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2014年5月5日月曜日

シンプルに切り捨てるべき

 
 落ち着きの無い子供に煽動される形で他の子供が騒いで起きる学級崩壊
 
 ∧∧
(‥ )あるいはいわゆる
\−  クレーマーや
    モンスターペアレンツと
    言われる人々
 
  (‥ )もちろん、
      先生にもろくでなしが
      山のようにいるのは
      誰もが知る通りだ
 
 とはいえ、先生にもろくでなしがいるのなら親や子供にも万遍なく、ろくでなしがいる。あるいはろくでなしで無いにしても、色々な、あらゆる意味で問題なりトラブルなり困難なりを抱えた人がいるのは確率的な事実。

 確率的な事実がある以上、その現実に対して個々に向き合わねばならないのは教育者という仕事の本質でもある。
 
 ∧∧
( ‥)だから、
    先生って大変だなーと
 
  ( ‥)自分なんかは
    −□ 消費者を個人として
      扱う必要がないからね
 
 いや、厳密な意味で言うと、物書きにとって、消費者は客ですらないんである。物書きやイラストレーターにとってのは客は”こういう本を書いてくれ”と発注する編集者なのだ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたにとって
    消費者は客ではないと
 
  (‥ )最後に金を払うのは
      消費者なんだから
      消費者の好みに合わせる
      べきだろう?
      と思えるのだが....
 
 いや、世の中には色々とからくりがあって、実のところこれも怪しいところがある。いちいち説明はしないが、少なくとも本は自動車ではない、ということは注目しても良い。
 
 ∧∧
(‥ )自動車には客観的な
\−  性能というものがあるが
    本には客観的な性能が
    存在しない
 
   (‥ )というか
       本にも客観的な性能は
       存在するんだけどね
       認識されない
       そう言えば良いかもね
 
 より適切にはこう言えば良い?
 
 自動車が持つ客観的な性能を人間は感知し、実感できるが、本に関してはそうではない。
 
 ∧∧
( ‥)本が持つ客観的な性能は
    認識されない
    認識されないものは
    存在しない
    本の客観的な性能は
    存在しないことと
    ほぼ等価である
 
  ( ‥)この本、すげー
    −□ お前はそう言うが
      その本、間違いだらけだぜ
      そういうことは
      普通にあるからな
      まあ、そういうことよ
 
 いや、次のようなこともあるのだ
 
 お前さ、この本、間違いだらけだぜwww
 
 とっ言っているお前が間違いだ。この教科書の104ページを見よ 論証の第三段落目、例題の5を検討せよ 意味が分かるか?
 
 こういう事例の方がむしろ多いかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )本が持つ客観的な性能は
\−  自動車の性能よりも判断が
    難しいのである、と
 
  (‥ )だから物書きにはだ
      消費者向けに本を書いて
      どうするの?
      という問題が絶えず
      つきまとうのだよね
 
 いや、こう言えば良いか?
 
 消費者という最終的に金を払う集団は、ばらばらの複数の個人でしかない。いわばこの集合には司令部とか、あるいは意思のようなものは存在しない。端的に言うと消費者はひとつの個人、あるいは個物として実在するわけではない。
 
 つまり、実在しない消費者なるものをまじめに考えても意味はない。
 
 あるいはこう言えば良い。
 
 消費者というのは、作り手が仮定した仮想存在でしかないので、仮想存在としての設定は可能な限り単純なものにするに限るでしょう。細々考えても駄目駄目ねー
 
 ∧∧
( ‥)細々設定しても
    何の意味もないのだと
 
  ( ‥)細々設定するとあれだよ
    −□ これがゆえにこの商品は
      消費者マインドを
      掴んだに違いない!
      といってトンデモ街道を
      ひた走ることになるね


 ”消費者”を細々設定してあれこれ考える、というのは、いわば”僕の考えた最強の消費者”というようなもので、身勝手な空想の産物だ。しかも細かい設定をしているからいくらでも売れた原因を、あるいは売れなかった原因を説明できる。
 
 このように、売れ行きをなんでも恣意的に説明できる以上、こういう仮説は自分の勘違いを正当化するトンデモ理論へと容易に堕落する。
 
 ∧∧
(‥ )反対にものすごくアバウトに
\−  設定された
    仮想的な消費者とは、
    細々した要請や思いは
    全部切り捨てるって
    ことだよね
 
  (‥ )当然そうなるな
      切り捨てるべきは
      切り捨てよ、だ
 
 例えばの話
 
 この本は簡単すぎます。
 
 ああ、この読者は底抜けの間抜けだ。その本には引用文献が列挙されているのだから、芋づる式にそれを見れば良いではないか。なぜ、せっかく芋のつるをつかんだのに引っ張らない?
 
 ∧∧
( ‥)切り捨てるべき?
 
  (‥ )こういう意見は
      切り捨てるべきだろう
 
 もっと面白く書けると思います
 
 ああ、こいつは無能だ。その手の本ならこれやあれがあるではないか。すでにある本は書く必要など無いではないか。なぜすでにある本をこやつは知らないのか?
 
 ∧∧
(‥ )人間が読む本の量って
\−  たかが知れてるからね
    パクリネタをみんな
    知らないものだよね
 
  (‥ )言い換えると
     二匹目、三匹目の
     ドジョウを狙うのは
     実に簡単なわけ
     だけどね
 
 これではまるで教科書です
 
 そりゃあこの本が教科書だからだよ。お前、尋常じゃない馬鹿だろ? そんなことも分からんから、そんなうだつの上がらない人生を歩んでるんだよ。本を読む前に自分の顔と人生を鏡でよく見直せ
 
 ∧∧
(‥ )そういうと怒り狂う
\−  でしょうけどね
 
  (‥ )図星だからだろ?
      教科書を見ても
      それが教科書であると
      分からんくせに
      それを読む
      そういう
      中途半端な能力は
      身を確実に滅ぼすし
      人生が詰むぜ
 
 詳しく知りたいです
 
 なぜ論文を読まない?
 
 ∧∧
( ‥)詳しく知りたいけど
    論文は読みたくないと
 
  ( ‥)そういう他力本願人間を
    −□ 相手に色々な本を
      売りつけるのも
      出版界の商売では
      あるのだけどね
      しかし
      経済は回るけども
      不毛だよなあ
 
 ∧∧
(‥ )ともあれ、こういうのは
\−  全部切り捨ててよいのだと
 
  (‥ )まあ、こういう声を上げる
      人々を騙して
      売り上げる手もある
      それはすでに言ったこと
      でもあるのだが
 
 ∧∧
( ‥)なら、なぜそうしない?
 
  ( ‥)だってつまらねーだろ?
    −□
 
 なぜなら、こんな客の要望に応じたが最後、”誰でも分かる、詳しくもなく簡単でもない中途半端な良くわからない本”、それを永久に書き続けるはめになるからだ。
 
 人間が読む本の数などたかが知れていることを考えれば、永久に2匹目、3匹目のドジョウを狙えるが、こうなると絶望的な状況ではないか。
 
 
 ∧∧
(‥ )それをやる人もいるけどね
\−
 
  (‥ )端から見てると
      病んでるように
      見えるのだがなあ
 
 切り捨てた方が良いことも世の中にはある。それは客商売で客を切り捨てる時にも同様だろう。
    
 

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