自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2020年3月18日水曜日
17日 テドロス局長スピーチ全訳 中身に意味なし
∧∧
(‥ )WHOのテドロス局長が
\− 17日の会見で
検査! 検査! 検査!と
連呼したので
検査拡大派はtwitterで
大喜びしたけども
WHO自体は
患者との接触が確認され
新型肺炎の症状を
示している場合にのみ
検査推奨との話
(‥ )...テドロスのおっさん
なにやっとんじゃ
テドロス事務局長の会見はtwitterで上がっている。
=>https://twitter.com/WHO/status/1239579390788292608
検査を連呼する局長の会見内容の文章と、WHOによる付記は以下で確認できる
=>https://www.who.int/dg/speeches/detail/who-director-general-s-opening-remarks-at-the-media-briefing-on-covid-19---16-march-2020
該当箇所だけを抜き出すとこんな
∧∧
(‥ )We have s simple message
\− 私たちのメッセージは
単純です検査検査検査
新型肺炎と思われる患者
すべてに検査を!
結果が陽性だったら
患者を隔離し
濃厚接触した人を発症から
2日前まで遡り
検査すべきです
(‥ )付記:WHOは患者との
接触が確認され
COVID19の症状を
示している場合にのみ
検査を推奨する
...やれやれテドロスの
おっさんは口下手だな
先走った挙句に
訂正されとる
あるいは優先順位がわかっていなかったのかもしれない。
実は大部分の国は状況を理解していた。
イギリスの閣僚は国民の7割感染と口走り、ドイツのメルケル首相は国民の6〜7割が感染するといい。シアトルの医療機関は米国CDCからの助言、咽頭検査はいかなる形であれ感染を広げるので推奨しない、をあわてて削除し、日本は検査を抑えて、ひたすら重症者の数を医療機関許容範囲内に抑えようとする。
∧∧
(‥ )主要国と医療関係者は
\− 検査を最小限にしないと
意味がないと
承知しているし
広範な検査が悪手だと
知っているし
世界の指導者の多くは
実のところ新型肺炎を
阻止することが
不可能であることを
知っているのである
(‥ )ついでにいうと
新型肺炎の感染力が
3なのだから
国民の7割が感染すれば
感染が収束すると
理解してるんだよな
ははっみんな悪党だぜ
知ってて言わない
愉快愉快
*実際にはどうもやはり7割感染よりもずっと低い状態で感染拡大を収められるらしいのだが、それについては論ずる知識がないので今は触れない。
ともあれ、理解のあとは国民性の違いであった。
7割が感染すればいいのだろ? と口走るのはいかにも英国人
なぜか死亡率が極端に低い不自然なことを、どうも合理的にしているのがドイツ人
慌てるな、抜け駆けするな、皆で歩調を合わせろと行軍する日本人
検査する気がないのに検査しまーすと言い、検査を民間に丸投げする勢いの米国人
∧∧
(‥ )どいつもこいつも
\− ろくでなしだな
(‥ )とはいえ本当のことを
露骨には言えんだろ?
医療崩壊を防ぎつつ
パニックを起こさずに
行動するには
これしかない
...と言いつつ、7割感染でノープロブレムと言い放つあたりはさすがの英国人で、平常運転だった。正直、英国人を真面目に扱う気にはなれない。
ところで
∧∧
( ‥)テドロス局長の文章は
一応、訳したんだよな?
( ‥)検査! 検査!
−/ でも先進国も
すでにパンクです
病院に入れるのは
重症者だけです
軽症者は
スタジアム行きです
だからいざとなったら
お家でケアしてね♡
でも検査! 検査!
...と言ってた
∧∧
( ‥)テドロスのおっちゃん
大丈夫か?
(‥ )テドロスのおっさんが
みんなから世界的に
嫌われていてよかったよ
少なくとも、検査! 検査! 検査! と連呼するテドロス局長の発言を真に受ける人間はほとんどいなかったようである。大抵の人は、けっ、と吐き捨てていた。
一応、ざっくり翻訳するとこんな内容。
過去一週間の間、新型肺炎の患者が急激に増加しました。たくさんの患者と死者が中国以外の世界中から報告されています。
社会的な隔離政策が今、急激に採用されています。例えば学校の閉鎖、スポーツイベントや集会の中止などです。しかし、検査はそこまで十分に行われてはいないようですし、隔離や接触者の調査が十分ではありません。しかしこれらこそ新型肺炎に対処する骨子なのです。
社会的な隔離政策は新型肺炎の感染を抑えることに役立ちますし、医療機関の対処能力の維持に役立ちます。
手洗いや、咳をひじで隠すことは、あなた自身やみなさんが負うリスクを減らしてくれます。
しかし以上だけでは新型肺炎の感染爆発を食い止めるには十分ではありません。結果を変えるには以上に加えて必要なものがあります。私たちが言い続けておりますように、すべての国は大々的に状況を把握しなければいけません。
患者を予防し、新型肺炎の感染とその連鎖を破壊し、人々を救う効果的な方法。それは検査と隔離であり、それを実行することなのです。
しかるにそうしていない。
目隠しをして火事と戦うことはできない。このままでは感染爆発を止めることができない。感染したのが誰なのか分からないままではそうなってしまう。
すべての国々へ送るメッセージは単純です。
検査 検査 検査
結果が陽性だったら患者を隔離し、患者が濃厚接触した人間を、発症から2日前までさかのぼって、その人たちも検査すべきです。
付記:WHOは患者との接触が確認され、COVID19の症状を示している場合にのみ検査することを推奨する。
毎日毎日、世界で必要とされる検査の数はますます増えていきます。
WHOは120の国々に150万個の検査(器具?)を送りました。企業に働きかけ、需要を可能な限り満たせるよう、検査能力を上げるようにしています。
WHOはすべての新型肺炎患者を確認するように勧めています。それが軽症であっても、彼らは医療施設に隔離すべきですし、感染を予防し、十分な治療をしなければいけません。
しかし私たちは多くの国がすでに許容量を越えてしまっていること、軽症者を保護し、治療する余裕がないことを認識しております。
そのような状況において、世界の国々は高齢の患者を優先すること、これを基本とすべきです。いくつかの国では収容先をスタジアムやジムにまで広げることで、新型肺炎の患者を受け入れております。そして救命の必要がある人、重症者を病院で治療するのです。
軽症な新型肺炎患者に対するもうひとつの選択肢は、隔離と看護を家で行うことです。感染者がいる家に他の人が同居することにはリスクがともないます。ですから、このような危険の中で看護するにはWHOのガイダンスに従って、どのように看護するのか、どのように安全を確保するのか確認してください。
例えば新型肺炎患者と看護する人が同じ部屋にいる場合、両者は医療用マスクを着用すべきです。患者は仕切られた寝床で寝るべきで、浴室も別にしてください。
患者の看護には一人の人を割り当ててください。その人は理想的には健康であること、なおかつ潜伏状態でない人であるべきです。
看護を行う人は患者との接触が終わったら、あるいはその場から出たら、ただちに手を洗ってください。
新型肺炎に感染した人は、具合がよくなった後でもなお、他人に感染させることができます。ですから症状がなくなっても、さらに二週間、距離を置き、隔離状態にいてください。
この期間が終わるまで、訪問する人がいてはいけません、
詳しくはWHOのガイダンスに述べてあります。
もう一度言います。私たちが皆さんに送るキーワードは
検査 検査 検査です
これは深刻な病気であり、証拠からすると60以上の人には死亡のリスクが極めて高く、しかも子供を含めて若者でも死ぬものです。
WHOは新しい医療ガイダンスを発行しました。これには子供をどう看護したら良いか、老人に対してはどうか、妊婦に対してはどうか、詳しく書いてあります。
これまでのところ、この感染症は医療システムは進んだ国で蔓延してきました。しかし今や、こうした国々も対処に苦慮しております。
コロナウイルス が低収入の国へ侵入すること、これについて私たちは深い懸念を抱き、人口の多くがHIVに感染している地域、あるいは栄養失調の子供が多くいる地域に与える打撃に憂慮しております。私たちはすべての国と人々に、感染を止めるためにできるすべてのことをするように呼びかけるものであります。
手洗いはあなたがコロナウイルス に感染するリスクを減らしてくれます。しかしそれは皆が行わなければいけません。手洗いはあなたが他の誰かに感染させるリスクを減らすものであり、あなたの国だけでなく、世界のすべてのリスクを減らすものでもあるのです。あなたが自分のために手洗いをすること、それは他の人のためでもあるのです。
私たちは皆さんが重要な物資を買い占めること、医薬品を含めて買い占めないように我慢すること、これをお願いしたい。
買い占めは医薬品や他の重要物資の欠乏を招き、病気にかかった人を苦しめるからであります。
私たちはCOVID19対策ファンドに寄付したすべての人に感謝するものです。
このファンドは金曜日に始まりまして、11万人の人が1900万ドルを寄付してくれました。
これらのファンドは検査診断、医療従事者への給料、検査と体制充実の助けとなるでしょう。もし寄付なさりたい方はWHOのHPへいって、トップページにあるオレンジの寄付ボタンをクリックしてください。
そして社会の異なる階層、立場の人々が一斉にやってくれることを期待するものなのですが、セーフハンド(手洗い)を始めましょう。有名人が始めてください。世界の指導者が始めてください。世界中の人々が始めてください。どのように手を洗えばいいのか、それをお見せしましょう。
WHOと国際商業会議所は世界のビジネス界に合同で行動を起こすように呼びかけました。4500万の加入団体へ提言を送ったのです。労働者を守ること、消費者と地域社会を守ること、基本物資の供給と配給を支えるように申し送りしたのです。
私は国際商業会議所の役員たちに感謝するものであります。彼らの助けと協力に感謝いたします。
また、WHOはグローバルシチズンと、世界の著名ミュージシャンによるバーチャルコンサートを立ち上げました。
今は明らかに全世界的な健康の危機であります。毎日、毎週、毎月、検査で状況を解決しなければいけません。科学的に信頼できる検査、全員一丸となった検査であります。
新型肺炎は幸せを奪い、人のあり方を悪化させています。
私がそうであったように、みなさんもこの動画の人々に感動するでしょう。この人たちはバルコニーから医療従者へ拍手を送っているのです。そして通りの人々は地域の老人が食料雑貨店にいけるようにはからったのでした。
この一丸となった人々の精神は素晴らしいものであり、コロナウイルスに負けないものに違いありません。私たちはこれまでお互いから離れてばらばらでありました。しかし今、私たちは一緒になるべきなのです。以前のようにではなくです。
私たちは皆、一丸となっている。そして一丸となってしか成功できないのです。
∧∧
(‥ )後半、よくわからん
\− 文章だよね
(‥ )省略が多い抽象的な
文章という印象でな
後半の後半は
どう訳せば良いのか
戸惑う文章が
いくつかあるよ
それに
バーチャルコンサートって
一体なんだろな?
チャリティーか?
まあどうでもいい話だった。先進国でさえすでに軽症者で飽和しているけども、それでも検査してね、PCR検査の発見率とか精度とか偽陽性とか偽陰性とか知らない。あふれた軽症者は自宅待機でみんなで看護してね、重症者だけを病院に入れましょう。
これでは検査をまったくしないことと同じであり、テドロス局長の会見は特に意味のない内容だった。
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