自己紹介

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2011年7月31日日曜日

挫折を埋めちゃいかんよな

 
 赤い物を描くのがどーも苦手だ。


 ∧∧
( ‥)あまり描く機会ないですからね。

     ( ‥)意外にもHolbein社の
       -゜ Iris op443が使えることが
          分かった。

 *注:Iris op443 色鉛筆の種類のことである。

 深淵にすむ赤い生き物。さて、〆切りである明日に間に合うか。

 閑話休題

 先日、blogの過去ログと言えばいいのか、過去の書き込みを保存している時に、政権交代の時、「これは政治のビッグバンだ」と言っている人もいる(死ぬほど楽天的なんだな、お前、というニュアンスで)、という記述があるのに気がついた。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、結局のところ、
    色々な意味で大爆発しちゃいました
    けどもね。
 
     (‥ )あの連中を見ているといつも
         思うけども、なにもさ、
         人生の最後を挫折で
         締めくくることはないよな。
 
 ∧∧
( ‥)あの連中ねえ。
 
     ( ‥)60年代に学生運動やった
         世代のことさ。
 
 理想郷がくると思った。社会は不公正にあふれていると思った。欧米の列強と旧日本帝国を受け継ぐ帝国主義者(と認識したもの)を否定していれば良かった。そうでないアジア諸国は全部愛すべき人々に見えたし、彼らの間にも当然、覇権と敵意と野望と対立があることは見て見ぬ振りをした。敵対する東側陣営はユートピアに思えた。しかし学生運動は破綻し、マルクス主義の夢もユートピアも到来せず、あちらが理想郷だと信じて亡命した者はスターリンに殺され、後は批判と挫折と若者に対する愚痴だけの人生。それでも年功序列の社会の中で我慢していればトップに立てる、
 
 ∧∧
( ‥)そうして、政権交代の大合唱で
    政権交代?
 
     ( ‥)舞い上がったんだろうなあ、
         さもなきゃビッグバンなんて
         言葉が出てくるとは
         思えないからな。
 
 大変革が起こると思っていたのだろうなあ。それは大変革が可能であると思っていた、そういうことに他ならない。
 
 ∧∧
( ‥)無理だと。
 
     (‥ )自分の人生も大変革できないし、
         会社も大変革できないのに
         社会は大変革できると信じる。
         いかれていると思わんかね?
  
 若き日の挫折は再び再現し、人生の終末を飾ることになる。
   
 ∧∧
(‥ )60年代に学生だった人たちは
\-   もう60を越えているんですね。
 
     (‥ )退職して一線を退く頃だし、
         後、20年するとまあ死ぬね。
         そして北東アジアには不安定要因が
          たくさんあるんだ。
 
 中国はいつまで経済成長できるだろうか? このまま安定でいてくれるだろうか? 半島は均衡状態が保たれるだろうか? 大きな災害が起きたとき、それを吸収できる安定さや強さをこの地域は持っているだろうか?
 
 ∧∧
( ‥)日本の政権交代も
    自滅っぽいですし。
 
     (‥ )人生の最後に夢を見て、
         そのすべてが瓦解していく
         そのさまを無力に見守る、
         どんな心境かねえ?
 
 失敗は事故と同じで調査してデータにし、記録し保存し、考察と対処法を書いて後の世代に送れば良いだけの話。
 
 あれは挫折ではなかったのだ、考えることもできない民衆がいけないのだ、今度こそ革命だ、大改革だ、と思って実行した時に、そりゃあうまくいくわけがない。
 
 ∧∧
( ‥)埋めちゃうみたいにね。
 
     ( ‥)挫折を埋めてはいけないよな。
 
 それでは挫折の意味がない。

 

 
 

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