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2011年9月18日日曜日

未来を誤差の範囲でねじ曲げる

 
 ∧∧
(‥ )人間性なき科学は大罪
\-  
    (‥ )人間性のある科学?
        つまり人間を記述する理論を
        作り、検証し、その望みを
        叶えよと?
 
 人間の求めるその先。そんな行く末、もうずっと前から決まっている。
 
 ∧∧
( ‥)イースター島ですね。
 
    ( ‥)資源を食いつぶし、
        すべてのエネルギーを
        使い果たし、増加した人口を
        支えることもできず、
        殺し合いで衰亡していく。
 
 僕らの未来は確定的だ。そんなこと、ずっと前から分かっていることではないか。
 
 ∧∧
( ‥)世界は資本主義と原子力で
    滅びると言った人もいましたね。
 
    (‥ )それはむしろ表面だよね。
 
 人間は個人の集合だから互いに競い争う。だから資本主義。ゆえに果てなくエスカレーションしてきた。争いを永久に終わらせ、社会を無限に固定する未来を夢想したマルクス主義は、結局は現実を記述できずに敗退した。夢はとっくに敗北したんだよ。理想郷なんてやってこない。エネルギー資源が必要な人々は原子力に手を出し、放棄したくてもそれができない。人は互いに競合する生き物で、放棄をお互いに許さない。いや、放棄したものから食われ、食われるがゆえに放棄できない、最後のものが勝利者になるまで果てしない戦いが続くのみ。
 
 ∧∧
( ‥)ゆえにあなた方の未来は確定的です。
   自分より大きな野生動物を全て殺し尽くし、
   地球上の森林を破壊しつくすでしょう。
 
    (‥ )すべての動物と植物を人間に
        変換してしまうという行為だね。
        実に壮大で生物的な試みだ。
 
 しかし、その行き着く先は破滅。絶頂をむかえ、しかし、基礎が空っぽになった社会は一回瓦解したが最後、複雑な技術は維持どころか再建すらできない。その時、地球は人を養えるような状況ではないだろう。自然の植生なんてもうどこにも残っていないだろう。破壊された生態系の中で生きられる人間の数なんてたかが知れている。発展もなく、後は本来の進化に身をゆだねるのみ。
 
 ∧∧
( ‥)人間の動態を記述する理屈からすれば
    あなたがたは滅ぶのでしょうね。
 
    (‥ )絶滅はしないまでもそれに近似だな
        人口は急減するだろうし、
         うまく調整すれば完全な絶滅に
          追い込めるだろうね。
 
 人間を滅ぼす手は幾つかありうるが、一番、確実な手は多分これだと思う。
 
 ∧∧
( ‥)望むがままにまかせよ、と。
 
    ( ‥)人類を抹殺するほとんど唯一
        現実的な手段だよ。なにも
        しなければいいのさ。事実、
        なにかしたって止められない
        からな。
 
 人間は生物だ。離合集散する遺伝子の集合体で品質が一定ではない。全体主義者に見えるミツバチやアリが実は個人主義者であり、お互いに殺し合いと暗闘、権力争いをするように、人間も生物である以上、果てしない殺し合いと暗闘を続けるだろう。それが人間性に他ならず、争いは資源の制約が尽きるまで加速し、エスカレーションする。これは止められない。生物であることを放棄しないとこれは止まらない。だけども僕らは生物だ。
 
 ∧∧
( ‥)それでも
 
    (‥ )誤差の範囲ではあるが、この運命を
        ねじ曲げることは可能。たぶんね。
 
 確定的であるけども、未来はまだ決定したわけじゃあない。
 
 人間性が絶滅を必然とするならば、

 罪に値する人間性がつむぐ未来を誤差の範囲でねじ曲げよう。
 
 それが多分、科学ができる精一杯。
 
 だけども、おそらくそれは無駄ではない。
 
 
 

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