*の続き。
ようするに模倣の模倣でもトレスでもなんでもいいわい、作れ、作れ。
∧∧
( ‥)トレスは怒られるでしょう
(‥ )まあ、やってもいいが、
代償だけが大きく、そして
淘汰されてしまうのだ。
やっちゃいけないわけじゃない。だがやると許されない。あるいはこう? やると許されないトレスがこの世界にはある。
∧∧
( ‥)より正確にいうと
(‥ )進んでも良いが行き止まりなので
大概の奴はそこへいかんのさ。
トレスをする選択肢は存在する。ただ道徳的な理由で抹殺されるだけである。道はある。袋小路なので誰もいかない。道徳は、それ自身が実体として存在するわけではない。それは個体が及ぼす圧力の総和で、その名称。あるいはそれに近似な何か。しかしそれゆえに無視できない。
まあ、模倣はありだ。事実、模倣は苦々しさと同時に承認される。
*というか”あり”と認識される模倣が模倣で、ありと認識されない模倣がトレスとかだったりするという話でもある(平たく言うと模倣とトレスの識別は心理的な要素があり、それは論理などでは定義できないし、その必要もない。実際、定義できないものでも認識できるし、判断することもできる)
∧∧
(‥ )それでいうとですよ、必然的に
\- 模倣はありなことになりますが。
一部の人は模倣の模倣に危機感を
抱いているのだと。
(‥ )抹殺ではなくて危機感。
それはずいぶんマイルドな
話ではあるが、重要でもある。
ラノベなんかは市場が飽和状態に
なっているのではないか、と
危惧する人がいたなあ。
著作権にまつわる詐欺容疑で捕まった某ミュージシャン。
彼は一時ものすごいバカ売れしたのだが、あっという間に消えてしまった。それをこう説明した人がいた
∧∧
( ‥)はやって売りに売って、市場が彼の曲で
寡占状態になる
(‥ )当然、飽きられる。すると
同じもののコピーで寡占してたから
一気に消滅してしまう。
クローンで増殖する生物は性を持つ生物と違って、最適な姿を何世代繰り返しても維持できる(性のある生物、例えば人間にはこれができない)。そこで一気に増殖できるが。
∧∧
( ‥)病原体とかが出現しますとね
やられちゃうのですよね。
( ‥)模倣の模倣で飽和状態。
-□ 危機感を抱くのは当然かもね。
コピーだと絶滅するのではないか、という恐怖。
∧∧
(‥ )でもラノベってあれでしょ?
\- 人間の欲望にかなり忠実に
適応したジャンルみたいですよね。
(‥ )話に聞く限りではそうみたいね。
心理的な調査でこんな話がある。ある男性被験者の夢(というか妄想というか想像)では自分は町の市長で、町民は全部女の子で、全員裸で、自分が求めると全員が以下うんぬん。
これは極端な事例であるけれどもなにかしらを反映している。つまり、
∧∧
( ‥)養育とかを考慮しない限り、
男性は不特定多数の女性と交配すれば
するほど子孫が残せる、ポイントが
上がる、行動にもそれが反映される
( ‥)ここまでひどい話は聞いたことが
-□ ないけどもハーレムものって
そうだよな。
∧∧
( ‥)つまり遺伝的に形作られた欲望に
マッチしたものが生産されている。
市場が飽和状態だからといって
そうやすやすと崩壊するのか?
という疑問ですね。
(‥ )飽きられても崩壊にまでは
至らないのではないのかなあ?
∧∧
(‥ )模倣に対するもうひとつの異議は
\- 一律になってしまう、そのこと
事態への嫌悪感みたいです。
(‥ )ようするに市場の寡占が
つまらないのだよね?
確かに、競争がえんえんと続くと、最適状態な連中が寡占してしまって一律になる。ようするにつまらなくなる。
∧∧
( ‥)それをどうすればいいのかというと
(‥ )そこそこな規模の破壊が起きれば
多様性は維持されるのよね。
シラカシの暗い極相林が、人手が入ることで明るく花咲く雑木林になるように。台風で木が倒れれば光が差し込むように、破壊が起きれば一律にはならない。でっかい動物がやってきてもよい。そのあたりの植生を食べてしまうような生き物がそこそこいれば、多様性はそれなりに保たれる(当たり前だけどもあまり多すぎてもいけない)。
∧∧
( ‥)問題は。
( ‥)どう破壊すればいいか分からない。
-□ ある意味あれよね、嘆く人たちは
嘆くことはできるけども、暗い森を
破壊したり食べてしまったり
できなかった。そういうこと
なのよな。
∧∧
( ‥)つまり
(‥ )愚痴るのはしょうがない。
だけどクリエーターが
愚痴以上のことを言うと、
ちょっとそのままでは
恥ずかしいかもですよ。
続く=>*