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2009年10月9日金曜日

解けないはずの問題を解くアルゴリズム

 
 さて、割れたお皿を組立てる例え話。それを書いていた時、最初はこんなことを考えていた。

:オレ様理論を言う人々は割れたお皿を組立てられない人である

ところがこの仮説というか思いつきというかには明らかにおかしい点がある。

 ∧∧
( ‥)たぶんですけど、オレ様理論の人たちだって
    割れたお皿を組み上げられるんですよ。

   (‥ )たぶん、そうなんだよな。

 いや、これこそ勝手な推論なんですけどね。オレ様理論を言っている人をとっつかまえて割れた皿を組み上げさせたわけではないので。でもまあそんな問題解決も出来ない人間は実生活で大変な困難に巡り会うと推論されるので。取りあえず”たぶんできるでしょ”という前提で話を進める。

 そりゃあたしかにオレ様理論の人で日常生活からしていかんぞそれ、もはや犯罪やんけって人が北村の知る限りで少なくとも2名いたけども、それは一部の事例として取りあえずここでは考慮しない。

 そしてこの場合、オレ様理論の人々は必然的に二枚舌であるということになる。なんというか相対主義的な主張をする人や、創造論者と話した経験からそう考えているのだけども。

 ∧∧
( ‥)どんな選択肢を選んでもいいはずだ。そういう人に
    対して、じゃあ青酸カリを飲め、というと
    いや、私はそれをしない、と言ったり。

   (‥ )創造論者みたいに神を守るためには言い訳ばっかするのに
       パンを喰う時は”これは食べられない偽造のパンでは?”
       とはいちいち疑わないみたいにね。

 ようするに日常、人間が行っている推論過程の延長にある推論方法を採用すればいいのに、いざオレ様領域だと使わなくなる奇妙な動作をする。それがオレ様理論の人たち(例えば系統推定ならば最節約な手段を日常では使うくせに、系統推定になると途端に使わなくなる)。

 つまるところオレ様理論を言っている連中は二枚舌なんだろ? と思っていたのだけども。

 ∧∧
( ‥)でもその仮説には弱点がありますね
    二枚舌、というのは単なる現象の表現であって
    説明ではないですよね?

    (‥ )そうなんだよなあ。

 相対主義者とか創造論者とかオレ様理論屋とかが”二枚舌”と呼べる状態にあるのは、まあほとんど間違いない。でもそれは現象の表現であって、説明ではない。ようするに二枚舌だってことはもういいのだ。なぜ二枚舌になるのか、その仕組みを提案することがまさに問題。

 でっ、先の書き込みで”オレ様鳥進化論を唱える人々は原理上解けないはずの大容量の問題を暗算で解いちゃってる”という主旨のことを書いていて、ふと思った。

 例えば先日こんな記事を見た。割れた皿を復元できるアルゴリズムが開発された。

 そして思う。ああ、もしもこれが人間の思考過程とかを反映しているものなら、それを調べれば人間が割れた皿を復元する過程が分かるんだろうなあー。

 でもこうも思う。

 ばりんばりんに割れて、解くことが原理的に不可能なくらいの大容量の問題になった場合、そのアルゴリズムはお皿を復元できるの?

 いやこれは問題設定がおかしい。つまりこう

 現状のままでは解けない大容量の問題に直面した場合、どうすればいいか?

1:無駄なことはあきらめる
2:なんか復元しちゃう
3:復元する適切な手段を考案し、それが妥当かどうかを検証した上で実行し、解決を試みる

 ここまで考えて、そこで次ぎの説明を提案

 オレ様鳥進化論とかオレ様理論とか、そういうのを思いついちゃう人は計算の難易度によって脳内の解決手段を切り替えているんじゃね?

   (‥ )これなら二枚舌が説明できるんじゃない?
       例えば日常生活は言い訳最小限な最節約基準で
       おおむねやっているのに、大容量の問題になると
       処理できないので、データのチョイスを恣意的に
       行うことでデータを処理できるレベルにまで軽くして
       処理を行ってしまう。
 ∧∧
( ‥)さあ、どうでしょうねえ。

 つまるところこう。

:オレ様理論屋さんは常識レベルの問題は普通に処理しているが、いざ大容量の問題に直面するとあきらめない、さりとて妥当な解析手段を発見することから始めるわけでもない。その代わり、大規模なデータの中から一部だけをチョイスし、自分の脳内で処理出来るレベルに加工した上で、問題解決を”してしまう”人たちである。

 暗算では解けるはずのない問題を解いている(解いたと思い込んでいる)ってことはそういうことじゃなかろか? そうだよなあ、系統解析もさることながら流体力学とかまで暗算で解いているとしたらそれ、確かに問題じゃね?

 そしてこうも思う。大容量の問題はそうそう解けないからチャレンジしてもしょうがない問題であって、だとしたら、その場合、正しい結論を発見するような淘汰はかからないんじゃあないのかね。日常の問題解決では人間の能力はほとんど同じなのに、こういう浮世離れした場面では能力、関心度がえらくばらけるってそういうことじゃあないのか?

   ( ‥)まずはこんど、割れた皿を復元するプログラムの
       ことを調べてみるか。
 ∧∧
( ‥)認知心理学ですか?

 *認知心理学ではコンピューターで人間の動作を再現して、実際の人間の動作とつき合わせることで人間の脳内で起きている現象を解明しようというアプローチがある。たぶん、オレ様理論屋さんの問題は、本来は認知心理学と人工知能というジャンルが扱うべき話。

 例えばの話、自分の容量では解けない問題を無理矢理解いてしまう人工知能とは、どういう仕組みだろうか?

 今度調べてみますか。誰か研究しているかもしれない。

 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?

    (‥ )研究者っていっぱいいるし、ある意味では”阿呆”で
        問題解決のためとあれば手段を選ばないから
        いろんなことするよー すっごいよー
        マッドだよー

 肩車して泳いでもらったり、アニサキス呑んでみたり、トカゲに毛皮を着せたり、何の動機だったのか、円柱内部の水中にある気泡の振る舞いを調べたり、筆石の模型を作ってプールで沈めたり、なんでもありだ、偉大だよ。呆れる時もあるけど。やっちゃうんだもん。すげーよ。

    ( ‥)研究者って人々をなめちゃいけません。
 ∧∧
( ‥)さいですか。



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