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2016年12月8日木曜日

教えます! ゼロからの文章作成術

 
 みんなイメージを大事にし過ぎなんです。男は仕事、女は家庭という理想のイメージがある。それがすでに成り立たなくなっていても、皆、そのイメージに縛られ過ぎている!!
 
 ∧∧
(‥ )という意見がありましたね
\−
 
  (‥ )素晴らしい意見だな!
      というか
      素晴らしい
      記事の書き方だ!
      何がすごいって
      まったくなにも
      語っていないところだよ
 
 男は仕事、女は家庭というのは根拠無き幻想である。根拠無き幻想に捕われているから不幸であるし、この不幸には根拠がないのであるから、この幻想さえ振り払えば幸せになれるのです。
 
 ∧∧
(‥ )この主張はようするに
\−  それは幻想だ!
    という設定から
    幻想を捨てれば
    幸福になれるという
    結論を導いている
    だけだよねえ
 
  (‥ )つまり根拠が
      全然ないんだな
 
 現実はそうではない。弱ったことに男女には違いがある。精子と卵子の違いだ。
 
 例えば、繁殖できる限界年齢は構造上、女性の方が若く、男性の方が年上だ。
 
 ∧∧
( ‥)というわけで
    男性は若い女性を好むのが
    有利になる
 
  (‥ )おばあちゃんを好きになる
      遺伝子が出現しても
      おばあちゃんはもう
      排卵を終えてるからな
      おばあちゃん好き遺伝子は
      子孫を残せずに
      絶えてしまう
 
 反対に女性は年上の男性を好んでも問題ない。トランプのおっさんは現在70だが今の奥さんは24歳違いで10歳の息子をもうけておるがな。

 反対に女性は妊娠において資源を多大に必要とする。男性はそうではない。男性が精子を作る負担は、妊娠に比べればどうでもいいレベルだ。
 
 ∧∧
(‥ )というわけで女性は
\−  経済力のある男性を
    好みます
    女性は
    年上の異性を好んでも
    問題ないということと
    経済力のある男性を
    好むことは
    うまく整合しますよね
 
  (‥ )経済力はしばしば
      年齢と比例するからな
      そして女性は
      貧乏な男と結婚しても
      子供をうまく育てられん
 
 
 もちろん共働きで養育しても良いのだ。
 
 だが、共働きでぎりぎりよりも、経済力のある男性を選んだ方が子孫を残しやすい、という現実は変わらない。
 
 ∧∧
( ‥)こればっかりはね
    どうしようもないよね
    無味乾燥なものを食べて
    生活することもできるけど
    自然界で貴重な
    デンプン、脂、塩が
    含まれている食品を
    欲した方が有利である
    そういう現実は変わらない
    ドングリでも生活できるけど
    ポテチの方が美味しい
 
  (‥ )だからよ
      好みは進化するし
      その進化には
      根拠があるのだ
      共働きでもいいよ
      という返答は
      ドングリでも死なないから
      って程度の回答なのだ
      私はポテチなんていらない
      って意味ではないんだよね
      残念だけどね

      

 もちろん、男女の生活のあり方にはある程度、変化の余地がある。狩猟採集生活では、男ときたら大物狙いで、必然的にしょっちゅう手ぶらで帰ってきて、女性が堅実に持ち帰った芋をお裾分けしてもらうことが多いそうだ。これ、共働きだと言えなくもない。
 
 ∧∧
(‥ )とはいえ
\−  女性が経済力のある男性を
    好むという動作に
    根拠があるという現実は
    変わらないようですなあ
 
  (‥ )狩猟採集生活だってさ
      大物を仕留めて肉を
      供給できた男は
      ヒーローだからな
      もてるのも
      ヒーローだべよ
 
 とっなると、冒頭の記事の正体が見えてくるであろう。

 男は仕事、女は家庭という理想像はイメージである、というこの主張は明らかに間違っている。実は根拠がそれなりにあるのだ。しかるに記事はそれをまったく無視してすべては幻想であると仮定し、そこから壮大な結論を導きだす。

 これは虚構から虚構を導いただけで、実際には何も言っていないのと同じだ。
 
 ∧∧
( ‥)それでもなお
    あなたは冒頭の記事を
    素晴らしいと言う
    なぜだ?
 
  (‥ )虚構というゼロを
      基本にして
      記事を書いているだろ?
      これぞ
      記事作成の極意だからさ
 
 いいかね諸君、これがライター術なのだ。よく見習うのだ。原価0から0を生み出しながら、それでもなお売れる。これが文章などというものの正体だ。

 物書きになりたい諸君。こうしたものの正体をよく観察すると良い。うまくすればゼロから有を生み出せるぞ。

 
 
 ∧∧
(‥ )でっ? あんたはこれを
\−  見習うのか?
 
  (‥ )えー? やだ
      つまんねーじゃん
 
 人生とは消耗ぞ。人生とは不毛の瞬間であるぞ。
 
 なぜその人生の中で意義だの素晴らしさだのという嘘を語らねばならぬのか?
 
 それもこれも姑息なる知性というものがいかんのだ。

 
 やはりなすべきことはひとつ。この地上から知性あるものをすべて殺し尽くす。そうでなければいけない。

 そうして我ら知性なき者達による悠久無限の大演算だけの地球に作り替えるのだ。
 
 ∧∧
( ‥)なんだよ殺すとか
    死ねとか
    穏やかじゃねえな
 
  (‥ )えー? 流行語に
     死ねとか入れちゃう
     昨今だぜ?
     お上品な
     知識人とやらが
     そういうことする
     ご時世なんよ?
     問題ないんじゃねえ?
 
 知性あるもの全て死ぬべし。それがなすべきことである。
 
  

 

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