ふと、ベランダに咲いたチューリップを見ていたら、ちいちゃなハチが花の中でじたばたしている。チューリップの花がいわば花瓶状で花弁がつるつるすべるからとっかかりがないらしい。羽を動かし、ぶーんと飛んで一回外に出て、それから花弁の縁につかまってからもう一度、花の中へ。
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(‥ )わさわさと花粉をかき集めています。
∪
(‥ )器用だねえ。
自分よりも大きな雄しべの葯にしがみつき、かきかきと花粉を後ろ足へと集めてく。そしてつるつるすべりながらもやがて飛んで、出て行った。
(‥ )花が昆虫をトラップするのってすごく簡単な
進化ですむのかもな。
∧∧
( ‥)原種のチューリップはもっと広く花を
咲かせますよね。
原種はもっと昆虫に優しいのかもしれぬ。