自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2011年4月23日土曜日

そのくどき文句は「あなたと同種である」という説明

 
 [Birds of Paradise and Bower Birds] Gilliard に目を通す。

   ( ‥)フウチョウの種分化を
     -□ 種の認識、識別から
       説明している仮説を紹介...
 ∧∧
( ‥)?

 どうも配偶のチョイスが前のカップリングに影響されない、ようするにその場その場で起こる/決定されることなので、ゆえに種の識別が重要になる、だからフウチョウの雄の飾り羽には膨大な違いが生じたのだ、という説明らしい。

 ∧∧
( ‥)雄だけに飾り羽があるのに、
    ですか?

    (‥ )種の識別だっていうのなら
        雌にあってもしかるべきだろうね。

 というか、膨大な違いがそもそも必要ないがな。A種は赤、B種は白、でいいがな。

 ∧∧
( ‥)歴史的な皮肉が思い起こされる場面ですかね
    動物が配偶する前に複雑なディスプレイを
    行うのは、互いが同種であることを確認する
     ためなのであ〜〜る。

    (‥ )その説明に彼の人、答えて曰く
 
 「ああなるほど? じゃあ、人間の雄が雌をくどくのに時間をかけるのは「君の前にいるのはチンパンジーではなく、私は同種の雄ですよ」と説明しているわけだ?」

 ∧∧
( ‥)どう考えても違いますね

    ( ‥)でっ、考え直してみると
      -□この本、1969年の本なんだよな

 ∧∧
( ‥)じゃあ、無理だ。

    (‥ )性淘汰って発想がないのな
     □-

 *性淘汰 生存競争、ではなく、片方の性がもう片方の性をえり好みする(主に雌が雄をえり好みする)ので、例えばの話、雄の飾り羽などといった装飾が進化したというアイデア(元ネタはダーウィンであったが1980年代まで事実上、無視されていた)。

 まあ一応、一夫多妻制(ハーレムとかではなく、少数の雄が大多数の雄を押しのけて配偶する、という程度の意味で一夫多妻制)がむしろ原因ではないか? とは書かれてはいるが。

 ∧∧
( ‥)でも、ダーウィンさんのアイデアじゃなくて
  -□ マイヤーさんの話を引用している
    みたいですね。

    (‥ )重宝している本なんだけど、
        なんかさ、深刻というか
        時代を感じるというか。

 

ブログ アーカイブ