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2017年1月30日月曜日

金の元素的性質で金市場の価値下落を批判する

 
 科学者、研究者といっても、大雑把に言えば成績が良い人でしかないから、普通に黒魔術を信じているものだ。
 
 ∧∧
(‥ )黒魔術というのは
\−  人間の思考の根幹
    人の認識の枠組み
    神経細胞が作る意識
    そのものですからなあ
 
  (‥ )だから
      研究者や科学者と言えども
      無自覚に
      とんちんかんなことを
      言い出すのよね
 
 これは別に科学者が迷信や占いを信じているとか、幽霊を見たことがあるとか、そういう話ではない。
 
 ∧∧
( ‥)民主制は多文化共生だとか
    民主制には
    言論の自由があるとか
    科学と軍事は切り離して
    論じるべきだとか
    そういう事例ですかね
 
  ( ‥)多文化共生を達成したのは
    −/ 独裁制だし
       民主制に言論の自由が
       存在しないのは
       ソクラテス粛清で
       明白だし
       軍事は科学の母だとは
       言わないけども
       科学と軍事の発展は
       国家の生存競争で
       ドライブされる
       これなどは科学の歴史を
       見れば明らかだ
 
 多分、研究者や科学者は、科学には価値があり、科学の価値は普遍のものであり、普遍の価値ならば永久に発展するはずだし、そうあってしかるべきだ。そう考えているのだろう。
 
 だがこれは間違いだろう。というかあからさまに、これこそが黒魔術である。
 
 ∧∧
( ‥)確かに科学は普遍的に
    通用する理論体系を
    追い求めるけども
    だから普遍の価値を持つ
    わけではありませんよと
 
  (‥ )金は物体としての性質は
     事実上、
     不滅にして普遍だが
     不滅の価値を持つわけ
     ではなくて
     金相場は変動し
     歴史的にも銀の方が
     価値を持つ場合もあった
     そんなもんだね
     科学者はおそらく
     科学が持つ物性と市場価値を
     混同してるんだよ
 
 
 いや、実態はもっと悪いのである。科学は金ほど普遍的な市場価値を持ったことはなかったのだから。科学は金ほど不滅でもないし普遍でもない。これは自覚しないといけない。

 実際、ギリシャ科学は西ローマ帝国では維持することができず放棄されてしまったし、アレクサンドリア大図書館のようにキリスト教徒によって組織的に破壊されたことすらある。科学を救済、継承したのはイスラームであり、しかし一方、現在のイスラームはその役割を果たせていない。
 
 ∧∧
(‥ )これはしばしば
\−  中世以後のイスラームは
    宗教原理主義に陥り
    科学に非寛容になって
    退化したと言われるけども
 
  (‥ )そういう説明がさ
      精神論だっていうのだ
 
 精神論というよりは、これこそが黒魔術なのである。

 人間は心の作用で動態を説明しすぎる。愛だの正義だの好きだの嫌いだの、そういうはるか古代から続く黒魔術思考を平気で使い過ぎなのだ。
 
 ∧∧
( ‥)科学における
    イスラームの退潮は
    非常に即物的な理由では
    ないだろうか?
 
  (‥ )イスラームが西欧に
      遅れを取り始めるのは
      15世紀、16世紀
      以後のことだからな
      ちょうど西欧の
      新世界発見
      新世界略奪
      新世界の銀を用いた
      経済的優位性を
      示し始めた時期だよね
 
 つまり単純にこれ、イスラームは金がなくなり、西欧が金を持つようになった、それが科学に反映された。

 それだけの話のように思われる。
 
 これが正しいかどうかはいずれ調べるとして、少なくとも次は確実であろう。

 金がなくなれば科学は退化消滅することがありうる。
 
 ∧∧
(‥ )西ローマ…つまり西欧が
\−  科学を放棄してしまったのも
    キリスト教原理主義も
    さることながら
    単純に金がなかった
    だけかもですな
 
  (‥ )統一すら維持できない
      野蛮状態に退化して
      しまったのだからな
      まあそんなところ
      だろうね
 
 金がなくなれば科学は容易に退化消滅しうる。
 
 これは少なくとも、今時の厳しい経済状態に置かれた大学関係者からすれば冗談に聞こえぬであろう?
 
 ∧∧
(‥ )しかも現在
\−  地球の諸列強は富が分散
    均衡していく状態に
    陥っているようですからな
    世界中の大学が厳しい状態に
    置かれてしまって
    科学もいよいよ頭打ちですか
 
  (‥ )資源は有限であり
      富は偏りでしかない
      それを考えると
      これからの地球は全員が
      均衡状態になって
      先進国がすべて貧乏に
      なっていく時代だ
      だとすると科学はいずれ
      消滅する運命にある
      少なくともこの要素と
      この影響だけを
      考えればそうなるね
 
 実際には別の要素が科学の存続に影響を与えるので、科学は消滅はしないだろう。

 もっと厳密に言うと現在の諸列強は科学を放棄したいのだが、できないのだ。

 軍事力が科学に依存する現在の地球で、科学の放棄は敗北と奴隷化、絶滅を意味する。これゆえ、科学は恐怖と憎悪ある限り、人類が滅びる最後の瞬間まで人と共にあるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)ただしそれはあくまでも
    役に立つ科学に限る
 
  (‥ )余剰の資源が少なく
      なっている今の地球で
      役に立たない科学に
      振り分ける予算はない
      文系なんかいらない
      どころの騒ぎではない
      役に立たなければ
      理系だって消えるのだ
 
 さて? ではここで問題だ。
 
 地球は温暖化している。
 
 これ自体は正当な科学である。これは確かなのだが...
 
 ∧∧
(‥ )問題はこれ
\−  役に立たない科学なんだよね
    少なくとも諸列強が
    競合状態で産業戦争を
    行っているこの状況で
    温暖化への警鐘と対策提言は
    戦争の足をひっぱる役割を
    果たしてしまう
 
  (‥ )だとしたら
      国家が金を出す必然性は
      ないんだよねえ
      これまでは国家に余裕が
      あったから
      出せていたけども
      リーマンショック以後の
      アメリカにそんな余裕は
      ないわけだよなあ

 ∧∧
( ‥)でっ、トランプさんが
    切り捨てようとするわけだ
 
  (‥ )まあ科学はそれだけの
      力がある証拠でもあるな
      検証され確立された理論は
      絶大な力を持つ
      トランプのおっさんが
      削除しろと言わねばならぬ
      ほどの影響力が
      科学にはあるわけだよ
 
 とはいえ、金がなくなると科学が消滅してしまうというのもまったくの事実であり、現在の地球では、科学はしぶしぶ存続を認められているにすぎない。このこともまごうことなき現実だ。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると
\−  トランプさんや
    反地球温暖化の人々を
    間違っていると主張し
    攻撃反論する
    研究者の皆さんの訴えは
    正当であると同時に
    まったくの
    的外れでもあるのだと
 
  (‥ )金はその元素的な
      性質ゆえに
      市場価値を持つが
      市場価値それ自体は
      変動する
 
 金の市場価格が下落する時、
 
 金はこのような元素であり、それゆえに安定であり、ゆえに価値が認められている。

 そう主張すること自体は正しいが、

 ゆえに、市場価格が下落することはおかしいと言い出すとしたらそれは論点がずれている。
 
 ∧∧
(‥ )トランプさんをめぐる
\−  温暖化論争や
    アメリカの科学論争も
    微妙に論点がずれていると
 
  (‥ )単純に言うと
     この構図は
     科学が示した理論の客観性と
     経済活動の乖離
     その対立なんだけども
     それだけじゃないんだな
 
 このような状況では、科学が正しいとは限らないとか、科学以外にも価値観というものがあるとか、そういうありがちな論点ずらしが飛び交うであろう。

 しかし、そんなものは枝葉末節にすぎぬし、どうでも良い話だ。そんなものに目を曇らされてはならぬ。
 
 もちろんこれは先に述べたように
 
 血税で研究している人間が税収の源であろう経済活動に足かせをはめるとはどういうことか?!! 

 という問題でもあるが、今ここで注目しているのは科学者の脳内の出来事、そこである

 
 ∧∧
( ‥)ここで注目したいのは
    科学者の方も
    金の元素的性質で
    金の市場価格変動を批判する
    ような錯誤を犯している
    点にあるのだと
 
  (‥ )科学者も人間だから
      理解に必ず黒魔術の部分が
      入り込んでくる
      そこを無批判無自覚に
      声を上げ
      反温暖化論を批判すると
      思わぬところで
      足をすくわれるだろう
      そういうことであるな
 
 
 
      
    

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