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2013年5月20日月曜日

珍妙なエロのような何か。あるいは大いなる水増し

 
 ∧∧
( ‥)どうよ?
 
  ( ‥)うん、書けた
    −□ 
 
 ∧∧
( ‥)やむなしだけども、
    時間をかけすぎです
 
  (‥ )まあ、おかげで状況は
      把握できたと思う。
      あくまでも現時点と
      過去を比較しての話だが
 
 さて、
 
 10ヶ月前のこの話=>hilihiliのhilihili: 45年前の7月の続き
 
 かつて学生時代に読んだ本で知った、1967年に起きた殺人事件の記述。それが事実としてあったのか。なんとなく調べた際に眼についた45年前(もうすでに46年前)の日本の新聞と事件の数々。
 
 それは全然知らない、自分が生まれる前の日本の姿であり、庶民の姿だった。
 
 ∧∧
(‥ )どこの犯罪大国だ? と
 □−  とまどうほどの
    ニュースの数々。
 
  (‥ )行きずりの強盗、
      学生の爆弾製造
      うさばらしに新幹線の
      転覆をもくろみ、
      あるいは面白半分に
      線路にダイナマイトを
      しかける未成年。
 
 
 3週間程度の間にこれか? という頻度で次々に起こる起こる。
 
 それにしても、当時の新聞を見ていて気がついたことがある。
 
 ∧∧
( ‥)記事がコンパクトだと
 
  (‥ )これが統計的裏付けの無い
      感想でしかないのは
      分かっているがね、
      印象はそうなんだ。
 
 無駄な憶測、推測がほとんどない。
 
 社会に対する自発的な、余計な意見もコンパクトで短い。
 
 でっ、この感想を踏まえてさらに感想を言ってしまえば。
 
 ∧∧
( ‥)新聞記者、ジャーナリズム、
    この仕事の正体が
    事件を誤字脱字なく、
    短く要約することだと
    したらですよ
 
  (‥ )凶悪事件が次々に起きる
      45年前、記者は余計な
      ことを書けなかったし、
      書く必要もなかった
      そうではないかね?
 
 だが、今はどうだ?
 
 ∧∧
( ‥)立てこもり程度で
    全国延々生中継
 
  (‥ )思うのだがね。
      平和になった今、
      ジャーナリストは
      何をすればいいのだ?
 
 減少する事件。埋めなければいけない紙面。先細りする購買層、次々にネットに現れる暴露と噂、必然性のなくなった紙、巨大なだけで太りすぎた組織。
 
 センセーショナルな見出しにたより、思いついた文字ですべてを満たすしかなく、しかし、枯渇した若さが足を引く。
 
 思いついた文字で埋める。
 
 最初からそういう仕事であれば、内容も充実出来るだろう。
 
 だが、そうでなかったのならどうだ?
 
 ∧∧
( ‥)水増しすると?
 
  ( ‥)余計な感想、陳腐な意見
    −□ 薄っぺらな世界観で
      錆び付いてしまった
      イデオロギーを振りかざし
      子供でも書けるような、
      対案も具体案もない
      文字だけを並べたてる。
 
 だが、それ以外に何をしろと?
 
 要約し続けてきたのではなかったか? 次々起こる出来事を必死に処理してきたのではなかったか? 奔流のような情報と文字と活字と言葉をなんとか制御してきたのではなかったか?
  
 しかし、それがある日、途絶える。
 
 ∧∧
( ‥)人は繰り返される作業が
    出来るように、
    同じ出力が出来るように
    反復し、
    それゆえに強化され
    そしてそれ以外はついに
    できなくなる。=>
 
  ( ‥)紙面の中で減少する文字。
      増大する空白。
      それを埋めるために言葉を
      つむぐが、だがしかし、
      現実を適切に操作する
      訓練は受けていない
 
 そりゃあそうだ。現実を、この世界をコントロールし、問題と報告書と書類に対応し続けてきたのはジャーナリストではない。それをし続けてきたのは文化人でも知識人でもない。
 
 それをしてきたのは、陳情する有権者にうんざりしている政治家や、げんなり顔で書類と格闘し続ける国家官僚たちではなかったか?
 
 ∧∧
( ‥)いきなり。はい、活字の
    時間は終わりました。
    現実をコントロールする
    実行可能な具体案を提示し、
    それが成立しうることを
    現実的な数値で示してください
    そう言われた状況。
 
  (‥ )不可能だ。
 
 ∧∧
( ‥)不可能か
 
 (‥ )それはあれよな、
     おいちゃんなら、明日から
     エロ漫画を描いてくださいと
     言われるようなもんだよ
 
 人はそれぞれに特化しているのだ。
 
 漫画? あんなもの馬鹿の読むものだ。
 
 エロ?? わろす、低俗。などと言う身の程知らずは地獄に落ちる。
 
 どんなものにもノウハウがあり、常人にはまねできない技術がそこにある。自分にそれが出来なくとも、満たすべき要求があることは認識せねばならぬ。
 
 ∧∧
( ‥)? つまり、ジャーナリズムは
   エロ漫画を描いてください
   そう言われて珍妙で的外れな
   ”エロみたいな何か”を作る
   イラストレーターの残骸
   みたいなもの?
 
  (‥ )じゃねえか?
 
 というか、
 
 ∧∧
( ‥)そう考えた方が
    納得のいくことが
    多いのではないか、と?
 
  (‥ )事実、色々と
      思い当たらないかね?
 
 例えば、この人は最前線の情報にずっと接してきたはずなのに、取材をしているはずなのに、それも何度もしているはずだのに、なぜにこのぺらい意見? という違和感。
 
 
    
 
 
      

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