自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2012年8月13日月曜日

人生とは何? という問いをすることこそ問うべき問題


 
 ∧∧
( ‥)地球より熱い金星ではすべての
    水と二酸化炭素が気化して
    無秩序、あるいは紫外線で分解
    地球より寒い火星では凍って
    時に昇華するけど、基本は固体
 
 ( ‥)そして地球にいる僕らの肉体は
     水と二酸化炭素に由来して
     いるのだ
 
 ∧∧
( ‥)ものすごく単純にいうと
 
  (‥ )生物ってのは完全な無秩序と
      すべてが固体になってしまう
      静的な秩序、その間の現象だ
      そういうことだよね
 
 ∧∧
( ‥)つまるところ
 
  ( ‥)極端な死と死の間でゆらぐ
      不安定な現象が生。
      まあ、普通に考えて
      必然的に死ぬよね。
 
 ガスのようにむちゃくちゃでもなく、氷と霜のようにカチンコチンでもなく、どっちでもない間をゆらゆらよろよろ、どっちでもない状態でふらふらするのが生物なら、いずれどっちかに行き着いて死ぬ。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えるとですよ
 
 (‥ )不滅の理想社会、固定された
     理想郷を夢見た
     マルクス主義者とか、ああいう
     連中が破滅したのは当たり前
     だよね
 
 たぶん、彼らには生というものがまるで分かっていなかったのだろう。固定された理想郷は死以外の何ものでもない。理想郷に至りたいのなら死ぬべきだったのだ。そういう意味ではスターリンは正しい。殺し尽くせばそこは理想郷であり、もう誰も苦しまない。そういう意味ではスターリンは誤っていた。彼は殺し尽くしていない。
 
 ∧∧
(‥ )死を回避することに成功した
\–   ものが子孫を残す
 
  (‥ )それが生物である以上、
      生物が死を恐怖するのは
      必然。
 
 死と死の間でしか成立しないのに、いや、だからこそ、生という現象はどうにか両極端な死の間にいようと必死に踏みとどまろうとするものになった。
 
 ∧∧
( ‥)つまり生きる事には
    意義も意味も目的もない
    それらは必然が生み出す
    自然現象である
    落雷みたいなもんですね
 
 (‥ )だから生を問うのはそもそも
     無意味なのだ。私の存在意義は
     なに? それは質問が
     間違っている。
 
 ないものを、これは何? と問うのは意味がない。そもそもそんなものは最初からどこにもないからだ。
 
 ∧∧
( ‥)そうではなく
 
  (‥ )なんでありもしない質問をする
      ようになってしまったのか
      そこが解くべき問題よな
 
 生きている意味はなに? こんなとんちんかんな質問を真顔でするようになった、その理由こそが問うべき問題。
 
 ∧∧
( ‥)あなたたちが社会性動物
    だからじゃないですかね?
 
  ( ‥)たぶんね、自分の社会的
    –□ 地位が気になって気になって
       夜も眠れないのよね
 
 人生の意味を問うた哲学者も、病欠したけどオレのいない部署はきちんとやっているだろうか? と、無駄に心配する風邪っぴきの部長も、どちらの問いも答えも間違っている。しかしこんな無駄なことを深刻な顔で申し述べるその衝動とその理由、これこそが人間という種族の進化とその基礎を解明するひとつの鍵になりうる。
 

ブログ アーカイブ