自己紹介

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2011年4月26日火曜日

そうね、嘆く暇があるなら、さっさと自分でやれと

 
 ∧∧
( ‥)つまり?

    (‥ )マスメディアはなぜ妥当なことを
        伝えないのか? そういう怒りの
        声はあっちこっちにあるけども。

 それはつまり、

:マスメディアは事実を伝えるという理念があるはずだ

という仮説がマスメディアの動態を説明できていない、つまり失敗した仮説である、それだけの話。

 
    ( ‥)妥当性を伝えるのは単行本の
      -□ 仕事だってことだ。
 ∧∧
( ‥)でも、今売れている原発の本は
    危険を煽るものが主流ですけどね

 それはつまり

    (‥ )単行本は妥当性を伝える義務を
        負っていない、そういうことだな。
 ∧∧
( ‥)八方ふさがりに見えますが?

 
 しかり、

 組織もだめ、個人もだめ

 より正確には

    ( ‥)組織もだめ、個人でも駄目な
        人間がいる。
 ∧∧
( ‥)むしろ欲に負けたってことでしょう?
    売れる本を書くのは当たり前ですし

 もちろん、本人が自分の嘘を信じ込んでいる、という場合もあるので、欲に負けた、という言い方は必ずしも正しくはない。

    (‥ )本を書いたら売れた。それだけだ。
        欲も知識も善も悪も
        妥当性も結局は経済と関係ない。
 ∧∧
( ‥)まあ。トンデモさんにも、売れるトンデモさんと
  -□ 売れずにくびれ死んでしまうトンデモさんが
    いますからね。

 トンデモであれば売れるほど世の中、そんなに甘くはない。皆の望みに答えた商品を用意できるトンデモだけが成功したトンデモさんになれる。それも経済的な環境に適応する、たまたま適応していた、それだけの話。

 ∧∧
( ‥)では、妥当性を追求するにはどうすれば
    いいのでしょうね?

     (‥ )妥当性のある説明は
         皆が求めていないのよ。

 ∧∧
( ‥)無理?
       
     ( ‥)理念も妥当性さえ人間社会では無力
         しかし、現実の圧力が僕らの
         進路を決定するだろう。

 ドイツの地方選挙では脱原発をかかげた緑の党は躍進したと聞く。

 ∧∧
( ‥)例えば日本はこの進路をとれるのか?
    と言う問題ですか。

     (‥ )無理じゃね?

 ドイツは電気を外国から買える。つか、買ってる。それは安全であるし、ある意味、リスクを他人に押し付けている選択肢であるが、同時に別のリスクもある。天然ガスをロシアに止められた時、やっぱ原発必要じゃね? とか言ってた人もいたよな(そりゃあ言うわ)。

 ∧∧
( ‥)でも日本は買えませんね。

     (‥ )原発が妥当か安全か否かは
         ある意味、関係ないんだよな。

 本や新聞やテレビが売れる売れないの経済と違い、もっとハードな、もっと生活に密着した、そういう経済的な、あるいは地形的な、政治的な配置という現実が選択肢を突きつけてくる。

 ∧∧
( ‥)世界の側がほおって
    よこしてくるのだと。

     ( ‥)究極的には、現実とは
       -□ 妥当性のテストなんだけどね。

マグニチュード8以上は起こりません
原発は絶対に安全です
福島県は危険、放射能が移る

これら、みなどれも敗北する/した運命。

 ∧∧
( ‥)妥当性は望むものではなく
    現実世界から強制されるものだと。

     (‥ )マスメディアは無理だ、
      □-  彼らは組織だ。妥当性を望んでいない。
         単行本も保証は必然的ではない。
         消費者が望んでいない

 ∧∧
( ‥)だけども?

     (‥ )現実に強制されたその時のために
         用意することはできる。

 ∧∧
( ‥)用意ね。

     ( ‥)それが出来るのは
       -□ 個人の意思。
         可能にするのは
         個人の力

 新聞を嘆いてもしょうがない。できるわけない。テレビに怒っても無理な話だ。そんなことできやしない。手にした本にあきれても駄目だ。消費者は妥当性なんぞ求めていない

 ∧∧
( ‥)自分でやれ、と。

     (‥ )めんどくさいがね、選択の余地は
         ないんだ。


 そして強制の時は必ずくる。

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