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2018年9月13日木曜日

甘い見通しの撤退戦

 
 人間の思考は肉体の影。だから思考は肉体で決定され、その肉体は給料の流れで決定され、給料の流れは立ち位置で決定される。
 
 ∧∧
(‥ )つまり人間の思考は
\‐  その立ち位置で決定される
 
  (‥ )人間は出世すると
      思考がまるで別人になる
      これはそのせいなのよね
 
 新入社員の頃は会社の運営を批判していたのに、年功序列で管理職になると社員が思ったように働かないと批判するようになる。
 
 ∧∧
( ‥)経理の現実に直面すると人は
    社員は経営者目線を持て!
    と慌てて発破をかけるが
    実はそれを言う彼自身
    ついさっきまで
    労働者に経営目線や
    危機意識を持てとか
    偉いやつは頭わいてるwww
    そうあざ笑っていた本人
    なのである
 
  ( ‥)人間の思考ってのは
    ‐/ そういうものだ
       言うなれば人間は
       部品として考える
 
 社会という全体の流れの中で、個人はそれぞれの箇所にいる。いわば部品のようなものだ。社会は完成体でないし、ひとつの有機体ですらないが、個人個人、私たち一人ひとりが部品のようなものであり、それゆえに部品として思考することは確かだ。
 
 ∧∧
( ‥)というか部品としての
    思考しかできないのである
 
  ( ‥)研究者がさ
    ‐/ 予算が少ない!
      これは文化的損失だ!
      ともっともらしく叫ぶ
      その時も
      それは所詮、部品としての
      中途半端な思考でしか
      ないんだよね
 
 彼らは増大する保険料や医療費のことを考えない。国の運営を考えることはない。どうすれば収入が増えて、どうすれば予算を増やせられるかも考えない。
 
 なぜならそういう部品ではないのだから。
 
 だからまるでうぶな新入社員のように、ただただ自分のところに来る予算だけ考えている。すべては無い物ねだりだし、そして当然だが自分の給料はなんとしても死守しようとする。
 
 私は自腹を切ったと言っても、所詮、そんなものはどうでもいい金額だ。誇れるようなものでは断じてない。この日本ではノーベル受賞者の山中教授でさえマラソンで金を集めていると叫んだところで、それは単なるダシだ。だって自分がマラソンしているわけではあるまい。ただただ他人をダシに正論だけを吐いて、これで良いのだと座り込んでおる。

 なんとまあ、研究者とはか細くひ弱で惰弱な存在じゃないか。これでは絶滅へ向かうのは当然だ。
 
 ∧∧
(‥ )でもしょうがないんだよね
\‐  その立場だから
    そういう思考に陥るし
    そういう思考に陥ることが
    人の最適解なのである
    批判されることではない
 
  (‥ )批判ではないさ
      問題はなこれが
      甘い見通しの
      撤退戦でしかない
      ということなのだ
 
 そして座り込んでいるとは座り込んでいられるということ。そこには自分の雇用と給料だけは維持されるはずだ。たとえ非常勤でもそれが可能だろう。そういう計算と打算と展望がある。これは誰もが陥る思考。当然の思考。だがしかし、そう考えて組織と会社と未来を食いつぶして路頭に迷った者がいかに多いことか。
 
 ∧∧
( ‥)撤退戦をただ逃げるだけでは
    現実に追いつかれて
    全滅が待っている
 
  (‥ )そしてだ
      部品である以上
      俺たち全員
      同じ思考で
      同じ立場なのよね
      ここ問題ね
 
 
    
 
 

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