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2018年10月1日月曜日

論理的な思考とはアトランティスである

 
 息子は合理的、論理的な答えでないと承知しない。いい加減な現実の話を聞くと納得せず、そういう曖昧な現実こそ間違っていると反論してくる。
 
 ∧∧
(‥ )これは漫画家の
\‐  つげ義春さんと息子さんの
    話らしいけど
    ネットでしばしば出会うね
    みんなこの話が好きなん?
 
  (‥ )現実は不条理である
      それを告発したいから
      現実は非論理的で
      間違っているという主張に
      すがりたくなる
      そういうことじゃね?
 
 つまり冒頭の息子さんの告発、現実はバグだらけで論理的ではない、という告発は、溺れるものがつかむワラなのだ。
 
 多分だから人気がある。

 だが実際には、この話、あまり適切なワラではない。
 
 ∧∧
( ‥)現実は論理的ではない
    この告発は
    息子さんが持つ論理が
    現実を説明できないわけで
    つまりは
    単に論理が役立たずって
    ことだからな
 
  ( ‥)さもなきゃ論理に使った
    ‐/ 大前提が
       間違っているのだ
 
 どっちにしてもこうである。論理は現実について何か語っているわけではない。論理は現実ではなく、論理は現実について沈黙している。
 
 ∧∧
(‥ )ただ人間だけが
\‐  論理には真理をもたらす
    神秘の力があると
    信じているのである
 
  (‥ )論理的な人間って
     実はトンデモオカルト思考
     しているだけなんよね
 

 論理にすがってはいけない。論理はアトランティス大陸でしかない。ありもしないアトランティスを通してみれば現実は確かにゆがんで見えるだろう。だが、そもそもありもしないアトランティスを通して現実を見ることが間違っているのだ。
 
 
 
 
  

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