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2013年3月5日火曜日

変わる作法についてけねー

 
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  ( ‥)そうねえ
 
 現在、地球に存在する有力な国家、これを昔風に列強(ここでは国家間の均衡を模索した時代と現在が重なり合う、という意味合いも込める)と呼ぶ場合、その顔ぶれは、

 英米日中露独仏
 
 ∧∧
( ‥)WW2やWW1以前の列強
    イタリア、オーストリアは
    取りあえず抜き、ですか
 
  (‥ )取りあえずね。
      インド、イランもここでは
      失礼ながら、
      ちょっと脇にいてもらうと
      してだな
 
 有力な列強、英米日中露独仏、の内、西欧諸国でないのは日米中露。
 
 ∧∧
( ‥)実はこれらの国は西欧世界で
    模索された国家間の均衡という
    作法を全然しらない国であると
 
  ( ‥)さらにロシアには脇に
    –□ いてもらうとして、
       日米中ってもろに
       そうだと思わんかね?
 
 1991年、湾岸戦争の時、日本も分相応の責任を果たせ、と要請された時、社会全体に漂った、「はあ?」感はなんか覚えている。
 
 ∧∧
( ‥)なんでよその国の戦争に
    俺たちが介入しなくちゃ
    いけないんだよ?
    そんな感じでしたっけね。
 
  (‥ )そんなだな。
 
 国際秩序、それが先進国に有利な利己主義的なものであるにせよ、それに参加するのは有力国家として当然、というか義務でしょ、という要請が全然分っていない。それで、他の国から、お前、何やってるの? こいつ信用できねー、とひんしゅくを買っている状態。
 
 ∧∧
( ‥)それが日本のおよそ20年前
 
  ( ‥)実はアメリカも
    –□ そこんとこ良く分かって
       いないんじゃないか?
       と思うことがあってね。
 
 まあ、湾岸戦争を指導したブッシュ大統領(お父さん)はともかくとして、アメリカって国は実のところ、民主主義を宗教だと勘違いしているお登りさん的なところがあるんじゃないかと。
 
 ∧∧
( ‥)アメリカは世界で最古級の、
    経験ある民主国家のはず
    ですけどもね
 
  (‥ )だけども、その一方では
      西欧から離れた田舎の島国で
      列強諸国の均衡とか
      そういうこと考えていない
      ように見えるのよな。
 
 事実、大日本帝国を敗北に追いやった後、あろうことか日本軍を解体し、平和憲法まで押し付けている。後から慌てて自衛隊をつくらせたことを考えれば良く言えば理想主義者だが、悪く言えば現実無視の浅はかな低能だとしか思えない。
 
 ∧∧
(‥ )それでも間違いを即座に
\–   修正できるのがあの国の強み
     ではあるんでしょうね
 
  (‥ )その一方ではイラク戦争を
      やっちゃんだよな。
 
 イラク戦争は2003年、わずか10年前だ。なんというか、冷戦で勝利した後、アメリカの一極支配の実現で舞い上がったあげくに、大義の立てられない戦争を始め、西欧諸国の大部分が醒めた目で見ている中、協力しないお前達なんか戦後の復興事業に入れてやんないもんねー、と絶頂に勘違いしてあの有様。
 
 ∧∧
( ‥)イラクに民主政権を
    打ち立てれば、
    日本みたいになるんだ、とか
    勘違いしているっぽいところ
    ありましたよね。
 
  (‥ )日本はWW2で敗北する前
      70年ばかし民主国家を
      やっているんだけどな。
      協力的だった日本ですら
      アメリカは何を勘違い
      しているんだ? という
      感はあったよなあ。
 
 そもそもイラクはアメリカと対立するイランのシーア派が多数だし、北部のクルド人は国家を持ったことがない民族と言われつつ、実際には方言差がでかすぎて会話が支障をきたすほど多様な集団で、事実、各武装グループはばらばら、さらにクルディスタンと称する内部には別民族、別宗教、別言語の集団がいるという有様。
 
 *ちなみにこういう指摘は後づけではなく、当時から色々な人にされていた。例えば、あくまで個人的な記憶だけども、湾岸戦争後、生き延びたフセイン政権が反乱を起こしたクルドの人々を残酷に鎮圧した時、「クルドの人々を代表する組織はないと認識している」、という発言がアメリカ政府の高官からあった。つまるところ以上のような事情を知らないなんて、彼らは言い訳できないのだ。知っていたはずなんである。少なくとも官僚は。
 
 ∧∧
( ‥)そんな場所へ民主主義さえ
    樹立させれば問題なし、と
    突っ込んでいくわけでね
    戦に勝つのは容易だけど
    統治できないという。
 
  ( ‥)たった10年前にこういう
    –□ 大失態をやっちゃった国
       それがアメリカなんだよね
 
 撤退の置き土産に、二枚舌、三枚舌を使ってイスラエル・パレスチナ問題を残したり、インドとパキスタンの紛争を残していく悪魔のように狡猾非道なイギリスと比べれば、アメリカはなんというナイーブ。
 
 考えてみればアメリカというと、大戦以来、ファシズムと戦う、とか、共産主義と独裁に対して戦う、とかいわば宗教戦争、イデオロギー戦争ばかりしてきた国なのだ。勘違いするのも、現実離れしたことをやって大失敗してしまうのも当然かもしれない。
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 
 
  (‥ )それを考えればさ、中国が
      尖閣問題で日本に対して
      主戦論を唱えるって
      当たり前だよね?
      陸戦で成果を上げた国だし
      紛争地が海洋なのに
      愛国心煽るのもそういう
      伝統の枠から抜けられない
      結果かもしれない。
 
 *兵士を大量動員できる陸戦ならいざしらず、機械化が進んだ空戦、海戦で愛国心を煽って、でっ、それでどうするのよ? という疑問。あれが単に成功体験に基づく習慣だとしたらなんか納得。
 
 しかしいまや世界は変わった。お互いに征服できない有力国家が競合すれば、かつての西欧のように列強の均衡状態に収斂するは明白。
 
 ∧∧
( ‥)でも、それに対応できて
    いない国がある
 
  (‥ )日本は20年前そうだった
      アメリカも10年前に
      大失敗を犯した。
      だったら中国が端から見て
      なんかびみょーな対応する
      のも当然じゃね?
 
 ∧∧
(‥ )考えてみれば中国はずっと
\–   アジアにおける文明の中心
     でしたしね
 
  (‥ )武力にすぐれた周辺民族と
      彼らによる征服。
      そして文化的な融合。
      それしか経験して
      いないんだよな。
      互角の力を持つ近隣の
      有力国家と並立したのは
      帝政ロシアと清国が
      国境を接して以来だし
      そういう経験も
      大戦や内戦で
      中断しているし。
 

 つまり、今までの作法が通用しない。
 
 それは日本もアメリカもようやく最近になって、それも大失敗の結果、薄々気づいたことではなかったか? 
 
 だとしたらそれ以外の国が、こちらから見ればトンチンカンで時代錯誤に見える行動をするのも、当然ではなかろうか。事実、他人のことを言えない立場だったではないか。
 
 
 ∧∧
( ‥)それを考えますと
 
  (‥ )事態は予想以上に
      深刻かもね。
 

 

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