力を加え続けないと物体は止まってしまう
重いものほど速く落ちる
天界と地上界とでは異なる運動が主体になっている
∧∧
( ‥)アリストテレスさんの世界観は経験的には
そんなおかしなもんではないですよね?
(‥ )だから2000年近くも疑われなかった
わけだよな。
それこそ、重いもの、軽いもの、落下速度、同じ、で検索をかけると見つかるコンテンツのように、現代人の理解、それ自体がアリストテレスと大差ない。
(‥ )というか、アリストテレスが突き詰めた分、
僕らの方が劣っているのかもしれない。
∧∧
( ‥)そうですね。
ガリレオより劣っているのは言わずもがな、だとも言える。
( ‥)反対にガリレオに無重量状態を
見せたら理解できるのかな?
∧∧
( ‥)理屈の上では理解可能な範疇のはずですが、
どうなんでしょうね?
あるいはこんな話。例えば軌道上のスペースシャトルの重心にいると何も起きないが、スペースシャトルの重心からはずれた場所にいると、体はシャトルの重心から離れたところ、軌道よりも低い位置か、高い位置へいこうとする。
∧∧
( ‥)単純にからっぽの空間として自由に移動できた場合、
最終的には毎秒数ミリに達するんでしたっけ?
(‥ )うろ覚えだなあ。
ともあれ、その現象をガリレオに聞かせたら、見せたら、体験させたら、彼は理解できるんだろうか。
∧∧
( ‥)ガリレオさんは潮の満ち引きが1日、2回あることを
説明できなかったんですよね。
(‥ )それに天動説体系のままだったんだっけ?
*注:地動説を信じたが、彼の理解には
古典的な天動説に見られる古い部分が
まだまだ残っていたという意味
(2012.11.07追記)
*注:地動説を信じたが、彼の理解には
古典的な天動説に見られる古い部分が
まだまだ残っていたという意味
(2012.11.07追記)
だとしたら、ガリレオは以上の現象を理解できないのではなかろうか(重心における軌道をめぐる速度が、その物体が自由落下し続けるのに必要な速度だとした場合、では重心からはずれたものはどうなるだろう? と考えてみる この説明と理解でオッケー?)。
∧∧
( ‥)少なくとも理解できるのに十分な状況に
ガリレオさんはいないだろうと。
(‥ )ニュートンではどうなんだろうね?
彼は以上の現象を全部理解できるのに十分な知識を有しているはずだけども(もう少し調べよう)
∧∧
( ‥)アリストテレスさんだと、以上の現象は
全部、驚異でしょうね。
(‥ )地上のものを天まで打ち上げれば、条件次第では
永久的に円運動をする、というのは
彼にとって驚きだろうなあ。
それとも、地上のものが天界にまで至ると、天の影響を受けて本来の運動(彼は地上のものは重い、軽い、上昇、下降する運動しかできないと考えていた)から、天の運動に移行すると理解するのか。
あるいは
∧∧
( ‥)あるいは無重量というのは「理解」するかも
知れませんね。
(‥ )アリストテレスの世界観では天界は重量のない世界、
重さ、軽さのない世界ってことになっているからね。
彼は地上の物体が円運動をすることには戸惑うかもしれないけども、無重量状態は「理解」するかもしれない。あるいはやはり、その理解の延長で、地上の物体も天にくれば天上界の性質をいくぶん獲得するのだと理解するのかもしれない。
∧∧
( ‥)でも、その「理解」は我々の理解とは
違います。
(‥ )つまるところ理解するとは難解な話。