自己紹介

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2015年12月22日火曜日

多分、あなたは聖なる露払い

 
 ∧∧
(‥ )アメリカの大統領選
\‐  候補者指名争いで
    トランプさんが
    禁断の本音暴露の
    大人気みたいだね
 
  (‥ )不動産王のトランプ議員
     20年ばかり前
     風刺漫画で
     これから軽量化のため
     エンジンを切り離しまーす
     とアナウンスして
     トランプと書かれた
     ジャンボ旅客機が
     株主という乗客を乗せたまま
     エンジンを切り落とすという
     やつがあったよな
   
 
 ∧∧
(‥ )一時にせよ経営で
\‐  危機的な局面が
    あったということ
    ですかね
 
  (‥ )良く知らんけどね
      まあそういうことだろうね
 
 しかし、言ってはいけない本音をずけずけ言ってしまうキャラだとは知らなんだ(*向こうでは有名だったらしいけど)
 
 ∧∧
(‥ )メキシコ移民は犯罪者
\‐   イスラム教徒の入国を
     拒否しよう
     皆が内心思っていて
     言えば気持ちいいけど
     実際にはできないこと
     ばかりだねえ
 
  (‥ )まあこういう本音を
      言う人がいてくれる
      おかげで
      最後の者が通る道が
      整備される
      そういうことじゃねえか?
 
 
 低賃金を武器に世界中に物を売って金を集めるとは、成長の過程でありながら成長などではない。ダムにパイプを通して水が流れ込む流路を作ったということ。
 
 水位が平衡すればそれで流れは終わりだ。
 
 そしてこの時、豊かになった人は数多くの富を獲得している。水の流れが滞り、経済が止まった状態でありながら、富みを維持する維持費を捻出し続けねばならぬ。
 
 つまり、豊かになるとは、豊かになったにも関わらず、貧しくなることであった。

 しかも困ったことに本当の貧しさには戻れないのである。死ぬまでこの富みを維持するためだけに働かねばならぬ。
 
 ∧∧
(‥ )これは経済だけでなく
\‐  国防でもそうなんだよね
    高度化した機械と
    訓練に多大の投資をした
    兵士を前線に投入して
    消耗しなければいけない
 
  (‥ )しかもWW2の勝利以来
      一回も勝った試しが無い
      湾岸戦争の勝ちさえも
      局地戦だしな
      もうアメリカは完全な
      負け戦なんだよね
 
 最終的な敗北はいつであろうか? 30年後か? 50年後か? あるいは100年か、300年後か? ともあれ、負け戦でもなんでも最後まで戦うが使命。
 
 それでもなお、戦え! そう国民を激励しなければならぬ。

 足らぬ足らぬ工夫が足らぬ! そう人々を叱咤しなければならぬ。
 
 これは民主主義を守る聖なる聖戦である! そう鼓舞しなければならぬ。
 
 自由主義者であるならば国家のために滅私奉公せよ! そう諭さねばならぬ。
 
 ∧∧
(‥ )そうでないとこの戦いを
\‐  続行することはできない
 
  (‥ )これは諦めの世界なのだ
 
 しかし、諦める前に一度だけ、大声で叫んで訴え、泣き叫ぶ自由はあるだろう。そうでないと、人は諦められないだろう。もしも試さないで道に入ったら、もしかしたら前に見たあの道こそが天国への道ではなかったか? そういつまでも未練に囚われることになるだろう。
 
 だから、一度試せば良いのだ。そうでないと人は覚悟ができぬ。
 
 ∧∧
( ‥)それがトランプさん?
 
  (‥ )彼一人で終わるわけじゃ
      ないだろうけどな
      まあそういうことじゃね?
 
 そしてそれが終わった後でやって来るだろう。次なる者。諦めの中で聖戦を鼓舞し、長い長い防衛戦を戦うための人が。
 
 さあ、聖なる露払いをなさいませ。まだ見ぬ彼の人がおいでになる前に。
 
 

 

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