自己紹介

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2013年11月19日火曜日

満足の牢獄

 
 まず、総理から戦場へ
 
 ∧∧
(‥ )以前も話題にした
\−   かつてのキャッチコピー
     ですよね
 
=>hilihiliのhilihili: それは今見ると色褪せて見えた
 
  (‥ )繰り返せばあれよな
      共和制ローマの政治家は
      戦争へいくのが任務であり
      義務であり、
      出世の必要条件なのだ
 
 選挙で選ばれるローマの指導者コンスル。これは一般的には執政官と訳されるが、
 
 ∧∧
(‥ )本によりますけども
\−  大統領って訳も
    あるのですよね
 
  (‥ )まあ、大統領だね、
      総理でも良いかもね
 
 多分、ローマ人に上のキャッチコピーを見せたら、はあ? という反応が返ってくるのかもしれない。
 
 彼らにとってリーダーが戦場へいくのは当たり前。軍団を率いるのがリーダーだからだ。
 
 あるいは、兵士にうながされないと戦場へいけない大統領とは何だろう? そんな人間はなんという腰抜けだろうか、そう思うのかもしれない。そんな不埒者は誰だと激怒する人もいるのかもしれない。
 
 戦争へいった者こそが選挙権を得る世界。そういう社会があった。
 
 ∧∧
( ‥)総理から戦場へ、
    これは一見すると反戦の
    意味合いに見えて、
    実は過去の歴史を見ると
    戦場へ赴く人に
    全権を白紙委任いたします
    という現代民主制の放棄に
    他ならない。
 
  ( ‥)時々、思うのよね
    −□
 
 文系の人は理系のことは分からん、とか言うけども、本当かい? 文系の人間は文系のことすらよくわかっていないのじゃないのか?
 
 あるいはこうなのか? 文系のことも分かっていないから理系のことは分からん、とか平気でいうのか?
 
 ∧∧
(‥ )さもないとこんな
\−   キャッチコピーを
     生み出さないだろうと
 
  (‥ )戦場へ行った者こそ
      選挙権があります、
      そういう時代に私たちは
      回帰いたします、
      そういう宣言だからな
 
 知っていたら、こんな恐ろしい一言を述べるか?
 
 
 昔、江畑謙介さんという軍事評論家がいた。
 
 ∧∧
( ‥)ああ、湾岸戦争の解説のため
    NHKにまるで監禁されている
    かのごとく、ずーっと
    出っぱなしで
    どんどんやつれていった人ね
 
  ( ‥)ある知識人はこう言ったよ
    −□
 
 平和を訴えるべき時に、あの軍事評論家は戦争を論評しているだけだ、日本人の無責任さが良く出ている。
 
 まあ、おおむねこんな内容。
 
 ∧∧
( ‥)適切な軍事評論家の言及は
    単なる政治の仕組みの
    解説でしょ?
 
  (‥ )戦争が外交の延長だと
      言うのなら、
      出来た軍事評論家の
      言うことは
      政治の解説でしか
      ないだろうな
 
 いや、それよりも深いと見るべきなんだろう。軍事技術の出来る出来ないが軍事行動を引き起こしたり、あるいは抑止する。政治という意思の下に、それを決定し制限を与える物理的、技術的な枠組みがある。それを解説するのが軍事評論家ならば、上っ面の平和という言葉だけを振りかざす文化人よりも、彼の言及はより重要。
 
 ∧∧
(‥ )あの人は、若くして
\−  亡くなられましたよね
 
  (‥ )無責任だーと
      言い放った老人は
      おめおめ生き延びて、
      この前やっと死んだよ
 
 愚かな理解のままおめおめ生き延びて死ぬ。本人は幸せだったのかもしれないが、まるで満足と理解の牢獄の中で獄死するかのごとくではないか。
  
 思うに、文系だから理系のことが分からん、というのは本当か? そもそも文系のことが分かっているのか? 分かっているというのなら、ではなぜ、シーア派、と聞いただけでアナウンサーの理解がフリーズするのか? ではなぜ、ローマの政治や出世街道のことを知っていないかのようなキャッチコピーを編み出すのか?
 
 そもそも文系のことが分かっているのか? なにより、現実の姿が分かっているのか?
 
 
 ∧∧
(‥ )まあ、専門外のことは
\−   誰にでもありますけどね
 
  (‥ )そういう時はさ
      これどうなってるの?
      と人に聞くんだよ
 
 さもなければ有限の人生で可能な限り調べるしかない。
 
 満足は牢獄だ。その中は幸せだろうが、それは愚かさで窒息することと同じだ。
 
 

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