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2012年10月8日月曜日

無駄にホラー

 
 
 夢を見た。それはイヌだという。イヌだというがどんな育種をした結果なのか、まるでアルパカのぬいぐるみのような、しかし顔はイヌの原型をなんとなくとどめていて、そのくせそこだけ体毛が奇妙に薄く、こんな品種のイヌはいねえ、と思いながらも、人が言うにはそれは子育て中の母イヌだそうで、2匹いる子犬はもっとおかしなプロポーションだった。ヒツジから刈り取ったばかりのべたべたの羊毛で頭とひょろ長い足だけを作ったぬいぐるみのようであり、毛さえなければある種の節足動物のように見え、頭は分かるが眼は毛に隠れてしまって、顔がどこなんだか、と思っていると、いきなり手の指に吸いついて猛烈な勢いでちゅーちゅー吸い始めた。まて、オレは母親ではないと叫ぶ自分の周りをハイテンションになった母イヌがびよん、びよんっと駆け巡り...
 
 ∧∧
( ‥)なんか言い様がない
    夢みてるね
 
   (‥ )疲れてるのかな?
 
 先日、おかしな夢を見た。
 
 丘を越えると、なぜかそこは真っ暗な夜で、北極星とそれを巡る北の星々と星座が見えた。きれいな星空だった。見下ろすと東西に流れる川があり、川縁には駅前に時々あるようなペデストリアンデッキのある建物がごちゃっと並んでいて、明かりはなにひとつ点いていなかった。歩いていくと建物の中は妙に閑散としていて、人がほとんどおらず、壁際にはべたーーっと写真が並んでいた。緑と赤で縁取られ、妙に古びた、脂ぎったような、それでいて人間が思い思いのおかしな姿で写っている写真。ふと、角を曲がると、そこだけは人々が幾人もいて、しかし、おかしなことに皆、別々の方角へ何も無いのに歩き回っていた。なんだこれは? と思っていると、いきなり小さな女の子がこっちへやってきて指を指し、

 「なんで生きている人がいるの???!!!」

と甲高い声で非難するかのように叫んだ。見ると、最初からそうだったのか、それともその時、そうなったのか、女の子は、確かに外見も大きさも女の子なのだが、眼と口はぽっかりと開いた穴で、まるでボールペンでぐるぐると書きなぐったかのように丸く、暗く、大きく、深く。気づくと、周りの大人達も、男も女も立ち止まって、じっとこちらを見ており、見ているとは言うものの、全員その眼も口も、暗く、深く、ぐるぐるとした穴で。いや、これはいたたまれない、とそそくさと立ち去った。
 
 誰も何も言わず、追いかけてもこなかった。建物から出るとあたりは昼間で、丘の南へ帰ろうとよじのぼっていくと単線の線路があり、そこに無人駅が、立派で新しく、どういうわけか自動改札機まであるのに客も職員も誰一人としていない駅があって、その踏切を越えたところで暗転。目が覚めた。
 
 ∧∧
( ‥)なんか無駄にホラーだね
 
   (‥ )無駄にね 
 
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 仕事は?
 
   ( ‥)テキストはひとつ書けた
     –□ 少し休んで、確認作業に
        移る予定。
 
 
 
 

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