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2011年9月21日水曜日

深淵に渡された橋を渡れ

 
 知っている事しか書いていない退屈な本だ。そう思って次々に本を読み、予備知識が増えた上で前の本を読み返すと。
 
 ∧∧
( ‥)あら不思議、前に読んだ時には
    気づかなかった”新しい”知識が
    あちこちにあるのです。
 
    ( ‥)こういうことが意外と
      -□ あるのよね。
 
 とっ、いうかそういうことだらけだと言った方がいい? 少なくとも読む本のクラスターいかんではそうなる。
 
 ∧∧
( ‥)クラスターね。
   ジャンルでもレベルでもなくね。
 
    (‥ )ネットもそうだろ?
        似た者同士、気に入ったもの同士で
        リンクを張るから、リンクを辿る
        限りではそのクラスターから
        抜け出せない。
 
 いかに無敵の検索エンジンでも、検索に使う用語は自分の経験と知識の内にある。仮にツールが全智であっても、自分は全智では当然ない。つまり自分の既知の知識からは逃れられない。
 
 ∧∧
( ‥)かくてネットも本もクラスターになり
 
    ( ‥)レベルでもジャンルでもない。
      -□ あるクラスターを形成している
        本の集合では先のようなことが
        そして絶えず起こる。
 
 理由もまた同一。知っている知識で本を読む。その知識と知恵と理解のフィルターを通すと、当然、知っていることしか目に入ってこない。
 
 いかに手にした本に未知の知識が記されていても、既知の知識と理解に基づいた自分では見ることができない。
 
 ∧∧
( ‥)知っている、分かっている、
    理解している。実はそれがすで
    罠にはまった状態でしてね。
 
    (‥ )でも困ったことにだな
       ”取りあえず分かった”ことに
       しないと前に進めないのだ。
 
 例えこの理解が罠だとしても、それを薄々感じていてさえ、そのまま進むしか無い。
 
 ∧∧
( ‥)理解って困ったもんですよねえ。
 
    ( ‥)便利な言葉なんだけどさ、
      -□ 理解とか分かったって言葉、
        使いたくないんだよなあ。
 
 あの単語を使う時、とてもいやな気分になりませんかね?
 
 さながら深淵に渡された橋を渡るが、その強度の保証、未知数、だという恐怖。しかもその底は果てしない奈落。
 
 
 
 

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