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2023年2月26日日曜日

尻で食事? 新口動物と旧口動物

  
 
  
 
 
 ∧∧
(‥ )今回は動物の分類の話か
\−
 
  (‥ )だんだん
      登場する生き物が
      増えてきたからな
 
 本当は、脊索動物、脱皮動物、冠輪動物まで説明する予定だったのだけども...
 
 ∧∧
( ‥)力尽きたと
 
  (‥ )思ったよりも
      大変だったのだ
 
 そして私たちの祖先は尻に口があったらしい。

 派生的な動物群は二つの系統に大別できる。新口動物と旧口動物。

 体づくりの際

 最初につくる口を肛門にして、新しい開口部を口にするのが新口動物

 反対に、最初につくる口をそのまま口にするのが旧口動物
 
 私たちは新口動物に属していて、つまり最初の口を肛門にする種族だ。そしてここで皆が疑問を抱くのであった。
 
 ∧∧
( ‥)俺たちは
    尻で食事してたのか?
 
  (‥ )みんなそう思うのよね
 
 そして、これ自体はありうることなのである。

 無腸動物という小さな動物群がいる。一般的にはウズムシやヒラムシ、つまり扁形動物とされてきた彼らだが、実は非常に原始的な独自の動物群だった。
 
 
 ∧∧
(‥ )無腸動物は原始的な
\−  相称動物か
    私たちに近縁の
    新口動物だけども
 
  (‥ )あの連中は
      腹に口があるけど
      原始的と思われる種は
      尻に口があるんだよね
 
  私たちに近縁な無腸動物。その原始種が尻に口を持っている。つまり、これが私たちの本来の姿であり、私たちは確かに、本当に、尻で飯を食っていた種族の末裔かもしれない。

 そんなお話。

 
 追記すると、生物の体づくりは融通無碍である。だから体づくりが祖先と進化を反映しているとは限らない。最初の口を肛門にするのは単に作業上の都合で行われる便宜的なものかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)でもよ
    無腸類が本来
    尻に口を持っていたなら
 
  (‥ )どんな過程が
      あったにせよ
      俺たちが最初は
      尻に口を持っていたのは
      多分そう
 
 
 
 

2023年2月24日金曜日

これが三葉虫? パーバンコリナの謎

  



 

  
 ∧∧
(‥ )実際には三葉虫だと
\−  特定するには
    証拠が足りないけど...
 
  (‥ )でもなあ
      左右相称の動物で
      当時すでにいた
      動物群で
      この形に該当するのって
      節足動物しか
      いないんだよね
 
 脊椎動物ではありえないし、軟体動物でもないし、環形動物でもない。棘皮でもないし、腕足類とかでもないだろう。確かに相称動物としてこれに該当するのは拡大した甲皮で体を覆う節足動物しかない。
 
 ∧∧
( ‥)軟体動物のキンベレラが
    エディアカラ紀に
    すでにいたことを
    考えると
    主要動物群は
    すでにいたはず
 
  (‥ )だとしたら
      これは節足動物だよな

 
 そしてパーバンコリナは動いたと解釈できる証拠があるし、化石の状況からすると、水流に対応して向きを変えることもできたらしい。
 
 ∧∧
(‥ )つまり少なくとも
\−  厳密な固着性ではなく
    移動はできたし
    水流に抵抗できた
 
  (‥ )だとしたら
      やっぱり
      節足動物だよな
 
 証拠は足りないが、しかし、節足動物と考えても多分いい。それがパーバンコリナ。
 
 
  

2023年2月16日木曜日

バミューダ島 30万年の生存戦争

  

 
 

 
 
 ∧∧
(‥ )バミューダ島では
\−  過去30万年の間に
    三回
    天敵が進化し
    そのたびに
    カタツムリが三回
    巨大化した
 
  (‥ )しかし天敵たちは
      氷期が終わって
      海水面が上昇するたびに
      絶滅して
      そのたびに
      カタツムリは
      三度、小型化する...
 
 今は第四紀。氷河の時代。氷河が拡大する氷期と、氷河が縮小する間氷期が繰り返される。

 バミューダはてっぺんが侵食されて平らになった火山島なので、氷河に水を取られて海の水位が下がる氷期になると大きくなり、反対に氷が溶ける間氷期には海の水位が上がって、島は場合によると、ほぼ水没してしまう。

 ∧∧
(‥ )氷期が終わって
\−  島が水没、縮小するたびに
    天敵は絶滅し
    しかし次の氷期で
    水位が下がると
    島は拡大して
    再び天敵が進化する
 
  (‥ )最初はカメが
      次は飛べないカモとツル
      その次は飛べないクイナ








 天敵が進化するたびにカタツムリは食べられにくい大きな体へ進化し、しかし天敵が絶滅すると元の大きさに戻る。その繰り返し。

 ∧∧
(‥ )グールド博士が
\−  断続平衡説とか
    お茶を濁した
    カタツムリ化石の
    向こうには
    こんな楽しい歴史が
    隠されていたのだな
 
  (‥ )生存競争を軽視した
      グールドのおっさんでは
      たどり着けない
      世界であったのだ



    

2023年2月4日土曜日

バミューダの夢に終わった断続平衡説

  
 
 
 
 
 ∧∧
(‥ )断続平衡説...
\−  一世を風靡したけど
    基本的に見るべきものがない
    理論だったな
 
  (‥ )そーだねー

 
 集団遺伝学者から見ても地質をよく把握している古生物学者から見ても、

 なんでそんな解釈をわざわざするん?

 という学説...というか解釈であったから、議論を呼ぶことはあれど、見るべきものは何もなかった。
 
 ちなみに動画の内容は断続平衡説が持つ、かなりまともな部分だけを取り上げている。
 
 ∧∧
( ‥)種淘汰とか
    そういう話は
    なしなのね
 
  (‥ )あんなところまで
      動画にしたら
      視聴者が混乱するよ
 
 というか、そもそもグールドは自説をダーウィン理論と差別化するために言うことをころころ変えているので、そもそも断続平衡説は内容がしっちゃかめっちゃかで、混乱的なのである。
 
 ∧∧
(‥ )肝心な部分だけ押さえて
\−  ダメだしすれば良いと
 
  (‥ )見るべきところが
      無い理論ゆえ
 
 ところで、グールドは2002年に亡くなったが、バミューダのカタツムリ研究はずっと面白い事実を見つけたらしい。

 なんども大型化を繰り返したバミューダのカタツムリ。実はこの大型化、どうやら天敵の出現に対抗したものらしい。
 
 ∧∧
( ‥)第四紀における
    氷期、間氷期の
    繰り返しで
    環境が激変する中
 
  (‥ )幾度も天敵が
      バミューダ島内で
      進化して
      そのたびに
      巨大化するが
      天敵がそのたびに
      絶滅するのよね
 
 何度でも進化して再出現してくる天敵たちと、それに対抗して巨大化し、しかし天敵が絶滅すると元の大きさに戻り、再び天敵が出現しては、そのたびに巨大化で対抗する。
 
 それが幾度となく繰り返されたバミューダ30万年の歴史。

 次回の動画はそれの予定。

 世界は、グールドが空想したよりもはるかに不思議な場所だった。
 
 

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