自己紹介

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2015年12月1日火曜日

自分の基準で勝ちとみなして敗北

 
 例えばの話、将棋をする。
 
 ∧∧
( ‥)受けて立とう
 
   (‥ )では勝負
 
 
 そして王手
 
 
   ( ‥)勝った!
 
 ∧∧
(‥ )じゃあ、この歩が
°‐   次の王様ね
 
 
   (‥ )なにその謎ルール?
 
 ∧∧
( ‥)王手が勝ちだと
    いつから勘違いしていた?
 
 そしてこれが
 
 ∧∧
(‥ )これがテロとの戦いだと
\‐  戦争文化が違いすぎて
    まったく噛み合わない
    勝利の定義すら違う
 
   (‥ )だからあれな
       テロ組織は一度も目的を
       達成したことがない!
       テロ組織は我々文明国を
       打倒したことが
       一度も無い!
       そう言った時点で
       確実に負けるね
 

 勝ちの条件を自分の基準に合わせて、勝った! 勝った! と独りよがりに考える。それは誤った勝利だ。

 勝利が誤りである限り、それは負けというのだ。

 これゆえ極端な話、全ての戦いで勝利したのに負けるということさえありえよう。
 
 例えばの話、何人、どれだけ殺しても、ISISのすべてを殲滅してもそれは勝ちではない。それが勝ちなら、フセイン大統領を確保して処刑した時、アメリカは勝ったはずではないか。勝っていないということは、それは勝ちではなく、ただの誤認だったのである。
 
 だが、欧米はそれを勝ちだと勘違いするだろう。事実、勘違いした。
 
 そして彼らは言うのだ。我々は負けてはいないと。
 
 ∧∧
(‥ )この認識は
\‐  欧米の価値観からすると
    間違いじゃないから
    よけいに話がややこしく
    なるんだよね
 
  (‥ )なれば負ける
      これは必然
      その原因も彼らは
      認識できないだろうな
      だから負ける
      これはもはや運命
 
 もうすでに勝負は見えた。

 後は、彼らの基準から見ても疑いようのない敗北が、いつ訪れるのか? である。それは10年後かもしれないし、300年後かもしれない。
 
 
 
 

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