自己紹介

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2012年1月16日月曜日

取りあえず、落ち着こうよ

 *の一部、続き
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
   ( ‥)分かる、それ自体は必要なこと
       なんだけども、
       分かって満足するのは
       すごく損なことだよな
 
 ∧∧
( ‥)理解は仮説なのに、ある時点で仮説に
    満足してしまうということは
 
   (‥ )より、妥当な理解に到達できなくなる。
      そういうことなんだよな。実際、
      トンデモとかオレ様理論家とか
      自分の説明にすぐ満足して、
      「それは当然です」とか無駄に
      もったいぶって、物事を説明したり
      解説しだしたりするだろ?

 だがしかし、端から見ていると明らかにトンチンカンだし、大事なこと知らねえし、調べてもいないのバレバレだ。お前さん、学校でも先生に「キチンと確認しない」「思い込みが強い」「自己主張が無駄に激しい」とか、内申書に書かれなかったか?
 
 ∧∧
(‥ )ティマイオスも読んでいて
 □-  どう思います?
 
   (‥ )そうねえ、プラトンさんも今の僕らから
       すれば、ああ、そこで満足しちゃうんだ
       そこで理解しちゃうんだ、そんな印象を
       受けるよね。アリストテレスさんも
       そうだけどね。
 
 というか、当時は、おそらく近代に至るまで、世界はほとんどそういう考えだらけだったし、今だって現状の理解に満足してしまう人は多い。ああ、それを考えると、理解したからもう満足と停止するのは普通ではあるけども、見方を変えれば病だよな。
 
 ∧∧
( ‥)そういえばティマイオスには
  -□ アトランティスの話も出てくる
    のですよね。
    *2012.11.12 補正:正しくは
    ティマイオスの続きの
    クリティアス
 
   (‥ )エジプト人の神官が、ああ、アテネの人よ
      あなたがたは忘れているが、実はあなたがた
      こそ、我々をアトランティス軍から守って
      くれた偉大な人々の子孫なのだ、と
      教えてもらうという、形でね。
 
 もちろん、こんな話は世迷いごとである。
 
 *注:アトランティス軍は大西洋の向こうにある本国からやってきて、イタリアとか北アフリカを制圧し、さらなる征服のためにギリシャ、エジプトにまで軍を進めてきた、それに対抗したのが古代アテネ人という設定
 
 ∧∧
(‥ )エジプトは土地が安定で記録が
\–  残るけども、他の地域は
    天変地異で記録が消去、歴史が
    リセットされてしまう、だから
    エジプトだけ歴史が古く見えるという
    設定でね。
 
   (‥ )なんかさあ、現代以前に技術力を持った
       超古代文明が何度も最終戦争で滅びたって
       言う、はっちゃけ設定の現代SFとか、
       プラトンが由来だってことだよね。
 
 アトランティスというと無駄に宗教的というか、いわゆる中二病とか揶揄されるような設定に使われるけども、元祖がこれなのだから、むしろそういう使用法こそが正当か。
 
 ∧∧
( ‥)しかも、この設定ってあれですよね
  -□ 古式ゆかしい、古き文明のエジプトに
    祖先が立派だよ、助けてくれてありがとう!!
    と讃えられる、そういうことですよね。
 
   (‥ )露骨な言い方すると、ギリシャ人は
       新参者で、歴史が浅く、技術も文明度も
       低い、そういうコンプレックスがあった
       ということだよね。
 
 しかも、僕らの考えた理想国家が実はかつてあったのです!! それがアトランティス!! という内容なので

 *2012.01.17において以上の赤字の部分、要訂正 次を参照のことー>*
 
 ∧∧
( ‥)...まあ、痛いと申しますか
 
   ( ‥)師匠が衆愚制の犠牲になって
     -□ 自害させられたとか、色々辛いことが
       あったのは確かだけどさ
       落ち着けよ、プラトン。
 
   

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