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2012年2月2日木曜日

現代進化学

 ∧∧
(‥ )このニュースどう思います?
\-  =>*

    (‥ )面白いね、今度、論文を読んでみよう
 
 ∧∧
( ‥)末尾のシデムシも飛翔する種類は動物の
  -□ 死体を食べるけど、捕食性の種類は
    とことこ歩く種類だってどう思います?
 
    (‥ )数年前に学会のポスターセッションで
        似たものを見たけど、こちらの方々
        だったのかな? あれにはちょっと
        衝撃を受けたものよ。
 
 ようするに、昆虫のような小さな動物でさえ、死肉あさりは飛ばなきゃ割に合わないのか、という。

 ∧∧
( ‥)ようするに
 
    (‥ )死んだ動物だけ探して食べる
        陸上歩行動物というのは原理的に
        ありえない。そういうことでは
        ないかってことさ。
 
 ようするに例えばの話、ティラノサウルスはあれだけでかいのだから、走れないだろうし、走れないなら狩りはできないだろうし、死体だけ探してくっていた、という意見はやはりありえないのじゃないのか、ということでもある(*注:一応書いておくと、ティラノが走れないというのは正しい。問題はだから狩りができない、というのが間違い。狩りは獲物との相対速度が重要で、走れる走れないは関係ない)。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、そもそも死んでる動物より
\-   生きている動物の方が多いですから
 
    (‥ )死体は間隔を置いて分布している
        エネルギーは使うが時間をかけずに
        すばやく移動できる飛行動物だけが
        死肉食に特化できる。そういうこと
        に思えるけどもね。
 
 ようするにこれは経済の話だ。まあ、別にこれは論文の本題ではないんだろうけども
 
 ∧∧
( ‥)論文の本題、というかその基礎としては
  -□ どうでしょうね
 
    (‥ )当たり前の話だけども、進化の推論は
        まず系統解析をして祖先形質の推定や
        分岐を考慮して論ずるものだ、という
        ことだよね。
 
 端的に言うと、これが現代進化学の姿であって、例えばの話、世界にうじゃうじゃいるオレ様鳥進化論とかオレ様人間進化論が全然話にならないのはこれが理由。科学の世界ではデータ処理の結果から得られたグラフから考察するのだ。データを見て、勝手に思いつきを述べるものではない。
 
 
 

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