自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2018年12月24日月曜日

夢の町、陶器の家

 
 夢を見た。
 
 ここは有名な彫刻家...だか陶芸家が住んでいたんです。誰かにそう教えられたその町はゆるやかな斜面にあって、坂を下った先には街明かりに輝く夜の町と海があった。

 少し神戸に似ているが、ビルというものが存在しない。さらに街並みはごちゃごちゃで複雑で、自動車以前の込み入った狭い道筋、さびれた繁華街のような暗い家並びは、以前訪れた某温泉街を思わせた。あそこには明治以来だかの古い大浴場があって、観光客でにぎわい、そして周囲には昔繁盛したいかがわしい店がいくつも並び...
 
 そんな理解が脳裏の奥にあったせいか。夜空の下、暗い電灯の光と道のど真ん中で、あられもない格好をした女性が踊っている場面に突然出くわした。
 
 薄布を振りかざし踊る30台ぐらいか? の女性と、傍で座り、どんどんと太鼓と拍子を打つ老婆。
 
 夜道で女性の露出狂に出会うと、その異様さに皆、逃げるか、あるいは黙って見ぬふりをしてすれ違うというが、まさにそんな感じ。
 
 ぎょっとして脇道に逸れて逃げ出した。そんな人たちが所々にいる。女たちだけではない、観客までいる。おっさんや見物する女たち。こういう場面をいくつも抜けて丘へ上ると、そこは打って変わって整備された住宅街だった。広い庭先、立派な家。しかし無駄に高い煙突や、陶器で出来た巨大な球体や立方体、円錐が並び、とても居住性を考えているようには思えない。あるいは家自体が陶器で出来ていて、著名な陶芸家の...さんの家です、見学できますの立て看板。

 しかし謳い文句と裏腹に、中には入れず、周囲にはりめぐらされた狭いテラスを歩くことしかできない。
 
 2階をめぐる狭い、しかも陶器のパイプだけで構成された底抜けのテラスを歩くのは恐ろしい感覚で、せめて金属...
 
 ∧∧
( ‥)なんつー夢を見とる
 
  ( ‥)夢はなんども同じ場所へ
    ‐/ いくものなんだが...
       この町は初めてだよ

 
 
 

ブログ アーカイブ