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2014年9月22日月曜日

精密な責任転嫁の迷宮に囚われたら、もはや出ることかなうまい

 
 その人は扇動的、かつ批判的なことを書くという。しかし間違いが発覚しても、謝罪することも、間違いを認めることもない。そんな彼ではあるが、むしろ擁護する人の方が多いのだと。
 
 ∧∧
(‥ )だそうですが
\‐
 
  (‥ )そりゃあ
      ファンというのは
      そういうものだからな
 
 ∧∧
( ‥)でもちょっと意地悪く
    解釈すると
 
  ( ‥)彼は、彼らに必要な
    ‐□ 事柄を書いている
      だからこそ
      彼が筋の通らないことを
      しても
      彼らに擁護される
      そういうことだろうな
 
 
 悪いのは社会なんです。あなたたちではないんです。あなたたちが感じる違和感は正しいんです。でも日本人の特性が集団の圧力となって、あなた方の違和感を封じるのです。そんな日本に未来などあるわけがないのです。
 
 ∧∧
(‥ )ざっと言うと
\‐  そんな感じですかね
 
  (‥ )聞く人はこれを
      才能ある自分の
      虐げられた地位は
      周囲のせいなのだと
      受け取る
      現状の肯定であるし
      責任転嫁でもあるな
      実際、
      これがないと
      やっていけない人間は
      大勢いるからな
 
 時々思うが、ラノベというのは非常に良心的な産物だ。欲望を単刀直入に肯定し、供給している。巨乳にハーレム、よりどりみどり、永遠の輝かしい学園生活。そこにあるのは素直で実直な需要と供給だ。
 
 だが、そういう単刀直入な創作物では”立たない”連中がいる。いや、立つのではあるが、”こんなもので勃起してしまうこと”、それを彼らのプライドが許さないのだ。そういうわけで、そういう難しい人向けのポルノはラノベとは別に供給される。先の人の言葉が受けるのもそういうことだろう。
 
 社会が悪い、自分たちは正しい。周囲の愚かな人間がいけない、日本人がいけない。でも僕はそういう愚民や日本人とは違う、虐げられる哀れなエリートだ。単に周りが馬鹿だから認めてもらえないだけである。本当はすごいぞ。
 
 こう言ってもらわないと、心が折れてしまう連中がいるのだ。
 
 ∧∧
(‥ )でもそれは逃げだと
\‐
 
  (‥ )実際、ポルノにあるのは
      刹那の快楽だけだ
      ”次の一手”はそこにない
      事実として無い
      次の一手がないとは
      実行がないということだ
      つまり実際にやっていない
      口先だけだな
      ただの逃げ
      ただのごまかしだ
 
 思うに、ラノベはまっとうな産物だ。
 
 まともでないのは、そういう素直な楽しみでは楽しめない連中、もっとねじくりまがった責任転嫁と肯定をしてもらわないと立たない連中だろう。
 
 小難しい言葉で飾り立てられた嘘でないと、どうにもならない連中がいるのだ。
 
 しかし、こういう精密で巧みに責任逃れをした言葉の迷宮にとらわれたら、もう外へ出ることはかなうまい。
 
 言い様によってはこうである。そこまでしてもらわないと彼らは現実を直視してしまう、いや、直視するかもしれない、そんな、”かもしれない”、という恐怖にすら、彼らは耐えることができないのだと。

 しかし、実際には次の一手を考えねばならぬ。
 
 
 

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