自己紹介

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2013年11月27日水曜日

普通と言われてびっくりした私とイカ

 
 ∧∧
( ‥)ようやく終了ですか
 
  ( ‥)まあ、本自体の完成には
    ‐□ 残り12枚必要だが
      ともあれ、2枚仕上がりだ
      面倒くさい作業の割には
      どーってことがない
      仕上がりだが、ともあれ
      仕上がりは仕上がり

 
 例えば一枚、リュウグウノツカイとスティレフォルス







 
 
 ∧∧
(‥ )書きたいこと、書ける事が
\‐  いっぱいあるけど、
    なかなかそうはいきませんね
 
  (‥ )今さっきだって
      ”リュウグウノツカイも
      吻部を突出できる”
      ということを説明して
      いなかったことに
      気づいてな、
      テキストを書き直して
      文字数の制限に沿って
      全体を手直しして
      削ったよ。
 
 ∧∧
( ‥)本当は、アカマンボウ類全体の
    説明を一章使ってするべき
    ですよね
  
  ( ‥)ただなあ、それをやると
    ‐□ 新書ならそれで一冊に
      なってしまう勢いなんでね
      省略する所は省略だね
 
 しかし本当はやるべきだよなあ。とはいえ、アカマンボウ類は手に負えない部分がある。別にアカマンボウ類に限ったことではないが。
 
 ∧∧
(‥ )それにしても、読み返すと
\‐  今作っているこの本、
    世の中の人が
    思いつく深海生物がほとんど
    出てこないね
 
  (‥ )世の中の人がイメージする
      深海生物って
      ものっすごい偏っていてな
      しかも書く事がない
      連中ばっかなんでね
      そういうご要望には
      今回は応じていないって
      ことなわけさね
 
 例えばダイオウグソクムシは書く事が本当にまったく全然見つからないので(あるいはすでにとっくの昔に書いたことだけなので)、頭にきたからリサーチの仕方を根本から変えてめちゃくちゃなことをするしかないだろう。やはりあれは今回も見合わせである。
 
 ∧∧
(‥ )リュウグウノツカイさんも
\‐  情報がほとんどないしね
 
  (‥ )アカマンボウ類自体が
      レアだってこともあるけど
      ああいう珍奇で
      でかい奴はな
      お化け屋敷の展示みたいに
      学問的には雑に扱われたり
      あるいは大きすぎて
      扱いようがない、
      そういうことかもね
 
 そういえば先日はマグナピンナ属のイカがネットで話題になっているのを見た
 
 マグナピンナ属のイカに関しては例えば=>*
 
 ∧∧
( ‥)多くの人が驚いていたけど
    中には、形は普通のイカじゃん
    と言ってる人もいたりね
 
  ( ‥)その発言は衝撃だったなあ
    ‐□ おらあ、この人たちの
      腕どうなってるんだ??
      とさんざん頭を悩ました
      ものだったからね
 
 
 どれが触腕なのか? 実はこの種類、通常の腕と触腕が外見上区別がつかないこと、触腕がガイドされているので伸びる位置がおかしく見えること、第3腕が妙に短くて、これが触腕なのか? と幻惑されることなど、頭をひねる要素がてんこもりなイカさんなので、理解するまで時間がかかった。
 
 実際、大人(らしい)個体の報告が2001年なのに、研究者が腕の詳細を述べたコンテンツをアップデートしたのが2013年であったことから考えても、理解について悩ましい種族であることが読み取れるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)でも知らん人からすれば
    ただのイカじゃん、という
    軽い扱いに
 
  ( ‥)知らんのに知ったつもり
    ‐□ 悲惨なものよな
      理解ってなんだろうね?
      無様なもんだよな。
 
 
 個人的には論文を読んでいて、あれ? これって、もしかしてこういうことなのか? と思ってもう一度調べ直したら、ちょうどVecchione さんとYoung教授がまさにそれを書いていたので感激したもんだ。
 
 =>Magnapinna
 
 ∧∧
(‥ )あなたの感激は
\‐  4月の書き込みだね
    もう7ヶ月も前だよ
 
 =>hilihiliのhilihili: ガイドせよ!!
 
  (‥ )今年はこの仕事ばっかり
      やってたからなあ
      あと少しだけど
      もう疲れましたよ
 
 当時描いた絵はこれだった
 
 =>hilihiliのhilihili: 白いイカ、赤いイカ、綱渡り

 
 ∧∧
( ‥)今からすれば
    なんかちょっとぱっとしない?
    あるいは課題が多いと
    見るべきですかね
 
  ( ‥)んー、まあ、あれだ
    ‐□ あと100枚、
      200枚ぐらい描けば
      もう少し良くなるだろう
 
 人によっちゃ画材がどうした、描き方がどうこうとか言うかもしれないが、それは仕事もしない素人のごたくだ。あるいは言う相手がプロでも結局は同じこと。仕事は数と実行以外の何ものでもない。やってりゃそのうちに良くなる。
 
 ∧∧
( ‥)あとは速度だよね
    うまい絵、だけだったら
    誰でも描けるからね
 
  (‥ )馬鹿でも出来ると
      仕事でも出来る、とでは
      根本的に違うでな。
 
 *馬鹿でもうまい絵は描ける:極端な話、画面を小さな正方形に分割し、色を指定して描かせれば誰でも絵を描ける、という意味。理屈の上では無限とまでは言わないが、無限に近い体力と時間さえあれば、うまい絵を描く事になんの問題もない。仮に下絵から描くとしてもこれは変わらない。進化的なアルゴリズムで作業すれば1000年か1万年あれば誰でも馬鹿でも美しい絵を作り出せる。仮にこれを1000人、1万人、あるいは10万、100万で同時に行えば、絵の仕上がりを1年、あるいはもっと短縮することも可能。
 
 ∧∧
( ‥)...でだ、そういうあんたは
    この本を一冊作るのに
    一体どんだけかかってんだよ
 
  ( ‥)あと少し、あと少し
    ‐□ あと少しなんだが
      ああ、もう一年が
      過ぎちゃったなあ...
 
 
 仕上がらないと金にならない。つまり、これは収入的に考えると深刻な事態。
 
 ∧∧
( ‥)餓死しちゃうよ?
 
  ( ‥)面白くなって
    ‐/ まいりましたー!
 
 
 

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