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2019年9月27日金曜日

スウェーデンの森

 
 国連で感情的な環境保護演説をしてしまったスウェーデンの女の子トゥンベリ。
 
 ∧∧
(‥ )軽度のアスペルガーだ
\‐  そうですけど
 
  (‥ )まあそのぐらいの
      やつだったら
      俺っちの業界では
      平常運転だね
 
 ライターだのイラストレーターだの。平均からずれた人間とはそういうものだ。何かしら発達障害だのアスペルガーだの、そういうのを抱えているし、それがありふれている。
 
 特に珍しくもないし、そしてしばしば空気を読めない。そして顰蹙を買う。ありがちな話で、珍しいことでもなんでもない。
 
 ∧∧
(‥ )でも批判もあるね
\‐  発達障害の子が
    パニックになって
    わめきちらすような場所
    そんな場所へ
    わざわざ子供を連れてくる
    これは虐待だという批判
 
  (‥ )まあそれはそれで
      正論であるな
 
 どうでもいいことだが。
 
 ∧∧
( ‥)どうでも良くない話を
    してください
 
  ( ‥)スウェーデンの森ってよ
    ‐/ あれは本物か?
 
 

 ∧∧
(‥ )細くて閑散とした森だな
\‐  いかにも若そうに見えるが?
 
  (‥ )スウェーデンや
      イギリスは氷河時代
      氷河の下だった 
      だからあそこの森は
      1万年以下の
      歴史しかないし
      土壌も貧弱だ
 
 それに気候も冷涼。だから細くて若そう...というわけではない。


 貧弱で気候も悪い土地。そういう場所で人々が暮らしたらどうなるか? ここに問題がある。


 木材は燃料であった。だから人々は山々を禿山にした。日本のように気候に恵まれた土地でもしばしばそうであった。
 
 ましてや、貧弱な土壌と薄い植生、寒くて生育に不向きな北部ヨーロッパの気候。こんな土地では人間の燃料消費は自然の再生産をあっさり上回る。

 だから人は森を切り尽くした。事実、イギリスはそうなった。
 
 ∧∧
(‥ )スウェーデンもそうなった
\‐  はずだよね
    つまりこの森は
    本当に若い森で
    最近になって復活した
    ものなのでは?
 
  (‥ )でもそういう話は
      聞かないんだよな
 
 我々が知らないだけか?
 
 あるいはスウェーデンはイギリスよりも人口が少なかったから、森がそのまま残ったのだろうか?
 
 いやあ、それはどうだろう? 
 
 ∧∧
( ‥)スウェーデンって
    16世紀には大国だったよね
    グスタフ・アドルフ2世に
    率いられて
    参加した三十年戦争
    人口それなりに
    あったんじゃね?
 
  ( ‥)森を全部
    ‐/ 破壊し尽くしていても
       不思議はないんだよな
 
 もしかしたら、スウェーデンが大国の地位から滑り落ちたのは、森を切り尽くしたあげくに化石燃料がなかったから...とかそんな憶測も湧く。実際、時代的には整合する話なのだが、実態は分からない。というか知らない。
 
 いずれにせよ思うのである。スウェーデンの森は本物か? と
 
 ∧∧
(‥ )スウェーデンの森は
\‐  かつてすべて破壊されて
    今の森は
    ここ100年の化石燃料の
    普及で復活した
    まがいものという可能性
 
  (‥ )少なくともだ
      次のことは言えるな

 人間が化石燃料を使い尽くす2、3世紀後にやってくる未来。その時、スウェーデンに森は残っていないだろう。
 
 全部、燃料にして伐採しつくしているはずだ。
 
 
 *再生林をまがいものと呼ぶのはあんまりだが、ほんの100年、数十年の間に成立した景観を、豊かな原生林と呼ぶ怪しさを指摘するには良いだろう。
 
 
 

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