自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2012年2月3日金曜日

なんと無様な人生

    ( ‥)そうだなあ、こういえばいい?
      -□ 1980年、あるいは1990年まで
        知識人たちはダーウィンを否定しないと
        生きていけない世界にいた、そういう
        ことじゃないかな?
 ∧∧
( ‥)その背景には絶滅収容所、敗戦、マルクス主義
    優生学、気候条件の厳しいロシアで農業生産を
    上げる必要性などがあったと。
 
 たぶん、どうもダーウィン以来、150年。紆余曲折したあげくに、結局、正しかったのダーウィンじゃないかよ、という意味不明の無駄な回り道はようするにこれが原因っぽい。
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 90年代以前に本を読んでいた人は
    大概、知的に汚染されていると?
 
     (‥ )知識人はさ、必死だったんだ。
      □-  大戦と冷戦とイデオロギー対立と
         そのなかで見いだしたユートピアに
         幻惑されて、しがみついたんだ。
 
 ソ連をユートピアと信じて亡命して、猜疑心で粛正されたってのは、ソ連の運命とそのオチを知ってる現代人には理解不能だけども、当たり前だが当人たちは大真面目だったのである。
 
 ∧∧
( ‥)ようするに?
 
     ( ‥)本なんか読むから馬鹿になるんだよ
       -□ 本なんか読むから理解できなくなるのだ
 
 あるいはこう言えばいい?
 
 自分の夢を補強するために本を読んではいけない。それは結果ありきで、検討でも検証でもない。
 
 ∧∧
(‥ )結局、みんな恐ろしい現実にもがき苦しんで
 □-  夢の世界に逃げて、夢に開いた穴やひびは
    見目麗しい活字と美辞麗句で埋めたって
    ことですかね。
 
     (‥ )彼らは真剣だったけど、
         今の僕らからすれば
         ただの笑い話だよ。
 
 見よ、夢なんていう馬鹿げたものの行き着く先がこれだ。なんとまあ、無様な人生か。
 
 

ブログ アーカイブ