
 つまりこの話である=>hilihiliのhilihili: 多分、年収の理論的最大値は120万
 
 
 ∧∧
( ‥)今のこの場所で良いとは
    言っていられない?
 
  (‥ )だって死ぬし
 
 
 ∧∧
( ‥)世間が馬鹿だ
    世間が悪いとも言えない?
 
  (‥ )言ってもいいけど
      言ってるだけだと死ぬし
 

 世の中に絶望できるということは、原則的に言って、それは恵まれているということだ。
 
 ∧∧
(‥ )問題は状況の接近は
\‐  遅かれ早かれ
    程度の差こそあれ
    全世界に波及する
    ということですなあ
 
  (‥ )恵まれているうちに
      逃げ道を確保するべき
 
 
 だが、これが一番難しい。実際、シャープは退路の確保に失敗したのである。

 
  

多分、年収の理論的最大値は120万

 
 ∧∧
(‥ )打ち合わせをした
\‐  感想はどうですか?
 
  (‥ )ライターの年収は
      120万に収束する
 
 個々の人間によって状況は差があるし、支払いをする会社によっても違うであろう。
 
 ∧∧
( ‥)だけど予測するに
    年収120万に
    収束するだろうと

  (‥ )ちなみに
      120万というのは
      あくまでも最大値だ
 
 
 もちろん状況次第ではこれを上回るであろう。例えば大ヒットで重版がかかりまくれば120万を超える。
 
 だが当然な話、そういうことは、めったなことでは起きない。
 
 しかも120万とは、原稿料30万の本を年間4冊だせたら、という値であって、事実上、これが理論的な最大値となる。
 
 つまりライターのほとんど全員は、この金額に届かなくなるだろう。むしろ年収100万を切る可能性の方が強い。
 
 ∧∧
(‥ )今すぐではないですけどね
\‐
 
  (‥ )当てずっぽうだが
      収束するのは
      10年以内かなあ
 
 ∧∧
( ‥)もともと市場と業界が
    縮小していますからね
 
  (‥ )それに日本企業の...
      というか先進国のすべての
      企業が抱えている問題が
      拍車をかけている
 
 
 つまり正社員を解雇、減給するわけにはいかないので、合理化をはかろうとすると、いわば下請けであるライターを切りにかかるしかない。

 端的に言うと原稿料の支払いが落ちている。これ自体は前々から言われていることだが、それがいよいよ本格的になって打ち寄せてきたと思えばよかろうか。
 
 背に腹かえられなくなったら、人はえぐいことをするものだ。それは当然であろう?

  
 ∧∧
(‥ )大企業としては
\‐  正社員の大リストラを
    するわけにも
    いかんでしょうからなあ
    下請けの切り捨ては
    当然ではありますな
 
  (‥ )多分、大きな企業ほど
      人を抱えているから
      人件費がかかる
      つまりこの傾向が強い
 
 反対に中小の出版社はこの傾向が弱いだろう。ただし全体的な結果を阻止するには至らないように思われる。

 出版界は中小が多い。だから大企業しか存在しないテレビや映画よりは、活気も可能性も維持できるだろう。とはいえ、中小に業界全体の運命を背負わせるのは、無理ってものだ。そもそも市場の縮小それ自体が起こっているのでは、いかんともしがたい。 
 
 そしてそうである以上、以上の圧力は圧倒的に物理的な力として作用する。
 
 
 ∧∧
( ‥)結論を言えば
    ライターは全滅ですか?
 
  (‥ )おそらくあれだ
      生き残れるライターは
      原則的に
      実家に住んでいるか
      旦那や奥さんに食わせて
      もらっているかだな
 
 実家住まいなら年収100万を切っても、どうにかなる。少なくとも、親が死ぬまでは安泰だ。死んだ後でも、まあ、しばらくは生存が可能だろう。
 
 旦那や奥さんに食わせてもらっている人間も、それに近似。
 
 ∧∧
(‥ )でも年収100万では
\‐  どうにもならんでしょうな
    しかも全体のパイが
    小さくなっていく中で
    ライターは互いに
    生存競争しないといけない
 
  (‥ )まあこれから
      バタバタ死ぬねえ
   
 
 ∧∧
( ‥)要するにですよ
 
  (‥ )いよいよ面白くなってきた
      じゃあねえか
 
 さあ、諸君、殺し合いの始まりだ。ぞくぞくするだろう?
 
 
 
 ∧∧
(‥ )そういってるあんたが
\‐   真っ先に死んだりしてねー
 
  (‥ )ありがちありがちー

 

 
 

 *2016・02・19に以下追記
 
 背景的な状況を補足すると、単行本を書いた時、原稿料は印税で払われる。それは一冊当たりに発生する著者に渡されるお金×本の出版数で計算される。

 基本的に著者に渡される取り分は本の売値の10%で、出版数とかけ算すると、それはこれまでのところだいたい60万前後であった。
 
 しかし、出版社によると30万しか払わない場合もある。それには理由がある。例えばそもそも売れることが見込まれない本であること。あるいはそれを見越して研究者や医者など、給料をもらっている人に原稿を依頼するのが慣例である場合だ。
 
 それが社の仕組みになるのだから、例え相手がライターでも支払いは30万、あるいは20万程度になる。
 
 ∧∧
(‥ )あなたの場合
\‐  そういう事例が
    ここ最近
    ちょっと続いたのだよね
 
  (‥ )これ自体は特殊な例が
      たまたま連続しただけ
      なんだがな
 
 だが、こうした背景にはやはり本が売れない、という事情がある。

 そしてどうもライターに払う原稿料を可能な限り小さくしようという”積極的な動き”は大手であっても以前よりもずっと強くなってきているようだ。
 
 もちろん前々から色々なライターがあちこちで愚痴をこぼすように書いていたことではあるのだが、それがいよいよ臨界値に近づいてきたという感覚。
 
 だとすると大雑把にいって一冊あたり、著者に支払われる原稿料は30万に収束する傾向を示すだろう
 
 ∧∧
( ‥)つまり一冊当たりの
    原稿料は
    業界全体で
    30万程度にまで
    下がると考えるべき
 
  (‥ )人間が年間に書ける
      本の最大数は
      漫画でもラノベでも
      およそ4冊
      だとすると年収は最大で
      30万×4で
      120万と考えるべき
      それが予測だ
 
  
 
 
      

2016年2月17日水曜日

後一ヶ月後に昼夜均等の空

 
 
 今年の春分の日は3月20日、今日は2月の17日。昼夜の長さが等しくなるまであと一ヶ月、太陽は高くなり日差しは強まっているが、相変わらず空気は冷たく、空では雪が舞い散っている。多分。














 
 ∧∧
(‥ )以前もこういう写真を
\‐  blogにアップしているはず
    だよね
    いつだったかな...
 
  (‥ )高い日差し
      雪で煙る雲
      多分季節は同じ
      なんだろうな
      












 
 舞い散る雪で輪郭が埋もれた白い雲



 
 









 
 そして雲間から光が伸び、あるいはかすむ。
 
 ∧∧
(‥ )早く暖かくなって
    欲しいですなあ
 
  (‥ )日差しは強いが
      空気が冷たい
      この空気の冷たさを
      打倒するには
      あと一ヶ月が必要なわけだ
 
 
 

ムー大陸と魔法使い

 
 
 物理、化学、生物学、進化学、さらには地学。こういうややこしい部分を魔法に置き換え、はしょってしまうことで読者に分かりやすく伝える。
 
 その意味では雑誌ムーは、実のところ科学雑誌なんだとも言える。少なくとも一般的な認識論ではそうなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )よく雑誌ニュートンと
\‐  比較して語られるよね
  
  (‥ )皮肉なものだよな
      雑誌ニュートンの
      名前の由来である
      アイザック・ニュートンは
      錬金術師だったというのが
      科学の現実だ
 
 つまり、雑誌ムーも雑誌ニュートンも、名前の由来はどっちも魔術的なのである。
 
 ∧∧
( ‥)じゃあこの二つの雑誌の
    究極的な相違点って何よ?
 
  (‥ )フィクションか
      ノンフィクションかの
      違いだろ?
 
 
 ムー大陸は創作であった。ニュートンはまぎれも無い、最後の大魔法使い。
 
 
  
 
 
  
   

幽霊は存在しないが妖怪は実在する

 
 宇宙人とか宇宙生物とか、そういう単語で検索すると世の不可思議な感覚を見ることができる。
 
 ∧∧
(‥ )世の中の多くの人が
\‐  宇宙人とか宇宙生物を
    信じているのである
 
  (‥ )それ自体は当然なんだ
 
 夜空に輝く星。あれらが遠く離れているだけで実は地球の太陽のように巨大な存在であると学んだ時、人は星空の世界が太陽であふれていることを知り、そしてそこには当然、地球があふれていること、ならば生物と人がいることを直感したのであった。
 
 ∧∧
( ‥)つまり宇宙生物と
    宇宙人
    これ自体は当然な
    発想なのである
 
  ( ‥)問題は一般の人の
    ‐/ 宇宙への理解が
      いい加減だから
      宇宙人の設定が
      非常に安易だって
      ことなんだよなあ
 
 もちろん、設定が安易なのは、娯楽の基本である。だからこれはこれで良い。

 楽しめれば良いのだから難しいことを考える必要はない。
 
 魔法というものがそうであろう?
 
 あれは現実世界だったら物理学や化学を把握して、冶金学に基づいて必要な機械を作り、技術的に操作しなければならないところを、意味不明の呪文で代行したものだ。
 
 ∧∧
(‥ )要するに肝心な部分は
\‐  難しいからはしょります
    ということですね
 
  (‥ )現実的に大魔法を
      展開すると
      戦車を工場で作って
      火薬と燃料を含めて
      補給と兵站を整えて
      運用しなければ
      いけなくなるからな
      これらの全部を
      ”いにしえの名において
      炎の精霊イフリートに
      なんちゃらかんちゃら〜”
      と言うだけですませるのが
      魔法による手抜きと
      その醍醐味ですよ
 
 宇宙人にもこれが当てはめられた。こうして宇宙人は遠く異星の環境で進化した生物ではなく、妖怪になったのである。
 
 ∧∧
( ‥)進化や生物学や歴史学の部分を
    魔法で簡略化したら
    そりゃ妖怪になりますわな
 
  (‥ )でもさ
     宇宙人を信じている人に
     グレイってあれは妖怪だろ?
     と言うと
     はあ??
     と言ってくるんだよな
 
 自分が学生時代の時にはちょうどグレイだのMJ-12だのが流行った時期だったので、同校、他校を問わず、同期であれば皆、なにかしらグレイを信じていたのであった。
 
 ∧∧
(‥ )あなたから見れば
\‐  小学生の時に読んだ
    種々雑多魑魅魍魎な
    宇宙人の数々が
    突如グレイに一本化された
    悲しい出来事だったけど
 
  (‥ )大概の人はあそこで初めて
      宇宙人に触れたのだよね
      そして娯楽として
      消費していたのだ
 
 自分からすればグレイは妖怪であったが、同期の連中からすればグレイは確かに宇宙人であった。
 
 そういえば皆、幽霊も信じていたな。
 
  ( ‥)幽霊はいないけども
      妖怪は実在するぞ
      と言ったら
      はあ? 何言ってるの??
      と笑われたものだが
 
 ∧∧
( ‥)文面だけ聞けば
    そりゃ笑うでしょう
 
 人間に魂など無い。無いものを肉体から分離することはできない。魂と呼ばれるものは神経回路の影でしかない。だから幽霊は存在しない。

 しかし妖怪は人の認識から誕生する。つまり実在はしないが、脳神経から必ずや生まれてくるものだ。
 
 ∧∧
(‥ )もちろんその意味では
\‐   幽霊も存在することに
     なるんだよね
 
  (‥ )魂ではなく
      神経回路の影として
      幽霊もまた
      必ず生まれてくる
      でもそういう幽霊って
      故人の魂ではなくて
      やはり妖怪だよね
 
 幽霊はしばしば女性の姿で現れる。これ奇妙なことなんだが、幻覚とはそういうものであるらしい。アル中の患者が断酒したら部屋の天井近くに女の顔が浮かんで、にやっと笑ったとか、その有り様は妖怪的だ。
 
 そしてどういうわけか世界のあちこちで、白い服を着た女性の怪というものが目撃される。
 
 ∧∧
( ‥)なんだ? お前ら
    ホモ・サピエンスは
    白っぽい女性を幻視するように
    脳が出来ているのか?
 
  (‥ )かもしれん
 
 あるいは実のところ、白っぽいのではなくて、色が無い、のかもしれない。

 以前、”霊感の強い人”が言う事をまとめてPhotoshopで再現画像を作った、というのがあったけども
 
 ∧∧
(‥ )あれは確か
\‐   ほとんどモノクロの人物像が
    うっすら風景に重なっている
    そういう画像でしたよね
 
  (‥ )いかにも
      外部の視覚情報に
      脳内で作った画像が
      上書きされてるって
      感じだろ?
      それを暗い背景で見ると
      白っぽいになるのかもな
 

 人の魂は実在しない。なれば我々が幻視するものは、それが例え人の姿であろうともむしろ妖怪的な挙動を示す。
 
 そうであればどちらがより我らの影としての実在が濃いか明白であろう? すなわち幽霊は存在しないが、妖怪は実在する。それは絶えず、我々と共にある。文字通り影のように。そして状況次第でそれは顕現し、幻視されるだろう。外部の視覚情報に脳内の出来事が上書きされてしまうのだ。
 
 ∧∧
(‥ )単調な状況などで
\‐  外から入ってくる感覚を
    遮断されると
    脳が生み出す幻視が
    見えるみたいね
 
  (‥ )外部の情報が遮断されると
      必然的に
      上書きが目立つようになる
      夜の高速道路で
      フロントガラスの上から
      女の顔が覗き込んでいた
      そういうやつだな
 
 深夜、高速道路を延々と走っていると、フロントガラスになにか流れるように滑り落ちてくるのに気づいた。最初は水かと思ったがそれは長い髪の毛であり、次に指が、手が、そして逆さまになった女の顔が車内を覗き込む。
 
 そういう妖怪、魑魅魍魎に比べれば、グレイはもっと都市伝説的なものではあろう。そもそも発端がフィクションである未知との遭遇なんである。人面犬とかと同じ程度のたわいもないだ。

 だが、グレイが妖怪であることには違いない。皆はグレイを娯楽として消費した。
 
 ∧∧
(‥ )あなたはそれが
\‐  気に食わなかった
 
  (‥ )本を書く身になった
      今となっては
      気に食わない以前に
      深刻であるね
 
 一般消費者は宇宙人や宇宙生物に興味はあるが、生物学と進化学の部分を魔法で簡略化して妖怪にしてしまう。
 
 ∧∧
( ‥)つまりムー的な話に
    変換しないと
    娯楽として買ってもらえない
    わけだね
 
  (‥ )ちょっと困った話だろ?
      だけどこの現実を
      無視するわけにもいかん
 
 皆は宇宙人に興味を持つが、宇宙人を妖怪にしないと理解できないという現実。
 
 
 
 

2016年2月16日火曜日

冷えた空の10度

 
 
 太陽が照りつける公園のベンチで本を読むも、奇妙に風が冷たい日であった。

 
 ∧∧
(‥ )でも日が落ちた
\‐  18:00現在でも
    気温は8度あるね
    湿度は45%
 
  (‥ )帰った17:00ぐらいに
      見た時は10度あったし
      そんなめちゃくちゃ
      冷たいわけじゃ
      ないんだけどな

 
 もしかしたら明け方に晴れて夜冷えたから、冷たいままの地面に熱を奪われるとか、あるいは湿度が低いので風があると気化熱を奪われやすいとか、そういうことがあるのかもしれないがよく分からない。
 
 今日は、遠く丹沢にかかる雲が奇妙にまばゆい日でもあった













 
 ∧∧
(‥ )こういうのは空で
\‐  雪が舞い散っている感じ
    ですよね
 
  (‥ )多分そうなんだろうな
      太陽の光を受けて
      雲が後光というか
      ハローをまとったように
      見えるね
 










 










 注ぐ光と雲の影がコントラストを作る冷えた空である。
 
  


分かったって、お前、それサバンナでも言えるの?

 
 分かりやすいように編集された動画、分かりやすく書かれた書籍、そういうものを見ると、
 
 こういう風に教えてもらったらよかった...そうすれば
 
 数学が好きになったのに
 
 世界史を理解できたのに
 
 科学が物理が...
 
 ∧∧
( ‥)とっ言う人がおりますが
 
  (‥ )お前サバンナでも
      それ言えるの?
      と返すべき
 
 サバンナでもそれ言えるの? とは、要するに、テストされると分かった場合でも、お前は今と同じことが言えるのか? という問いである。
 
 ∧∧
(‥ )こうしてもらえれば
\‐  分かったんだ
    そう言うのは自由だけど
 
  (‥ )じゃあこれから
      皆さんの分かったを
      テストしまーす
      成績が悪かったら
      給料を削りまーす
      そう言われたら
      お前同じことを言えるか?
      という問題
 
 分かったとか好きだとか、そんなことはどうでもいいんだ。内容の把握が正しいかどうか、それだけが争点となる。
 
 分かりやすい物語を読んで、俺は分かった。こうすれば俺はもっと勉強ができたはずだ、そう思うのは単なる妄想だ。
 
 少なくとも実際のテストがある場所で同じことが言えるか? 本当に分かったかどうか、それを暴かれてしまうテストがある場所でもなお、分かりやすかった、こう教えてもらえれば俺はもっとちゃんと勉強できたはずだ、と言えるか?
 
 
 ∧∧
(‥ )もちろんテストはテストで
\‐   色々な弊害や
    機能不全があるけども
 
  (‥ )だからといって
      自分の分かったの弊害や
      機能不全を棚に上げて
      一方的に愚痴をこぼしては
      いけないなあ
 
 いや、愚痴とはそういうものだから、愚痴をこぼすこと、それ自体はこれで良いのだろう。
 
 少なくとも、サバンナにいかない限り、人はずっと愚痴だけで生きていける。
 
 あの時、こうしてもらえたら、今味わっている”分かったという全能感”の通りに成功できたはずだと。
 
 ∧∧
( ‥)でも
    そんなことで成績が上がるなら
    そういう学習法がすでに
    普及してるんじゃね?
 
  (‥ )要するにテストしてみたら
     分かりやすい動画や
     テキストは
     視聴者に
     分かったと錯覚させていた
     だけだった
     それがばれたのだろうな
 
  
  

学ぶことが好きなどと、なんと無知蒙昧な

 
 私は学ぶことが好きなのです
 
 ∧∧
(‥ )...だそうですよ
\‐
 
  (‥ )前々から
      痛い奴だと思っていたが
      そういうことだったのか
 
 学ぶとは、知識を食べることと同じ。
 
 ∧∧
( ‥)くいしんぼさんだな
 
  (‥ )問題は味覚だよ
 
 人間の味覚は進化の過程ですでにあるべき姿になっている。

 炭水化物と塩、脂を好み、甘い糖分が好きであり、発酵したものは食べられるが、腐ったものや刺激が強いものは忌避するようにできている。
 
 ∧∧
(‥ )でも学ぶことに関して
\‐  そういう識別能力は
    進化していないよね
 
  (‥ )実際、トンデモ医療とか
      疑似科学とかで
      死ぬ奴ごろごろいるからな

 
 私は学ぶことが好き。それは無批判に食べることを意味する。

 
 ∧∧
( ‥)さもなきゃ批判的に食べるの
    でしょうなあ
 
  (‥ )これはアカデミズムに
      毒された理論だから
      信用しない! ってか?
      そういうのは
      ただの主観的な
      独りよがりだよ
      単なる好き嫌いは
      無批判と同じこと
 
 私は学ぶことが好きなのです。こんな言葉、知識の選別を間違えたら死ぬこともありうる、そういう危険性を考慮した発言ではない。
 
 ∧∧
(‥ )考慮していないとは
\‐  まったく念頭に
    ないのである
 
  (‥ )つまり学ぶ事が好きなど
      愚の骨頂
 
 それは見当外れの勘違いというのだ。
 
 学ぶなど、あまりにも傲慢にして無知蒙昧。
  
 
 

2016年2月15日月曜日

寒さが戻る中、刺し違える論文をどう...

 
 2016年2月15日、バレンタイン明けの今日、風は妙に尖った感じだ。
 
 
 ∧∧
(‥ )家を出た14:30の時点で
\‐  気温は10度でした
 
  (‥ )昨日20度に達したことと
      比べると寒いよな

*=>hilihiliのhilihili: 2016年のバレンタインは気温16度
 
 しかし昼過ぎ、昨日の熱はまだ世界に残っているようで、空気は冷たくとも、熱はさほど奪われない。だから風が尖った感じ。

 雲は厚いが、ところどころすっぽ抜けて青空が見える。















 画面中央下に、まるで千切れ雲のように、ちいちゃく写り込んでいる月


























 
 雲間から抜ける光
 
 晴れ間が見えたり






















 
 ∧∧ そうかと思うと曇天
( ‥)
 ‐( ‥)北風が入ってきてる
      風に流されて雨も
      ちらついてるな

 北の方角は白くかすんでいた。あちらでは雪なのだ。雪は海へと接近していて、それゆえに溶けて舞い落ちてくる。多分、そんな状況。












 
 ∧∧
(‥ )帰ってきて15:50
\‐  気温が8度になってる
 
  (‥ )1時間の間に
      2度下がったのか...
 
 
 さらに1時間後の18:05現在、気温は4.5度、湿度は96%だ。
 
 ∧∧
(‥ )雨になってるね
 
  (‥ )室内からも熱が
      外へ奪われる感覚が
      出てきたな
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 仕事はどうよ?
 
  ( ‥)断続平衡説のイラストは
    ‐/ めどがついたよ
 
 メカニズムに関しておかしな主張をしなかったら、そんな問題ないような話だ。単純に、”異所的種分化は比較的速く進化が進行する、その実例を見つけたかもしれない”、そう言えば十分ではなかったか?
 
 いや、そうとばかりは言えないかもしれぬ。
 
 ∧∧
(‥ )主張の大きさに比べて
\‐  論文が荒いって言うのですかね?
 
  (‥ )地層の堆積や化石の保存が
      不連続である可能性は?
      とか
      そういう確認をはしょって
      化石記録を素直に解釈して
      みましたー
      と主義主張を楽観的に
      大風呂敷に
      広げてしまった
      そんなかなあ
 
 まあ、時々ある論文の打ち上げ方ではある。
 
 
 ∧∧
(‥ )こういうのって
\‐  賛成、反対、
    論文の大量生産には
    つながるのだけどね
 
  (‥ )刺激にはなってるんだ
      その代わり
      本家の論文は
      なんか駄目っぽだよねーで
      終わるパターン
      こういう論文や研究は
      歴史的な意味で
      業績は残るのだけど.....
      刺し違えるような
      ものかもね
 
 そのせいなんだろうが、あまり実証的とは言いがたいし、情報量に比べて冗長。
 
 
 


パズルの上に必要の無い概念を置く

 
 種選択
 
 ∧∧
(‥ )種を個体とみなして
\‐  種が淘汰される
    種同士が競争する
    そういう進化観だよね
 
  (‥ )分かりづらい
      アイデアなんだよね
      仕事のためとはいえ
      バレンタインデーに
      読むような内容では
      なかったなあ
 
 ∧∧
( ‥)あなたが解釈するに
    これって何よ?
 
  (‥ )のんびりしてたら
      有利になったー
 
 あくまで一例だけども、例えばのっそり動くとあまり離れない。だから近場で交尾する。するとちょっと離れるだけで交配したことがない集団がいる。
 
 ∧∧
( ‥)どんどん種分化するぞ
    新種が誕生するぞ
 
  (‥ )新種が増えたぞ
      有利になったー
 
 ∧∧
(‥ )...このアイデア
\‐  一体全体
    なんの役に立つのよ?
 
  (‥ )知らん
 
 知らん、というか、価値を特に見いだせないと言えば良いのだろうか。
 
 いや、有利になるのは良いよ。実際、そういうことはあるでしょう。
 
 ∧∧
(‥ )でもそういう現実を
\‐   あえて種淘汰だの
     種選択だのって
     いちいち言って
     良いのですかね?
 
  (‥ )良い悪いというか
      画期的な概念として
      命名する必要がないと
      思うけどな
 
 ある変異が生まれた。それが紆余曲折あって有利になった。

 それだけの話で、これをもって種が実在するような解釈をなぜわざわざしなければいけないのか? その必要性がさっぱり見えてこない。
 
 ただ、こういう風に解釈してしまう人が何かしら出てくるのも理由あってのことなんだろう。

 例えばの話、ある個体の遺伝子が別の個体の遺伝子と相互作用する様子を見ると、個体が結びついた集合が実在するかのような感覚に襲われてしまうのはありそうな話である。
 
 実際、種選択を言う人が性淘汰や血縁淘汰に無意味な活路や類似性を見いだすのはそのせいじゃないだろうか? 
 
 もちろん、実際のところその類似性はどっちかというと勘違いなんである。
 
 ∧∧
(‥ )でもこういう世界観に
\‐  夢中になる人
    多いよね
 
  (‥ )マルチ淘汰とかも
      そうなんだろうなあ
      というか同じだよね
      そして扱われ方も同じ
 
 夢中になっている人は色々と説明するが、余計な概念と名詞だらけで、引用も事例もわずか。具体性が見えてこないし、なんでそれが必要なのか、聞いている方はさっぱり理解できない。

 そんなもの無くても今のままで別に困らないじゃないか? 

 というか違いがあるとしたらお前が発明した余計な概念だけで、だったらそれはいらないだろ?

 聞いた皆が怪訝な顔をしてそう尋ねる、そんな状態。
 
 今あるパズルの上に必要の無い概念を売りつけられても困るのだ。欲しいのはパズルの新しい組み立てかたである。
 
 ∧∧
( ‥)概念を売りつける...
    言っちゃなんだけど
    意識高い系って
    言うんですかね
 
  ( ‥)それを考えると
    ‐/ ダーウィンって
       まともだよなあ
       事例の列挙と
       余計なものを省いた
       シンプルな解釈
       こう組み立てたら
       良いでしょという提言
       ああいうのを
       見習うべきだよね

 

 

2016年2月14日日曜日

2016年のバレンタインは気温16度

 
 ∧∧
(‥ )2016年のバレンタインデー
\‐  ここ神奈川平野部における
    朝8:00の気温は16度
    雨が降って湿度は98%
    暖かいですね
 
  (‥ )2014年には夕方から
      雪が降り始めて
      翌15日には
      積雪38センチ
      あちこちで
      自動車がスタックして
      放棄されていたけども
      あの時とは正反対
      この季節は
      寒い空気暖かい空気の
      せめぎ合いだから
      天候は極端だねえ
 
 
 
 *10:50追記
 
 ∧∧
(‥ )ずいぶん激しく雨が
    降ってますね
 
  (‥ )雷も鳴ってる
      今年初めてだな
 
 空は一面が灰色だが、雨脚が弱まれば通せる時もある。そして、南から低く、勢い良く雲が流れているらしい。













 
 ∧∧
(‥ )気象庁の天気図を見ると
\‐  温暖前線が通過して
    南の風が吹き込んで
    この後
    寒冷前線が通過ですかね?
  
  (‥ )今がちょうど寒冷前線が
      通過しようとするところ
      なのかな?
      どうなのだろうね
 
 温度は17度、湿度は82%だ
 
 
 
 そして17:00 空は晴れ上がって夕焼けである。














 
 ∧∧
( ‥)温度は20度
    湿度は65%でした
 
  (‥ )エアコンも昼から
      止めっぱなしで問題無し
      助かるねえ
 
 
 23:35になってもなお、温度は17度、湿度は65%であった。
 
 

せっせちまちま略奪

 
 
 アメリカの高校生はすごい! 社会のために自分に何ができるか考えてるし、頭の良い子は才能を生かして若いうちに稼いだら福祉のNGOを立ち上げて利益を社会に還元し...
 
 ∧∧
(‥ )でもそういう産業や仕事って
\‐  概して何のエネルギーも
    収集しないよね
 
  (‥ )一次産業のように
      野菜や肉で
      太陽エネルギーを備蓄する
      わけでもないし
      二次産業のように
      還元精錬された金属の形で
      過去の太陽エネルギーを
      備蓄するわけでもない
 
 第三次産業は、ただただエネルギーを散逸するだけである。

 
 こうした第三次産業がしこたま儲けるとは、これすなわち、エネルギーの採取もなしに金を動かすということであって。
 
 ∧∧
( ‥)つまりひたすら富みを
    消失させているだけでは
    ないだろうか?
 
  ( ‥)金を動かすために
    ‐/ 金を使って
       それで金を分配し
       これで利益を
       社会に還元しましたと
       胸を張る
       ただの格好つけの
       馬鹿だよな
 
 そして、これを讃える連中も、見る目が無いってことなんだろう。 
 
 この世のどこかに素晴らしい社会があるに違いない。

 そうやって妄想の世界に生きるからこういう誤謬を犯すのだ。
 
 人間は遺伝的に等価である。素晴らしい社会などこの世界に実現されるわけがなかろう? 違いがあるにしても、それは結局のところ作法と流儀が違うだけ。
 
 そして作法と流儀は必ず言い訳と口実に成り果てる。
 
 全部、まやかし厚化粧。
 
 ∧∧
(‥ )実際そういう
\‐  見せかけの素晴らしさに
    幻惑されて舞い上がっている
    人がいる一方で
    人々の実態は困窮してて
    トランプさんが大人気
 
  (‥ )対する民主党は
      ヒラリー一極かと思ったら
      自称社会主義者の
      サンダース候補とやらが
      躍進する有り様
      アメリカすごいって
      礼賛してた連中は
      勝ち組しか見てなくて
      口ではNGOだの言うけど
      追いつめられた人には
      何の関心も
      持っていなかったわけな
 
 
 いや、そうなんだよ?
 
 福祉って言ったって、福祉の金を動かすお役人たちに金が入るだけじゃんよww とか笑っているお前の仕事も、所詮はエネルギーを散逸させてるだけで、何一つとして生み出してないんだよ? お前が馬鹿にする役人もお前も、なにも変わらねーよ。所詮はどっちも第三次産業じゃねえか。
 
 ノミですよノミ。体はマッチョで体力はあるけど今は不調で、ぜーぜーあえいでいるイヌに乗っかって吸血しているノミですよ。
 
 そんなノミが言いました。私はイヌに少しお返しをしたいと思います。
 
 それを見た別のノミが言うのです。
 
 すてき!
 
 これを茶番と言わずになんという。
 
 ∧∧
( ‥)あんたもな
 
  (‥ )そりゃあ俺は
      フリーランスですからね
      山賊とあまり
      変わりませんからな
 
 略奪だ! ひゃっはー!
 
 ∧∧
(‥ )そう口では言っても
\‐  最近はしけてますなあ
    なんとかしてください
 
  (‥ )なんかこーな
      せっせちまちま
      略奪しないと
      駄目だねー
      
  
 
 

2016年2月13日土曜日

2016.02.13 気温17度


 17:25の気温16.5度、湿度は82%
  
 ∧∧
(‥ )16:30には17度
\‐  80%でしたよね
    今日は暖かかったですな
 
  (‥ )日差しもずいぶんと
      強くなってきてる
      ありがたいことだ
 
 
 

宇宙人グレイは裸である

 
 ∧∧
( ‥)どうよ
 
  ( ‥)んー
    ‐/ 今の俺の文章
       同所的種分化を
       強調し過ぎだなあ
 
 ∧∧
(‥ )種分化は多くの場合
\‐  異所的に起こると
    言われてますよねえ
 
  (‥ )ダーウィンは生存競争による
      同所的な種分化を
      強調しているように
      見えるから
      その影響を受けたのかな?
 
 もっとも、ダーウィンの姿勢は、まず第一に実際にある事柄から説明することであった。だとしたら生存競争で種分化を説明するだろう。
 
 あるいは生存競争での種分化を説明した、というのはこっちの解釈かもしれぬ。二つの異なる存在があると競合で分化がより進む、というのはダーウィンの言う通りだし、それが彼の言うことでもある。

 問題は交配が起きなくなる生殖隔離が最初にどう成立するかであった。
 
 ∧∧
(‥ )これに関する
\‐  ダーウィンさんの見解は
    さてどうでしたかね?
 
  (‥ )自分の文章の書き直しも
      含めて
      彼の文章の読み直しも
      必要だな
 
 さて
 
 自分が子供の頃に見た本ではたくさんの宇宙人目撃談があった。毛むくじゃらの宇宙人、首無し宇宙人、小人型宇宙人、ロボット型、アメーバ型などなど。まさに魑魅魍魎、百鬼夜行のたぐいである。
 
 ∧∧
(‥ )でも前にネタにしたように
\‐  未知との遭遇以後に
    都市伝説の宇宙人たちは
    グレイに一本化された
    という感じですか
    他の宇宙人さんは
    地球争奪戦でグレイに
    破れてしまいました
 
  (‥ )未知との遭遇では
      宇宙人は
      まばゆいバックライトから
      歩きでてたわむれる
      小さな姿で描かれてる
      あれは確か子供を使った
      のだよな
 
 そのせいか、都市伝説のグレイも子供のようなものだ。あるいは未来人の姿だとも解釈できる。大きな脳、小さな顎、きゃしゃな腹部と手足。
 
 ∧∧
( ‥)そこは
    ウェルズさんの火星人と
    同じだよね
    知的生物は進化すると
    脳が大きくなるだろう
    柔らかいものを食べるから
    顎が退化するだろう
    消化器官も退化する
    腹部は小さくなり
    機械を使うから手足も
    縮小している
    そういう世界観
 
  (‥ )デザインの背景思想は
      同じだよね
      でも
      未知との遭遇の宇宙人が
      火星人だとやばいよな
 
 UFOは人を連れて行く。神隠しのようなものだ。着陸地点に到着し、そこで解放されて出てくる人々は、光の中からぼんやりと、ここはどこなんだろう? という夢見心地で現れる。その周囲でたわむれる小さな妖精のような姿。
 
 だが、これがウェルズの火星人ならどうなるか?
 
 光の中から現れるうねる触手、ずるずると這い出るキノコのようなぬめっとした肉体。
 
 ∧∧
( ‥)さらわれた人も
    助けてくれー!!!
    と叫びながら出てきますよね
 
  (‥ )未知との遭遇だと
      UFOに着陸地点の山を
      脳内に刷り込まれた
      主人公がそのまま宇宙へ
      いっちゃうけど
      火星人が相手だと
      そういう話にならないよな
 
 主人公は脳内に刷り込まれたイメージを必死で再現する。自宅内に巨大な泥の山を作る。当たり前だけど、主人公の奥さんは気がふれた旦那に絶望し、子供を連れて出て行く。
 
 家族に見捨てられ、そして自ら家族を打ち捨てた主人公はその山が実在するデビルスタワーであることに気づき、ついに現実の山へとたどり着く。

=>https://www.google.co.jp/search?q=close+encounters+of+the+third+kind+devils+tower&biw=1054&bih=833&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved…


そして光の中から現れた妖精のごとき存在たちと共に、輝く船に乗って宇宙へ旅立つ...

 ∧∧
(‥ )ところが相手が
\‐  ウェルズの火星人だったら
    ぎゃー!! と言って
    逃げ帰って
    火星人怖い火星人怖いと
    泣きながら
    家族のいない家で
    一人寂しく泥と一緒に
    過ごすのでしょうねえ
 
  (‥ )未知との遭遇は
     宇宙人がグレイな造形だから
     あの最後が
     成り立つのだよな
     高度な文明と進化を示唆する
     巨大な頭、華奢な手足という
     同じデザインでも
     あれがグレイではなく
     火星人だったら
     例え相手が友好的でも
     ただのホラーになってしまう
 
 ∧∧
( ‥)それを考えれば未知との遭遇や
    それに触発されたと思われる
    グレイとその都市伝説は
    妖怪というよりは妖精さん
    タコ型火星人よりは比較的無害
 
  (‥ )未知との遭遇以前の
      魑魅魍魎な宇宙人は
      まさに妖怪
      それがグレイという妖精に
      一本化されたというわけか
 
 もちろん、グレイは妖怪としての側面もある。ウシの内臓を引っこ抜くとか、人間をさらうとか、それは妖怪としての所行だろう。
 
 ∧∧
(‥ )妖精さんは
\‐  広義の意味では妖怪だからね
    悪さをする妖精さんも
    いますからねえ
 
  (‥ )農耕社会から工業社会へ
      移行するにしたがって
      妖精も妖怪も
      姿をかえざるをえなかった
      そういうことなんだろうな
 
 ああ、そういえば思い出すことがある。イギリスの民俗学の人が妖精を扱った本。それによれば、最後の妖精目撃談はWW2の前後あたりではなかったか?
 
 おつかいにいく子供がふと気がつくと、道の角のハリエニシダの生け垣から顔をのぞかせてじっとこちらを見つめる怖い顔を見たと。小さな顔と体。そしてつり上がったドングリのような眼。たしかこんな話...
 
 ∧∧
( ‥)グレイやがな
 
  (‥ )当時既に
      妖精さんは
      グレイへと進化しつつ
      あったのだな
 
 考えてみれば、グレイは裸である。服を着ているのだ、という説もあるが、着ているにしてもボディーライン丸見えのぴっちりスーツであることは間違いない。
 
 ∧∧
(‥ )イギリスの妖精ブラウニーは
\‐  お手伝いをしてくれるけど裸で
    裸じゃ可哀想だと
    家人がマントや服を与えると
    消えていなくなるとか
 
  (‥ )グレイもそうなのかね?
 
 
 ∧∧
( ‥)服を与えると泣きながら
    宇宙へ帰ってしまうのです
 
  (‥ )エリア51の地下では
      何百何千というグレイが
      働いているという話が
      あったけども
  
 この数はホワイトカラーではないよね、あからさまにブルーカラー。
 
 グレイは地球に出稼ぎに来ているのか?
 
 いや、人間のために働くという意味では、グレイは祖先であるブラウニーたち、妖精そのままなのだと言えよう、
 
 ∧∧
(‥ )お給料に服をあげると
\‐  やったーと言って
    帰るんだ
 
  (‥ )楽しそうだな
      エリア51
 
 
 
      

2016年2月12日金曜日

かかとの話と空間は伸び縮みする話

 

 かかとがいたい。かかとの皮膚が厚くなって、そこが割れたのだ。角質が厚くなった皮膚が割れると、組織の奥までひび割れが進む。だから痛いのだ。
 
 ∧∧
( ‥)雑菌が入ると
    そこから化膿するよ
 
  ( ‥)洗って消毒しよう
    ‐
 
 さてさて
 
 ∧∧
(‥ )重力波を探知したっていう
\‐  ニュースが流れてるね
 
  (‥ )重力波の探知というと
      一昔前は
      これ科学と言っていいの?
      と言う人がいるぐらい
      当ての無い話だったと
      思ったけども
      とうとう自信を持って
      発表できるところまで
      きたのかい?
 
 ∧∧
(‥ )昔はでっかい金属の棒が
\‐  重力波で伸縮するのを
    見つけようと
    していたのでしたっけ?
 
  (‥ )うろ覚えだけど
      そんなだよな
 
 確かこれだよねえ=>https://www.google.co.jp/search?q=weber+bar&biw=1054&bih=833&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjwxejd2PHKAhUm2qYKHSp5DjIQ_AUIBi…
 
 ∧∧
(‥ )今回はレーザーを使った
\‐  ものだかなんだか
 
  (‥ )重力波による空間の
      かすかな伸縮を
      測るわけだから
      でっかい方がいいからね
 
 ∧∧
(‥ )こういう重力波の検出は
\‐  個々の事例で一回限りでしょ?
    それに超新星の
    ニュートリノみたいに
    ニュートリノと光学の観測が
    一致するわけでも
    多分...ないよね
 
  (‥ )さてねえ
      二つのブラックホールの
      合体とか
      可視光や電波では
      どう見えるのだろうな?
      どっちにしろ
      複数の観測器による
      観測の一致だろ?
      偶然の一致とは思えない
      観測事例が同時に複数で
      検出されたら
      本物っぽいよな
 
 それに、実際に観測できそうだ、と分かったら新たな観測機器が建造されうるだろうし、そうなればもっと確かなことが言えるようになってくるんだろう。
 
 これからの時代はどこも苦しくて、巨大な観測機器の建造や改良、運営は難しいかもしれないが。
 
 ∧∧
(‥ )まあなんというか
\‐  追試というか
    事例の追加待ちですかね
 
  (‥ )論文読んで無い上に
      当てずっぽうで言えば
      そんな感じかなあ
 
 論文=>‎journals.aps.org/prl/pdf/10.1103/PhysRevLett.116.061102
 
 ∧∧
( ‥)でっ?
    かかとはどうなった?
 
  (‥ )アルコールで消毒して
      それから瞬間接着剤で
      固めといたが...
 
 ∧∧
( ‥)大丈夫か?
 
  ( ‥)さてどうだかね
 
    
 
 
      

英雄は神格を失ったと判定された

 
 夜が開ける前の5:00頃、公園まで望遠鏡をかついでいって金星と水星を眺めたが、スケッチとかするには厳しすぎた。
 
   水星、金星は
   近づいてはいるけど
 ∧∧ 今回は距離があるからね
(‥ )
 ‐( ‥)以前あったみたいに
     50倍の視野でも一緒に
     収められるとかなら
     ともかく
     25倍の視野二つと半分
     多分5度ぐらい離れてる
     これは厳しい
 
 地球より内側をめぐる水星、金星は、見かけ上、太陽の東への運行についていくと同時に、太陽の東西を振動するように動く。今は水星が内側から金星を追い抜いていくところなのだが、コーナーをちょうど曲がっていく水星の動きが見かけ上、遅くなっているので、金星がやや追いつき気味に見える、多分、そんな感じ。
 
   ここから水星は速度を上げ
   金星を突き放す
 ∧∧ そんな感じですかね
( ‥)
 ‐( ‥)多分そんなかな
 
 まあ、おいおい確認すれば良い話。
 
 さて
 
 覚せい剤で逮捕された清原元選手
 
 ∧∧
( ‥)あの人は英雄の条件を
    かなりそろえている?
 
  (‥ )名声を手にして
      結婚し家庭を持った
      つまり
      姫と王国を手に入れた
 
 その後の有り様も典型的な英雄であると言える。英雄はすべてを失い、その地を去る。
 
 ∧∧
(‥ )個人の不幸を喜ぶ気かと
\‐  怒られそうだけどな
 
  (‥ )でもな古今東西の英雄が
      ほとんど
      そうなるってことは
      皆の望みは
      その最後である
      そういうことだろ?
 
 人の意思が物語を成型すると言うのであれば、物語の結末は皆が望みしこと。

 なれば英雄の無惨な最後とはまさに人の渇望。
 
 その理由がなんであるのかは分からぬ。
 
 人によっては、ネットの炎上で見れば分かるように、日本人は英雄が地に落ちる様を見て皆で石を投げつけたいのだ。日本人はなんと下劣だろう! とか無駄に気炎を上げるであろう。
 
 ∧∧
( ‥)実際には日本人どころか
    古今東西どの英雄も
    結末は悲惨だけどね
    水滸伝の豪傑たちは全滅し
    アーサー王は裏切りの中で死に
    ヘラクレスは毒で犯され
    ペルセウスは罪を負って
    国を出た
 
  ( ‥)実際には
    ‐/ 人間の選択肢なのだ

 
 なぜ英雄はすべてを失って去らねばならぬのか? 
 
 物語の世界で遊んだ読者に、現実への帰還をうながすためであろか?
 
 あるいは単に物語を締めくくるための方便であろうか?

 いずれにせ、人が選ぶのは英雄の無惨な最後。

 むしろ、無惨な最後を遂げて、栄光の地を去るからこそ英雄は英雄として完結する。
 
 ∧∧
(‥ )でも清原元選手の場合
\‐  この逮捕は
    そういう眼では見られて
    いないみたいですねえ
 
  (‥ )覚せい剤だから
      駄目なのかなあ
 
 だが待て。ミュージシャンは大した奴でもないのに麻薬で死ぬと神格化される。むしろ無駄に死んだはずなのに、麻薬で死んだことにされることすらあるではないか。
 
 ∧∧
( ‥)スポーツマンは戦士だから
    魔法使いな死に方では
    駄目なんじゃね?
 
  (‥ )英雄として死ねなかった
      英雄は
      どうなるのだろうな?
 
 英雄としての死を無理矢理あてがわれるのであろうか?
 
 あるいは英雄ではないことになって、すべての記録から抹殺されるであろうか?
 
 あるいは英雄として死ねなかったために死ぬこともできず、幽霊のようになってしまうであろうか?
 
 ∧∧
(‥ )なんでも野球の歴史を
\‐  展示している
    甲子園博物館なるところから
    清原元選手の
    ユニホームやバットが
    撤去されたそうですね
 
  (‥ )神殿に奉納された
      戦士の武具が
      神格無しということで
      取り払われたのか
 
 ∧∧
( ‥)つまり存在の抹殺が
    決議されたと
 
  ( ‥)英雄は神格を
    ‐/ 失ったわけだね
 
 しかし神格を失っても存在はまだある。

 存在の方はどうなってしまうのだ?
   
 
 

2016年2月11日木曜日

黒魔術でないものは理解しがたくなる

 
 ∧∧
(‥ )理系は難しいって言うけど
\‐  あなたはどう思います?
 
  (‥ )難しいというよりは
      自然が相手なので
      人間の認識論から
      逸脱した文脈で
      構築されている
      そう考えるべきだと
 
 例えばの話、進化を否定する人はしばしばこんな理屈を言い出す。
 
 進化論は神を否定したというが、自然選択説は文字通り、自然が主体となって生物を選ぶという意味であって、ここには明らかに自然の意思を前提としていることが見える。つまり、神を自然に置き換えただけで、進化論も宗教なのである。どやあ
 
 ∧∧
(‥ )平たく言うと痛い人だけど
\‐  具体的に言うと
    どういうことなんですかね?
 
  (‥ )人間の思考は
      根源が黒魔術で
      彼の思考もまったく
      黒魔術的だって
      ことだろうね
 
 人間は主語、述語、目的語で考える。そういう風に考えるから何かが主語になると、それにどうしても意思があるかのように述べてしまうし、書いてしまう。
 
 そして、そう述べて記述する以上、自分もそうだと思ってしまう。
 
 たわいもないことだが、多分、これが黒魔術の根本だ。
 
 実際、進化論を宗教だ黒魔術だと言っている人間、彼そのものが典型的な黒魔術で物事を考えているではないか。彼の理解は文法的なのである。だが文法は自然そのものではない。だとしたら文法的な思考は単なる誤謬だ。
 
 ∧∧
( ‥)彼は自分の思考と
    独り相撲をとっているのだと
 
  (‥ )端的に言えばこうじゃね?
 
 文系は論理的、理系は馬鹿。
 
 
 ∧∧
(‥ )文系の人は理屈っぽい
\‐  ですからね
 
  (‥ )さっきのへ理屈なんかは
      その典型的な例だな
      だがその理屈は
      人間的なんだとも言えるし
      悪く言うと黒魔術的だよね
      反対に
      理系が難しいのは
      非人間的だからだし
      黒魔術的じゃないからだ
 
 
 摩擦や空気抵抗を無視できるのなら、どんな重さのものも同じ速度、あるいは加速で落下する。これが理解しがたいのも、我々の脳が持っている黒魔術と合致しないせいだろう。
 
 これは奇妙なことでもある。

 ニュートンしかり、ケプラーしかり、科学は黒魔術で発達した部分がある。だがその一方でどうしてなのか、出来上がるものはいつも非黒魔術的だ。
 
 ∧∧
( ‥)まあ世界は人間が作った
    ものじゃありませんからな
    それを記述できる理論は
    非常識でしょう
 
  (‥ )人間が作ったものじゃない
      だから自然は理解が難しい
      言い換えると実は
      難しいわけではないのだね
 
 科学が理解しがたいのは、非常識なことが原因だろう。だが人は神経回路に刻印された先天的な常識で推し量ろうとする。だから科学を難しいと思う。多分、こんなところではあるまいか。
 
 ∧∧
(‥ )だから文系は理屈っぽいし
\‐  理系は馬鹿であると
    常識から逸脱するのは
    馬鹿と狂人ですからね
 
  (‥ )そしてこう言う時
      データはどうなの?
      と尋ねると
      理屈っぽいと言われる
      だけど
      あれも人間の脳が作り出す
      誤解だよなあ
 
 データの提供と確からしさを求めることを理屈っぽいとか、論理的だとは言わない。
 
 例えばの話、三角形の内角の和を証明する時、データの提供と確からしさを求める馬鹿が一体どこにいるであろうか?
 
 データを求めることは論理的な態度などではないのだ。そんなものを理屈とはいわん。
 
 ∧∧
( ‥)でも理系は証拠やら
    データやら
    解析やら求めますなあ
 
  (‥ )ほら?
      理系は論理的でないし
      やってることが
      馬鹿ですよ
 
 というか、そうでないといけないんである。論理的であった神学が見るも無惨なことになっていることを考えれば明白ではないか。
 
 
 
 *以下追記:

 どういうわけか”文系は論理的、理系は馬鹿”と書くべきところを”文系は論理的、理解は馬鹿”と書いていたので、そこ修正。
 
 ∧∧
(‥ )読み返したら二カ所あったね
\‐  なんでだろうね?
 
  (‥ )ローマ字入力だと
      rikeiha
      と
      rikaiha
      3文字目のeがaに
      なるかならないか
      確かにキーは近いし
      字がかすれてるんだが
      aとeを間違えるのは
      奇妙だよな
      なんだろうな
      指さばきがおかしいのかな
 
 
 ∧∧
( ‥)文系は理屈っぽい
 
  (‥ )進化論とかを
      非常に複雑な論法と
      恣意的な定義で
      否定する連中が
      昔からいるだろ?
      神学をするような連中が
      ごろごろ混ざってるのは
      疑いなかろう
 
 ∧∧
( ‥)理系は馬鹿っぽい
 
  (‥ )そういう神学者の前に
      お前はそう言うが
      これを見よと言って
      化石をどかんと置く
      実直ではあるが
      これを馬鹿っぽい以外の
      なんだと言うんだ?
   
 神学者は化石を漬物石だとしか思わないであろう。化石は論理ではなく、ただの石だからである。

 一方、研究者は証拠さえあれば、神学なんかにまったく興味を示さない。彼らは論理で飾り立てた神学を机上の空論としか思わないのだ。
 
    
 
 

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