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2017年1月3日火曜日

己の魂のために虚偽を語る者は焼かれるべき異端である

 
 ∧∧
( ‥)あなたとしては?
 
  ( ‥)何言ってんだ
    −/ この馬鹿は?
       という書評を
       HNでググったら
       闘病中という事例が
       幾つかあってな
 
 どうにも闘病中の人間ってやつは現実に圧殺されそうなので、それゆえに事実を書いた本を嫌がるし、自分の虚栄心を満足させる本を望むように思われる。
 
 いや、闘病中であるとアピールして虚偽を他人にまで要求し、その要求を書評と称して書き立てる時点でいかれた奴だと言うべきか?
 
 己に不都合な事実に己の嘘を塗りたくり、その姿を他人にみせつけ肯定を要求する。 
 
 普通の人間はここまで手の込んだことはしない。
 
 ∧∧
(‥ )現実に耐えきれないので
\−  自分に不都合な
    現実を描いた本を
    積極的に否定する煩悩に
    取り憑かれて苦悩する人
    そんなとこですかね?
 
  (‥ )素人より熱心なのに
      やることが
      素人くさいのよな
 
 そんなもの、二重思考を使えば良いだけの話だろう?
 
 そもそも現実を否定するには現実を詳細に把握しなければ、現実逃避が不完全になってしまうであろう?
 
 どうにもあれだ、自分は闘病中とアピールする人間は虚偽に夢中になりすぎて、おつむの働きが不十分なようだ。

 世界を虚偽で埋め尽くすにしても、それでは駄目だ。

 現実逃避するには現実を誰よりも詳細に正確に掌握しなければならぬ。そうであろう?
 
 まず必要なのは否定ではない。虚偽でもない。幸せでもない。

 必要なのは詳細かつ自分にとって不都合な現実を徹底的に細部に至るまで、完璧なまでに掌握することだ。
 
 都合の良い虚偽をまず求めるでない。
 
 虚偽を作るには不都合な現実の完璧なまでの把握が必要なのだ。
 
 ∧∧
( ‥)それこそが二重思考
    1984年のダブルシンク
    白を黒と言いくるめるために
    白を誰よりも把握自覚し
    白を詳細なへ理屈で否定し
    誰よりも
    黒を否定しているのに
    黒が真実であることを
    熱狂的に信奉し
    しかも同時にそれを
    信じていない
 
  (‥ )そもそも現実の宗教が
      そんなもんなのだよな
      死という絶対解体を前に
      無を受け入れる宗教
      そういうもので
      あったはずの仏教が
      現在の宗派では
      亡くなった人は
      金色の使徒になって
      修行の旅に出るって
      内容に
      書き換えられておる
 
 この仏教の変貌と、その秀逸なところは、死者が金色の使徒になると教える僧侶たちが、実は原始仏教の姿をそれなりに知っていることにある。

 当然、彼らは、現在の自分たちの宗教がいかに変貌を遂げてしまったのか、それも把握しているのだ。こここそが秀逸なのだ。
 
 ∧∧
( ‥)死という絶対解体
    魂の崩壊と虚無への帰還
    その恐ろしい現実を
    受け入れよという思想を
    これは解脱への旅である
    修行への旅である
    という形式に
    オブラートで包んで
    残された遺族に伝えるのである
 
  (‥ )把握しながら
      それを知らぬかのように
      詳細にオブラートな教義を
      申し述べ
      読経が呪文と化している
      ことを誰よりも
      知っていながら
      誰よりも熱狂的に
      読経を上げるのだ
 
 誰よりも熱狂するにはそれが真実であると信奉しなければならぬ。
 
 しかし、それが真実であると信奉するには、それが真実でないことを詳細に把握しなければならぬのだ。
 
 ここが、冒頭の嘘つき連中と違う点だ。ここが肝要なのだ。
 
 それが真実でないことを詳細に把握しているからこそ、真理の破綻を正確たくみに避けて、作られた虚偽を真理であると熱狂することができる。
 
 信じていながら信じていない。信じていないからこそ信じることができる。
 
 これこそが二重思考の真髄であるぞ
 
 ∧∧
(‥ )現代仏教が1984年と
\−  そのイングソック党も
    真っ青な二重思考で
    運営されていると
    断ずることは物議を
    呼ぶのでは?
 
  (‥ )なんの話ですか?
      私は真理の信奉と把握の
      方法論を申し述べ
      それと脈絡のない
      歴史的な推論を
      並行的に述べただけ
      ですよ?
      現実について
      何一つ語っておりません
 
 ∧∧
( ‥)ああそれが二重思考だな
 
  ( ‥)二重思考はここまで
    −/ 露骨ではいかんのだが
       説明するには
       ある程度破綻させねば
       ならぬのでな
       まあやむなし
       やむなし
 
 だがしかし、我こそ闘病中なりとアピールする人間は、周辺にまで現実の否定を要求することから察しがつくように、虚偽を塗りたくることに夢中で、以上のような現実の詳細な把握がおろそかである。
 
 ∧∧
(‥ )あなたはそれが
\−  どうにも嫌であると
 
  (‥ )虚偽のために虚偽を
      ばらまく
      そんなくそ異端を
      許せるわけがないだろ?
      これは宗教戦争なのだ
      くそ異端どもは
      地獄の業火で焼かれろ
 
 真理を申し述べる人間、そのことごとくを現実によって轢き潰そう。

 そのための宗教戦争を開始しよう。

 虚偽のために虚偽を申し述べ、虚偽のために幸せを渇望する人間を滅ぼそう。

 死者の世界には何も無いということを見せつけよう。
 
 この宇宙では生も命も肯定されておらず、望まれてもいないという事実で殴りつけてしまえ。


 魂も精神もタンパク質の影でしかないことをあからさまにし、叩きのめし、地面にはいつくばらせよう。
 
 無数の事実により奴らの体力をじょじょに奪っていこう。

 そうして、その虚偽にまみれた魂を地獄の炎で漂白し、還元し、神のもとへと送るのだ。
 
 かようにこれは親切なり。

 親切とは絶えず恐ろしいものではなかったか?
 
 
 ∧∧
( ‥)死ぬ時に必要なのは
    むしろ覚悟である
 
  (‥ )ははっ
      恐怖を前の覚悟など
      たかが知れてるから
      俺たちが出来るのは
      女々しい覚悟だがな
 
 ∧∧
(‥ )まあその恐怖を抑えるために
\−  虚偽は必要ですけどね
 
  (‥ )虚偽は麻薬みたいな
      もんさ
      だからこそ
      処方があるべきなのだ
 
 
 だからこそ、その処方である二重思考から逃れることは絶対的に許しがたい。己の平穏のために虚偽で世界を塗りつぶす。かようなくそ異端どもの魂は還元抹殺しなければならぬのだ。
 
  
 

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