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2009年11月10日火曜日

 
 夢を見た。

 系統学とか分岐学とか、そういう方法論では恐竜絶滅以後の哺乳類の進化のような急激な放散が起きた場合、解析不可能になるんだよ。

 そういうことをいっているやつがいたので、

 でっ? その根拠は? と聞いたら相手がこう言うのです。急激な放散が起きたら解析できないだろ? だからその根拠は?

 以下、押し問答 急激な放散が起きたら解析できないだろうでは根拠になっとらんがな、あんた頭大丈夫か? と言ったところで目が覚めた。

 まあなんだ、夢の話なんだけども、急激な放散が起きたのだから分岐学とか系統解析とか無理っていう理屈はそりゃあ言う人は実際にいる。

 ∧∧
( ‥)なんかうっおうしい夢を見てますけど、
    急激な放散が起きたせいで分解できないってことは
    実際にありえますよね?

     (‥ )祖先多型とかの場合はそうだろうね。

 しかしこれにしたって、分解できない、という形で出力されるのだから、その時に”何かあったな”ということはわかる。

 ∧∧
( ‥)解像度の問題と見るべきですかね。

     (‥ )どうだろう? 哺乳類の場合、分子をデータにしたものは
         面白い結果が出てきているだろ?

 見た感じでは分解できている。世の中には形態データと分子データのコンフリクトを系統解析が使えないという根拠だと勘違いする人がけっこういるらしい。

 しかしむしろここで出てきているのはデータの質や量の問題。。

 ∧∧
(‥ )哺乳類は歯のデータが多いですからねえ
 □-
     (‥ )歯のデータには収斂が多いので
         それが影響を与えているんだ、とは
          よく言われることだけども。

 実際にどの程度、影響を与えているのかは良く分からない。最近のクジラの話からすると平気で大規模な逆転なり収斂が起こっていることを示しているように思えるけどもどうだろう。他には、例えば”有蹄類”なんかはそういう例というべきか。

 ∧∧
( ‥)前に見た解析ではゾウさんやテチテリアの皆さん、
    奇蹄類が一緒になってましたよね。

      (‥ )アルシノイテリウムなんかもね。

 奇蹄類が一緒になったのは、やはり歯のデータのせいなんだろうか。

 ∧∧
( ‥)体の形質もあったでしょ?

      (‥ )一応ね、背骨が多いとかね。

 ∧∧
( ‥)むう・・・

      (‥ )なんかいかにもって思うだろ?

 
 とはいえ、アルシノイテリウムが一緒になっているというあたりは。

 ∧∧
( ‥)やっぱり系統を反映しているのではないのかと。

      (‥ )まあ見た目からしてハイラックスをばかでかくした
          ような外見をしているわけだけどさ。

 でっ、思う。急激な放散が問題なのではなくて、これはやはりデータの質に問題があるんじゃないんですか、

とはいえ、

 ∧∧
( ‥)めちゃくちゃではない。

      (‥ )たぶんね。


 

 
 

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