自己紹介

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2015年3月15日日曜日

1日8時間労働、これが人のできる精一杯

 
 だらん、と時間は過ぎて、もう夕方である
 
 ∧∧
( ‥)一昨日、絵を描いてから
    昨日、今日と
    ぼんやりモードですな
 
  ( ‥)一昨日はほとんど1日中
    ‐□ フルで絵を描いていた
      わけだし
      夜には星のスケッチも
      したわけだし
      まあ疲れたのだな
 
 8時間どことか12時間以上、さらに日付が代わっても作業を延長することは可能。
 
 しかし結局、疲れが出て、眠くなる。作業うんぬん以前に、翌日、翌々日と起きていること自体ができなくなった。
 
 ∧∧
(‥ )歳だってこともあるけど
\‐  人間の可動時間は
    1日数時間が限界だよ
    そういうことだよね
 
  (‥ )人類は狩猟採集生活に
      適応した動物だけど
      狩猟採集民は
      1日3時間とか数時間で
      生活をまかなえる
      そうだからね
      進化的にはそれが本来の
      設計だということだね

 
 人間の体は1日8時間労働どころか、6時間程度、いや、それより短い時間作業時間で過ごすように出来ている、そういうことなんだろう。
 
 呪わしいことに狩猟採集生活から農業に生活が移ると、自然にまかせていた食料生産を人間が行なうことになった。つまり労働時間が必然的に増えた。
 
 これがさらに工業社会になると工業製品を維持するための労働まで加算されるようになった。便利な工業製品でわずらわしい労働から解放された分、その工業製品を維持するための労働を強いられる。自動洗濯機で洗濯が楽になれば、その分、働いて、洗濯機のための電気代を、電力網を維持するための人件費を払わねばならない。
 
 つまり、人間がやっていることは自然を人間で置き換えるという作業だ。自然現象を人間の労働で置換する。そう言えば良いのだろう。かくて、社会が発展すればするほど人間の労働時間は限界まで増えていく。
 
 ∧∧
( ‥)あなたは仕事を
    始めた当初
    仕事しない自慢を
    していたんだけどね
 
  ( ‥)自分はニートです、とか
    ‐□ 自己紹介したものよ
      相手はそれを聞くと
      面食らうか
      冗談だと笑って流すか
      まあ時には
      馬鹿にしたような
      顔をしてくるのだが
 
 実際、フリーの自分は1日20時間以上働くこともあるが、1日2時間しか働かないこともある。むしろダラダラ仕事しているのが普通なのだ。だから自分は他人よりも仕事をしていないのだ〜、と楽観的に思っていたのだけども
 
 ところが、ある日、俺はばりばり仕事をしている! 頑張ることが仕事だ! と思っている人。彼の仕事は自分と違ってもっとまっとうな普通の職業だったのだが、その彼と、たまたま一緒に仕事をした時、その人の仕事が薄くて、しかも短いことに気がついた。
 
 ∧∧
( ‥)つまりあなたと
    あまり変らないっぽい
 
  (‥ )考えてみればさ
      同じ人間だものな
      当たり前なんだよ
 
 いくら個体差があるといっても、所詮は遺伝子を共有している人間同士である。個体同士の間に極端な差が存在する道理などどこにもない。
 
 あれ以来、自分はニートです、と言うのは止めた。自分だけが他人よりも仕事していないアピールをすることは出来なくなった。少なくとも心情的にそうである。ある意味、これは失望でもあるし、見たくもない現実でもあった。
 
 ∧∧
(‥ )でも、それを考えると
\‐  1日8時間労働が
    妥当だと
 
  (‥ )昼食の1時間や
      休憩時間を入れて
      換算した8時間だ
      それが人の平均的な
      限界だろうな
      狩猟採集民のあり方とも
      整合的だろ?
 
 ∧∧
( ‥)そしてあなたは今日も
    だらだら仕事をします
 
  ( ‥)これが人の出来る
    ‐□ 精一杯
 
 
 一応、書いておくと、あまり仕事をしない人がいる一方で、社会がそれなりに回るのは誰かにしわ寄せがいっているからだ。誰にいくかというと、それは諸外国の低賃金労働者や、あるいはバイトの安い給料で長く働く若者だろう。考えてみれば、自分が一番忙しく仕事をしたのもバイトの時だったと思う。
 
 ∧∧
(‥ )バイトは基本的に
\‐  使い捨てだからね
 
  (‥ )人間は短期間なら無理が
      可能なんだ
      特に若者は無理がきく
      バイトは短時間重労働で
      金を稼ぎ
      会社は人件費を節約する
      そういうことだろうな

    
 

      

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