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2009年10月27日火曜日

種が期限

 
 先日のちっちゃな講演会。ダーウィンの進化理論においてたぶん重要なのは

:コンセプシオンでの地震と隆起、そしてアンデス山脈での地質調査
:フジツボの研究という経験から得た、種が便宜的な概念でしかないという確信

この2点という話をしたところ、当然、次ぎのような質問が。

種の起源という本でありながら種がないとはどういうことですか?

 
   (‥ )種と呼称するものの由来は明らかにしたが
       そのためには種を破壊する必要があるなり。
 ∧∧
( ‥)でも、納得していただけたんでしょうか?

 そこ問題。

 A村とB村がある。人口は違うし、村の祭りの日も祭る神様も違う。かつては水争いを起こしたこともある。だが調べて見るとはるか昔、数百年も前にこの地にやってきた太郎さんがA村の基礎を作った。その息子の次郎さんがB村の基礎を作ったのだが、その後の長い歴史の流れでお互いの出自は忘れ、異なる村となり、ついには争いまで起こる始末。

 ∧∧
( ‥)村の由来を明らかにするには村という枠組みを
    とっぱらわなければいけないが。

    (‥ )村にこだわる限り、それは不可能。

 という例え話を不十分に展開(特に村の具体的な由来を説明することできず)。準備不足、ここに現れる。

 ∧∧
( ‥)それにしても種ってやっかいな概念ですよねえ。

    (‥ )小さな隆起→丘→山→山脈といっても誰も文句はいわないが、
        変異→変種→亜種→種→別種というと途端に
        そんなことはない!!と言い出す人間がいるって奇妙だよなあ。

 なんなんでしょうね、あの心理は。


 
 

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