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2012年7月11日水曜日

ルール全能論者




  ( ‥)んー、なんかまた延髄の
    –□ 後ろと裏がぎりぎりして
       きた
 ∧∧
( ‥)そろそろ休みます?

 
 さて
 
 ∧∧
( ‥)あなたたちはルールと
    調停者を作りますよね
 
  (‥ )僕らは本来、互いに殺し合う
      サルだからな
 
 こういうと、じゃあオレも殺人鬼だというのか?? と怒りだす奴がいるけども、まあ、そいつは置いておこう(なんだお前? 怒るってことは図星か? 誰を殺したいの? 上司か? 家族か? それとも自分を理解してくれない世間の”馬鹿ども”か? )
 
 ∧∧
( ‥)あなたたち人間は、本来、
    殺人の発生率かなり
    高いのですよね
 
  ( ‥)人間はサルの中でも
      珍しく、自主的に助け合いを
      するサルでもある
      だけども、利害が対立すれば、
      そりゃあ殺すよね
 
 助け合いも殺し合いも同じっちゃ同じだ。利害が一致するかしないか、それだけである。
 
 ∧∧
( ‥)でも集団がでかくなると
    そのままではやばくなると
 
  (‥ )だから調停者が必要になるのだ
      王様とか、あるいは皇帝とか
      神官とか、今では裁判所や
      警察だろうね。
 
 しかし、世の中には、学校のクラスを思い出せば分かるが、数十人に1人かそのくらい、外見上のルールに”だけ”固執する個体がいる。彼らは権限、権利、法的根拠をやたらに言いたがる。ルールに固執するせいだろうけど、彼らはどんな場合でも権利、権限、法的根拠を振りかざす。どんな時であろうともだ。
 
 ∧∧
( ‥)だけども
 
  (‥ )実際のところ、人間はさ
      「無限の殺し合いを
      阻止するために権限を
      第三者に委譲した状態」
      であるだけで
      しかもそれは仮なんだ。
 
 そんなことをする法的権限なんかありません!! といくら主張しても、時に人々は権力者をなぶり殺しにしてつるし上げ、火をつけて焼き、首を切り落とし、どぶに投げ捨てたり、街路を引きずり回して派手にお祭りをおっぱじめる。
 
 *革命というのは、それがどんな理由の、どんな革命であれ、相手がどれだけ暴虐で残虐な統治者であっても、彼らに対する反逆はまごうことなき犯罪だ、ということでもある
 
 ∧∧
( ‥)言い換えると、
    委譲しただけで、いつでも
    隙あらば本来の権利、
    いや、本来の動作に基づいて
    法律なんか無視して
    裏切り者を殺す気まんまんだと
  
 ( ‥)クラスに1人くらいいる
   –□ とにかくルール絶対という
      個体には分からんだろう、
      だけどな、人ってのは
      そういうものなんだよ
 
 人の中にはルールをかたくなに守る個体もいるじゃん、というのなら、近似的にそうだろ? ということだ。事実、いくら支配されていて法的に拘束されていても、人は条件次第でそれをひっくり返し、裏切り者とみなした相手を切り刻んできたではないか。
 
 それが人間の歴史であり、こうした歴史を、ルール全能論者はまったく説明できない(ルール全能論は歴史を説明することもできないしろもので、仮説としてゴミくずだ、ということでもある)。
 
 ∧∧
( ‥)もし、権限を委譲したはずの
    相手がダブルスタンダード
    を使っていると認識したら
 
  (‥ )そりゃあ、みんな、本来の
      動作を開始するだろうな。
      裏切り者を捕まえて
      石を投げ、ばらばらに
      切り刻むだろう。
 
 ∧∧
( ‥)ルールを守るには
 
  ( ‥)まず、味方を殺さねば
      ならん。それは忘れる
      べきではないよね
      そうしないと筋を
      通せないからな
 
 それを怠った時、何が起こるか。ルール全能論者は、生まれつきな性質のせいなのか、これがよく分かっていないか、理解できないらしい。
 
よーく思い出してみよう。人間が何をしてきたか。大声で歓声を上げてほめ讃えてきた人々が、次の瞬間に手のひらを返し、たいまつだの石だの包丁だのスコップやらバールやらを持ってリンチにしようと押し寄せてくるのが世の常で、これまで起こってきたことだった。
 
 
 

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