自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2014年9月16日火曜日

解決できなくても対処しなければならぬのだ

 
 ヨーロッパが中東を分割し、勝手に引いた国境線。クルド人、スンニ派、シーア派、その他色々が混在するというなんとも無理のある地域を恐怖で束ねていたフセイン大統領を処刑したら、地域は蜂の巣をつついた状態。シリアとの国境線を越えて色々な勢力が入り込む。一方、ネットから始まった騒乱を、民主化だ、アラブの春だと浮かれてみていたら混乱は拡大し、シリアは内戦突入。シリア政府の毒ガス使用でこぶしを上げかけるも、結局は軍事介入を見送って、武装勢力を援助すればいいやと思っていたら、混乱と有象無象の勢力の中から一派が拡大、国家樹立を宣言し、欧米人が処刑され、西欧諸国とアメリカは介入をすることに。
 
 ∧∧
(‥ )なんですかね、これは
\‐
 
  (‥ )直近の原因で言うと
      ブッシュ大統領のせい
      なんだよなあ
 
 ニューヨークの同時多発テロの報復でタリバーン政権を攻撃するまではともかく、フセイン大統領排除はやり過ぎだ、大義がない、と反発した西欧諸国は、
 
 俺たちアメリカの正義に参加しない連中はイラクの復興事業に参加させてやらないからな!
 
 とアメリカが言い放った時にも、冷たい、白い目で見ていたものだけど。
 
 ∧∧
( ‥)それがいまや
    皆さんで介入ですよ
 
  ( ‥)なんだろね
    ‐□ この尻拭い
 
 本当だったら、アメリカの責任なのだから血税を使ってお前が一人でやれ、と言うべきところだが、そうではない。
 
 ∧∧
(‥ )国内問題としての
\‐  側面もあるのですかね?
 
  (‥ )西欧世界は
      低賃金労働者として
      イスラム系の移民を
      受け入れたが
      そういう西欧世界の
      移民から
      テロリストになる人も
      いるって言うからな
      長引く内乱で
      難民も増えている
 
 
 西欧世界と中東は地続きでもある。東欧からなら日本列島をまたぐくらいの距離だ。西欧世界はユーゴ内戦にだって介入した(うまくいかなかったが)。それより遠いとはいえ、シリアとイラク国境での新国家樹立に注目するのは当然なんだろう。ましてや、残虐行為もさることながら、自国内の”貧困層”とも関係があるとなれば、無視出来るようなものではない、そういうことか。
 
 だがしかし、仮にそうだと考えると
 
 ∧∧
( ‥)状況は非常に深刻だよね
 
   (‥ )というかだな
       国内問題を解決できない
       連中が
       国内問題と直結している
       紛争地帯に介入するって
       自殺行為に思えるけどね
 
 ∧∧
(‥ )でも、無視もできないよね
\‐
 
  (‥ )解決できなくても
      対処しなければいけない
      そういうことは
      どこでもあるからな
 
 だが、やらねばならないことから大炎上することもあるのだ。さりとて、何もしないとやはり炎上したりする。
 
 ∧∧
(‥ )どうなりますかねえ?
\‐
 
  (‥ )ガソリンに引火大爆発
      なんて派手なことは
      ないだろうけども
      あれ? あれ? あれ?
      おかしいな、あれ?
      と思っているうちに
      煙が充満
      周囲に火の粉が...
      なんてことはあるかもね
 
 
 もちろん、時間はかかるのだろう。しかし、一世代、二世代後にはどうなっていることやら。少なくとも、イスラム国の国家樹立宣言はイラク戦争からわずか11年後である。
 
 
 
 

ブログ アーカイブ