「分類思考の世界」第3章、第4章まで読んで・・・
∧ ∧
(  ̄  ̄)しまいましたか・・・
(‥ )まあそのなんだ、目下進行中の仕事の資料にも
目を通しているから良しとしてくれよ。
それにしてもこの期におよんで公園で植物をスケッチしているというのも、我ながらいかれてる。
さて
第3章。つまりこう?
人間は進化の産物で、進化の産物である”心”によって世界を解釈し処理している。さて、異なる時間にある2つのもの、例えば10年前の自分なるものと現在の自分なるものが同一であることは帰納的に主張できるにしても、では同一であるとか、同一と主張できるとはいかなることなりや? そもそも我々はAとBが同一であると主張する時に・・・・
∧∧
( ‥)その時に、進化の産物たる”心”を通してデータを処理して
そして結論を出している、ということですよね?
(‥ )まあ、世の中には昨日の自分と今日の自分が
同一であることを証明できる、そう息巻く
楽しい人もいるけどもね
そういう楽しい人には、ある意味第4章がお勧めか?
第4章はこう?
:グットマンさん曰く、類似性は役にも立つけど、法螺を吹きまくる時があるから危険、危険
∧∧
(‥ )メタファーを使って類似性を説明できることはあっても
□- 類似性によってメタファーが説明されることはない・・・
これはどういう意味なんでしょう?
(‥ )そうさのう・・・・
公園のベンチで脳内会議が招集され、以下のようにグッドマンさんの見解を解釈。
:メタファー(隠喩)は物事がそなえるあらゆる形質の一部のみを手がかりに述べられる。いわば形質が恣意的にチョイスされて、複数の物事におけるつながりが主張されている
:確かに他の特徴が結果的に同様のつながりを支持することはある(類似性によってメタファーを説明できることがある)
:しかし、利用可能なすべての証拠が示していることは、”最初にチョイスされた形質”のチョイスの基準が恣意的であったことを正当化するものではない(類似性によってメタファーが説明されることはない)
(‥ )どう?
∧∧
( ‥)さあ
グッドマンさん本人の論文を読まないとこれ以上はなんとも。
そしてさらに第4章はこう?
:メトミニー 観察された部分から、その背景にある全体/あるいは何か本質的なものを類推すること(世界がイデアの影ならばイデアを探す能力ってか?)。これは人類が進化の過程で得た能力であるが、その影の本質とやらの中には系譜や血縁もさることながら、もっと何か別の得体の知れないものも含まれている
(‥ )この解釈はオッケー?
∧∧
( ‥)まあ、仮説を通してものを見るのは当然ですから
その解釈は第1号として暫定的に採用すればいいのでは?
仮説君、暫定1号によって例えばこんなことを考える。
足跡、何本かの体毛。そうした手がかりから獲物を追跡する能力は、淘汰の結果として有効に現実を再現する能力になるのではなかろうか? 人間が持つ、系統を再現する能力や力もそういうものの延長かもしれない。こうして人間の類推する能力は正当化される、、、、
、、、、、ようにも思えるが、例えばの話、人間の作る分類体系はどうだろう? あれは進化の過程で生まれたのであり、それゆえに現実を再現する能力を体現した正当なものだと言えるのか?
∧∧
( ‥)その保証はないですよね? 例えば、
獲物をより効率的に捕まえることができる(魚には漁網、獣には罠)
あるいは調理できる、そのことに向いたカテゴライズを作る
能力でも有利になるんじゃないですか?
(‥ )つまり進化の過程で誕生した”現実を処理する能力”が
現実世界における実際のありようを再現する能力で
あるとは限らないと言えるわけだよね。
さてはて、では、その心の思い描くものは何?