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2016年1月21日木曜日

我々は超現実の日常をこそ欲している

 
 駅前から本屋がひとつ消えた。
 
   これでこの駅周辺の本屋は
   ブックオフを入れても
 ∧∧ 3件のみですか
( ‥)
 ‐( ‥)テナントには後日
      別の本屋が
      入るみたいだから
      本屋の数自体は
      以前と同じ4件と
      見るべきだけど
      撤退は印象的だな
 
 
 まあ、携帯に金を使っている昨今、本をいちいち買ったりはしないだろう。電車の中では皆がiphonなり、携帯なりをいじくっているわけで、これは時代の趨勢だ。
 
 そう思って見るせいか、本屋で並んでいる本も、なんとなく薄っぺらい内容であるように思われた。
 
 もちろん薄っぺらいことは本の基本であるし、これは以前からもそうだったこと。
 
 とはいえ、皆が携帯に金を使い、その金を稼ぐために働いている昨今、余裕というものは以前よりも減ったかもしれぬ。デフレってそういうことだろうし。
 
 
 ∧∧
(‥ )だとすると
\‐  眺める本しか
    人は読めないかもね
 
  (‥ )読むのではなく
     考えずに眺める本な 
 
 考えてみれば、自分だってただ眺めるだけなのである。確かに仕事の時には本を読んでいる。今さっきだって読んだばかりだ。しかし、これは資料に目を通しているだけである。
 
 仕事の合間に何をしたであろうか? 本を読んだか? いや、ただぼんやりと眺めただけではなかったか?
 
 本を眺め、ネットを眺め、風景を眺め、ただ眺めている。
 
 ああ、これはあれだ日常系アニメってやつだな。
 
 ∧∧
( ‥)可愛らしい女子高生が
    のんべんだらりと過ごす
    日常をただ眺めるアニメ
 
  (‥ )それ自体がすでに
      日常じゃないんだけどさ
 
 
 日常アニメは現実の日常ではない。そう力説する人もいる。
 
 それは正しい。正しいが、なんと愚かな。日常という現実から越えた超現実の、あるべき日常をこそ我々は欲している。

 摩耗の合間に一体誰が血湧き肉踊る展開を、あるいは現実の日常を求めるであろうか?
 
 ∧∧
(‥ )本もそうなったという
\‐  ことでございますか
 
  (‥ )眺める本か...
      考えてみれば
      日常系アニメの原作たる
      日常系四コマ漫画とか
      あれらは偉大な革新で
      あったのだな
 
 ∧∧
( ‥)あなたも日常系
    ゆるふわを目指してみます?
 
  (‥ )科学でかい?
      一体どんなものだろうな?
 
  
 
 

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