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2009年11月19日木曜日

あるある漢方大事典

 
 漢方薬。あれは奇妙なしろもの。

 ∧∧
( ‥)なんで?

    (‥ )漢方薬が人体に効く仕組みと説明は
        いわゆる五行説に基づいているだろ?

 ようするに漢方薬というのはなんか良く分からん理論体系に基づいているわけで。

 ∧∧
(‥ )五行説って錬金術の亜種でしたっけ?
\-
    (‥ )まあ、系譜的にはそうなるのかな。

 ようするに四大元素説(地水火風)にプラスすることの金属(金)で、風が木に置き換わってるぞ状態。たぶん起源は西方世界でまあなんだ、メソポタミアあたりなんですかね、元素間の五芒星な配置とリンクと五角形のじゃんけん関係でできた理論体系。

 ∧∧
( ‥)でも、、、漢方薬って薬局でも売ってますよね?

    (‥ )だからといって医者や医学会は
        五行説で考えたりしないんだよな。

 解剖実習で五臓六腑がそれぞれ胆液が多くなると五行説に照らしてどうしたこうしたとかは習わないだろう。

 ∧∧
( ‥)? じゃあ薬局では疑似科学に理論づけられた
    しろものを販売しているわけ?

    (‥ )疑似科学というのが言い過ぎだとしたらそうだね、
        妥当であるかどうか検証されていない理論体系に
        裏づけられた物品を販売しているわけだが。

 ∧∧
( ‥)そーゆーのを疑似科学って言うんじゃないの?

    (‥ )まあ、広い意味ではそうなんだろうな。

 例えば葛根湯とかは風邪に”かかる前”に飲むと効果はそれなりにあるそうだ(という話を聞いた)。とはいえ漢方のどの成分がどう人体に効くのか、という論証とかは、まあなんだまともにやられていないっぽい。

 ∧∧
( ‥)? にゃっ? そういうのまずいんじゃない?

    (‥ )長い間使われているから観測されるほどには
        問題が生じたことが無い、つまり比較的無害
        ということなんじゃないの?

 でもここまで考えて思った。

 これ、発掘あるある大事典とどう違うわけ?

 ∧∧
( ‥)ああ、てきとーに健康番組を作っていたけども、
    問題が起きないように、効果はないけど無害ではある
    そういうダイエット法なりなんなりを提供していた番組ですね。

    (‥ )漢方ってあれとどう違うわけ?

:問題は起きない
:無害
:裏付けがないか、あるいは裏づける理論体系が現在では認められていない体系(てきとー)

 漢方薬とあるある発掘大事典はどこがどう違うのだぞなもし?

 ∧∧
(‥ )あの番組が問題になったのは”データの捏造”があったから
\-   ですよね。

    (‥ )まあ、番組で紹介した方法には効果がありませんと
        論証するのは大変だけど、捏造なら白か黒かを
        すぐに判別できるからな。

 それを見つけることで、これ破棄!!と対応したのは、まあまともな動作。でも逆にいうと漢方とあるある発掘大事典の相違点はそこだけか?

 ∧∧
( ‥)あー、漢方は一応、効果があるっぽい、ということは
   言えるとか?

    (‥ )まあ最低限、かなり無害ってことは言えそうだけども。

 これではあるあると漢方は識別できん。

 ∧∧
(‥ )漢方薬の入った薬効酒は適量の飲酒が勧められていますが
\-
    (‥ )納豆でダイエットさせても無害だからいいじゃんと
        番組をてきとーに作る発想とは、このままでは
         識別できんよな。

 もちろん、普通の薬も適量が求められるが、その場合は、これこれの量に達するとこのような弊害が生じるということが分かっている上で示されたものである。

 そういうことからすると”普通の薬の適量”は以上の事例(漢方とあるある)からは識別できるが、では漢方とあるあるの識別点はどこだ?

 ∧∧
( ‥)データの捏造があるかないか?

    (‥ )だったらすごいよねえ。

 漢方薬とは何だ?
 
 ∧∧
( ‥)漢方は副作用がないんだと言いますが。

    ( ̄  ̄ )そういう主張の時点ですごくいかがわしさを
          感じるよな。

 作用するけど副作用がない(と言い切る)論証ってどういう体裁をとるのやら。

 


 

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