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2012年4月19日木曜日

砂の上の人、下の人

  
    ( ‥)人間の能力を段階評価して
        それぞれの段階にある人の
        数をそれぞれ示す。すると
        それはピラミッド状になる
 ∧∧
( ‥)まあ、平均あたりを最底辺として
    それより下は切ってしまってね
 
 平均的な人々が一番多い。能力が高ければ高いほど、彼らの数は少なくなる
 
  
    (‥ )実はこれ、自由競争状態における
        給料なり手取りの分布に近似
        なのだよな
 ∧∧
( ‥)まあ、最低限、反映はしているでしょうね
 
 能力が高い人間は数が少ない。支払いも高くなる。その反対は反対。
 
 
    ( ‥)ピラミッドの裾野、一番数が多い層
        これをまあ平均的な人々とする
        彼らが十分に生活できる状況とは
        どういうことか?
 ∧∧
( ‥)例えば国際的に見れば低賃金労働者で、
    製造したものが先進国の消費者によって
    すべからく高く売れるとか
    そう言う状況でしょうね
 
 一昔前の日本、今の中国
 
    (‥ )その前提が破壊される時がくる
 ∧∧
( ‥)給料が上がって、競争力がなくなると
    いわば、ピラミッドは自分の重みで砂に
    沈んでしまう。もともと上にいた
    能力が高くて付加価値をつけられる人
    だけが砂より上に顔を出している
 
 状況を是正するのに幾つか手がある
 
 ∧∧
( ‥)ピラミッド全体を浮上させる
 
     (‥ )給料を下げて昔に戻るとでも
         言うのかね?
 
 前提が壊れているのだ。無理だ。
 
 ∧∧
( ‥)全員を訓練して、底辺さえも砂の上に
    顔を出せるほどの能力者に変える。
 
     (‥ )無理だな。やれるならとっくに
         できているし、やっても人には
         出来不出来があるんだ。
 
 1000人訓練しても、顔を出せるのは10人か? 1人か?
 
 ∧∧
( ‥)だとしたら手はひとつしかないのでは?
 
     ( ‥)訓練するにせよ何にせよ、
         ピラミッドを上に伸ばすしか
         ないだろうな
 
 ピラミッドというよりも、尖塔に近くなる。
 
 ∧∧
( ‥)ようするに格差を巨大化させるしかないと
 
     (‥ )なんでもいい、一部の連中が
         大金持ちになって、そいつらの
         税金でかつかつの連中をなんとか
         養う、それが打てるせいぜいの手
         ではないのか?
 
 全体の浮上が無理なら、砂の上に顔を出している部分だけでも上にのばさないと、下を支えられない。さもなければ全滅だ。
 
 ∧∧
(‥ )アメリカはそれをやったのですかね?
\–
    (‥ )日本はみんなで足をひっぱりあって
        平等に砂の下に沈んでいく感じかな
 
 
 とはいえ、出来る人間は砂の上に顔を出している。
 
 踏みにじれ、もっと上へいけ、そして少しだけでいいから義務という苦役を果たして
 
 ∧∧
( ‥)砂の下の人には?
 
    (‥ )あきらめろ、だが無駄に沈むな
 
 いや、他にどうしろと? 人間は大量生産品ではなく、品質が一定していないのが弱点であり、強みでもある。
 
 
 

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