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2013年3月27日水曜日

因果関係の推論とは興味深い問題

 
 hilihiliのhilihili: 彼の滅びと死を書き連ねるべしの続き
 
 
 ∧∧
(‥ )でも、放射能が怖くて、
\–   得体の知れない民間療法や
     疑似科学にすがった人は、
     「これを笑うなんて、
     そこまで追いつめられた人の
     気持ちが分からないのか」
     と反論するみたいですね。
 
  (‥ )ああ、それは因果関係の
      建て方が少しおかしいなあ
 
 現在、この地域の放射線の量はかくかくしかじかです。
 
 分かる人は、ふーん 
 
 多くの人は、よくわかんないけど、なんかみんな騒がないから大丈夫だろう
 
 あるいは
 
 めんどくさいからやめちゃったー だって、何も起きないんだもん
 
 しかし
 
 ∧∧
( ‥)しかし、一部の人は大問題だ
    どうしよう? どうしよう??
    そこで、”これです!”と
    マニアックな手段に走る
 
  (‥ )これは、放射線のせい、
      ではないよねえ。
      この選択肢は個人の問題
      自身が原因だよな。
 
 あるいはこう言えばいい。科学的に測定された放射線の量、それを見たこと、知ったことが原因でその行動が引き起こされたわけではない。事実、大部分の人間はそんなことをしていない。
 
 ∧∧
(‥ )つまり、ご本人の問題
\–
 
 (‥ )失恋したAさんが、
     もう女は信用できない、
     そう言った。
     それを聞いた女性Yさんは
     私を信用できないというの?
     と激怒した。
 
 
 Yさんの怒り、という反応は、Aさんのぼやきが原因だろうか? 
 
 ∧∧
( ‥)むしろ、Yさんの受け取り方
    それ自体がYさんの怒り、
    という反応の原因ではないかと
 
  (‥ )例え話で言うと、
      まあ、そういうことね。
 
 *注:以上は、男性、女性、その他主語を色々と入れ替えても可。
 
 ∧∧
(‥ )自分の不安、そのものが
\–   原因となって行動を起こす
 
  (‥ )科学的、医学的根拠とは
      無関係な反応をした人が
      科学的、医学的根拠とは
      無関係、あるいは
      正当化できない対応策を
      選んでしまう。これは
      整合的と言えば、整合的だ

 
 
 以上を踏まえると、先の言い様。そこまで追いつめられた人の気持ちが分からないのか、とは
 
 ∧∧
( ‥)因果関係の指定が適切ではない
 
  (‥ )適切ではないな。
      原因をすり替えてる。
 
 
 ∧∧
(‥ )そういう因果関係の推論が
\–   適切でない人の対応策が、
     発酵させたとぎ汁だか
     なんだか、というのも
     示唆的でありますね
 
  (‥ )発酵させたなんちゃらが
      効果を発揮した。
      これは因果関係に関する
      主張だからね。
 
 因果関係の指定が適切でない人が、効果(つまり因果関係)が認められていないものにすがる。これもまた、整合的だ。
 
 ∧∧
( ‥)彼の人たちは、これには
    きちんと効果があるんです
    事例を上げて、
    そう主張するでしょう。
 
  ( ‥)ここで僕らは、
      興味深い領域に
      入り込むわけだよ
 
 タバコを吸ったAさんは肺ガンで死んだ。Aさんの死はタバコが原因である。
 
 これは正当か?
 
 ∧∧
( ‥)正当とは言い難いですね
    タバコ以外にも肺ガンを
    引き起こす原因はあるでしょう
 
  ( ‥)アボガドを食べた。
      翌日死んだ。
      因果関係があるか?
      これだけでは
      否定もできんし、
      肯定もできん。
 
 ∧∧
( ‥)因果関係の推論は実は
    論理や事例の枚挙では
    正当化できない
 
  (‥ )だが、もしその人がだ、
      こう考えていたらどう?

 
 
 品物Aは効果がある。使用したら良い結果が出た。ゆえに品物Aは効果がある。
 
 品物Aを使った時、良い結果1、2、3がある。ここから品物Aはすべからく効果をもたらすと考えてよい。
 
 ∧∧
( ‥)論理的、あるいは
    事例の枚挙による
    法則化ですね
 
  ( ‥)彼らがそう考えて
      いるとしたら、
      彼らの行動は説明できるし
      実に興味深い。

 
 
 少なくともこういう考え方では、1つの事例、あるいは幾つかの事例の列挙だけで効果が証明されたと思うだろう。
 
 だが、実際には、統計的な解析や説明が必要だ。
 
 しかし、先のような人々の考え方では、そもそも統計的な因果関係の推論は理解できない。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、誤りを是正できない
 
  (‥ )だとしたら最後のテストは
      ご本人たちに自己責任
      ということになる。
 
 
 失敗した選択肢を歩むと、命の損耗が大きくなる。言い換えれば、結果的に、生き残った方法論が妥当だ。
 
 ∧∧
(‥ )でも、困ったことに
\–   その過程、それ自体が
     統計的な過程なんですよね
 
  (‥ )まあ、気づかない人は
      ずっと気づかないまま、
      最後まで正しいと信じて
      摩耗することに
      なるわけだ。

 
 
 因果関係の推論とは興味深い問題。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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