自己紹介

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2013年5月6日月曜日

では、みんなの笑顔のために

 

 ∧∧
( ‥)科学ジャーナリズムは
  −□ 科学になり得ない。
 
  ( ‥)ジャーナリズムは科学に
      なれない。
      科学を理解できない。
      時間と文字の制限が
      あるがゆえに、
      普通の事件ですらきちんと
      把握できない
 
 プロの仕事とは、制限時間、制限文字の枠内に仕事を納めて誤字脱字をなくすことである。
 
 それ以上ではない。
 
 例えば原発がぱーんした後でこんなことを言う
 
 科学は信頼を失った。もっと積極的に市民と対話するべきです。
 
 ∧∧
( ‥)一応、正論ではありますね
 
  ( ‥)ああ、だが同時に
      手抜きでもある
 
 科学を正確に伝えるのは我々ジャーナリズムではない、お前たちだ。というか、して、お願い。
 
 という丸投げ。
 
 ∧∧
( ‥)でも、あなた自身が
    言ったのだ。
    プロが出来るのは
    誤字脱字をなくすこと
    それだけだと。
 
  (‥ )おいちゃんは別に
      ジャーナリストを
      責めてる気はないよ。
 
 それは丸投げだよね、手抜きの糊塗だよね。
 
 なぜなら、それがあなた方の限界だからだ。
 
 そういっているだけだ。
 
 ∧∧
( ‥)いやみ?
 
  ( ‥)事実だ。それを
      いやみと取るか、
      皮肉ととるか、
      あるいは事実ととるか、
      それは個人次第だな。
 
 ∧∧
( ‥)では、あなたは研究者を
    擁護する?
 
  (‥ )いやあ、全然。
 
 事実、研究者や科学を擁護したことなんかないし。
 
 ∧∧
( ‥)そう?
 
  (‥ )人類の争いと競合が
      科学をアクセルさせた。
      それゆえに科学を放棄した
      集団は奴隷化されるか、
      あるいは抹殺される。
      それが人の歴史。
      恐怖と憎悪と闘争が
      民主主義と科学の
      生みの親である。
      僕らの背後には
      血まみれの戦争が
      立っている。
      これが科学の擁護かね?
 
 
 これは現象を説明する、力学的な解説でしかないのではないか?
 
 ∧∧
(‥ )科学者たちは、
 □−  科学ジャーナリストや
    新聞記者たちを
    馬鹿と罵る。
    そんなことをしていては
    彼らが敵に回るだけ
 
  (‥ )ああ、それはそうだ。
      当然だね、
      だけどもおおむね
      無意味でもあるなあ。
 
 優しく丁寧に教えても、ジャーナリストはどうせ裏切るし。
 
 ∧∧
( ‥)じゃあ、ジャーナリストを
    厚遇しても意味はない?
    やはり科学者を弁護する?
 
  (‥ )いやあ、弁護ではないよ。
 
 同じことは科学者だってそうではないか? だって、いくら才能があっても、根幹はただの人間ではないか。
 
 つまるところ
 
 ∧∧
( ‥)ジャーナリストが
    科学者と一生懸命
    つきあっても、どうせ
    科学者はジャーナリストを
    裏切るだろうと
 
  (‥ )人間は利益があるか
      ないかだけで行動を 
      決定するのだ。
 
 科学者だろうが新聞記者だろうが同じサルなのだろう? 

 同じ肉体に閉じ込められているのだろう? 基本はほとんど全部同じなのだろう?
 
 ならば答えは簡単ではないか。どちらも”裏切る”のだ。
 
 いや、裏切るというのは裏切られる側から見た視点、あるいは解釈でしかない。
 
 ∧∧
( ‥)都合が良い限りは笑顔
    都合が悪くなれば罵倒
    あるいは無視。
    人間なれば、これは
    必然なり。
    裏切るうんぬん以前の話
 
 
  (‥ )これが批判かね?
      これが擁護かね?
      違うよね?
      これは事実の指摘だ。
 
 ∧∧
(‥ )でもこうした鬱積が
 □−  お高くすました研究者共が
    俺たち市民の代表の手で
    目を白黒させている!!
    というゆがんだ形で
    現れる、と。
 
  (‥ )事業仕分けのことな。
      俺たち市民の代表と
      やらがお登りさんで
      お馬鹿さんだったのは
      ご愛嬌だったね。
 
 ∧∧
( ‥)じゃあ、仕分けた側を
    愚かとののしり、
    仕分けされた側を
    あなたは擁護しますか?
 
  (‥ )いやあ、しないよ。
      この仕分けは無知のなせる
      愚かな行為だ、とは
      書いたことはあるけど、
      それは単純な事実だろ?
      馬鹿は馬鹿だ。これだけ。
      それだけなら、これは
      仕分けされた側を
      擁護したことにはならない
      擁護しても意味はない
      そういうことさ。
 
 ∧∧
( ‥)なぜ?
 
  (‥ )仕分けされた組織にだ、
      こんなどの馬の骨とも
      わからんやつがだな
      近づいたらどう思う?
      どう思われると思う?
      来るな!! と言われる
      のがオチだよ。
      擁護もなにもないさ。
      必要ないのだからね。
 
 ∧∧
(‥ )来るな!! とは言われた
 □−  ことはないですけどね。
 
  (‥ )同じだよ。
      歓迎されざる客だ。
      本来なら、どうでもいい
      面倒くさい奴としか
      思われていないからね。
      実際だよ、
      広報が機械的に対応し、
      研究者が機械的に対応する
      それ以上のことが
      出来るかね?
      いや、そもそもする必要が
      ないんだよ。
      それが組織だろ?
      それが個人だろ?
      それ以上をどう
      要求するのかね?
 
 組織は組織を認識するが、個人は認識していない。
 
 ジャーナリストが科学者を擁護する必要はまったくない。なぜかというに、そんなことを科学者は望んじゃいないからだ。ジャーナリストなんぞ彼らの眼中にはないのである。ジャーナリストが科学者を擁護しようが擁護しなかろうが、彼らはそんなこと感知しない。
 
 そしてまた、
 
 ジャーナリストが科学的に正しい記事を書く必要は、実はまったくない。
 
 それと同様。
 
 科学者がジャーナリストに真面目に対応する必要は、実は全然ないんである。
 
 確かにどちらも、双方も、互いに、あるいは自分たち自身に対して、”その必要はある”と言う。だが、”ある”と言わなければいけないこと、それ自体が、”ではない”ということなのだ。
 
 少なくとも、そんな間抜けな理想論よりはこちらの方が現実を記述できている。そうではないか?
 
 ∧∧
( ‥)そりゃ、いやな現実を
    まんま言っているだけ
    ですからね
 
  (‥ )その通り。
      だが、なればこそ、
      私の主張の勝ちだ。
 
 いやはや、理想を言うもろもろの諸君たち。残念ながらあなた方全員の負けだ。そんなことは明白ではないか。実際、よーく考えてみよう。いやで、うんざりする、このどうしようもない日常と現実から逃れたい、ただそれだけの思いで言っているのではないかね?
 
 そしてそれだけではどこにもいけないのだ。

 
 ∧∧
( ‥)どうします?
 
  (‥ )どうするもこうするも
      みんな勝手に言って
      勝手にやっている
      それだけだろう?
      それが明瞭ならばだよ
 
 勝手にやればいいんじゃないすかね?
 
 ∧∧
(‥ )なんか寂しい話ですね
 □−
 
  (‥ )ああ、だが、
      有象無象の人々の
      うごめきが、
      全体にある方向性を
      持たせて世界はそちらへ
      移動する。
 
 ∧∧
( ‥)それが科学をアクセルさせる
 
  (‥ )ならば答えは明白だ。
 
 さあ、戦え、戦え、殺し合え。しかし、それゆえにこそ、行き着く先は明らかだ。
 
 ∧∧
( ‥)ジャーナリストは科学者を
    象牙の塔と決めつけ、
    科学者はジャーナリストを
    馬鹿とののしり、
    市民は双方を白い目で眺め
    両者が市民を侮蔑する
 
  (‥ )しかし、それでもなお
      科学の勝利は明らかだ。
      地上に存在する国々の
      どこが最後に死ぬ権利を
      手に出来るか?
      今、僕らは命をかけた
      競争の真っ最中だからね
 
 溺れる船の中で右往左往する人々と同様、僕らは生き残る権利ではなく、最後に死ぬ権利をめぐって殺し合わねばならぬ。最後に死ぬには最後まで勝利しなければならぬ。すべてを倒し尽くした者だけが最後に死ねるのだ。
 
 そしてそれには科学が必要だ。それゆえに科学の勝利は明らかではないか。
 
 ∧∧
( ‥)勝手にやるにしても
    あなたはどうします?
  
   ( ‥)世界の行く先が地獄なら
       やるべきことは
       ひとつではないか。
 
 
 世界をより完璧な地獄に変える。さあ、ささやかながら、そのお手伝いをばいたしましょう。
 
 ∧∧
( ‥)無駄な人生ですね
 
  (‥ )人生とは無駄なものさ
 
 
   

 
 
 
 
 

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