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2016年12月2日金曜日

残り30年、なるべく楽しく過ごしたいねえ

 
 グローバリズムというのは低賃金労働者の輸入自由化であって、それは必ず国内の労働者の賃金下落を引き起こす。
 
 ∧∧
(‥ )つまりグローバリズムとは
\−  賃金の価格破壊であり
    新たな奴隷を求めて
    ひたすら人間を食いつぶす
    21世紀の
    帝国主義なのである
 
  (‥ )特に地続きで障壁を
      撤廃したEUは危険だな
      なし崩しに
      労働者の農奴への転落が
      引き起こされうる
 
 それを考えると、グローバリズムに背を向けようという動きが生まれたのが、イギリス、アメリカ、日本であることは興味深い。
 
 ∧∧
( ‥)日米英はどれも島国
    だからね
 
  ( ‥)EUの連中は排外主義だ
    −/ とか言いよるが
       島国ってのは
       そういうものだからな
 
 グローバリズムという新たな帝国主義、新たな奴隷制。
 
 これに反対する日米英の傾向を、排外主義、と批判する人は別にEUだけではない。日本国内にもアメリカにもイギリスにもいる。
 
 ∧∧
(‥ )彼らが掲げるのは
\−  多文化共生という
    スローガンなのだけども
 
  (‥ )このスローガン
      隣人とつきあうのは
      大変だけど
      それができる俺様は
      すごいだろ? という
      自分自慢でしかないのが
      特徴だよな
 
 彼らはそれが道徳的に優れているから、ということで言っているにすぎないとも言える。
 
 あるいは賃金の価格破壊と労働者の農奴への転落という現実の出来事を無視しているとも言えるし、

 違う文化を持つ人同士でも相手を尊重し合おう、という道徳の問題と、低賃金の輸入による労働者の農奴転落という問題をごちゃまぜにしているのだとも言える。
 
 いずれにせよ、おれすげえだろ自慢は、自慢が目的なので問題を放置してしまうのだ。
 
 ∧∧
( ‥)こういう精度の悪い主張や
    認識は必ずや
    悪しきことの隠れ蓑になる
 
  ( ‥)弱者を守る私すごい自慢を
    −/ 行う人間と
      労働者を食い物にする
      巨大企業の経営者が
      同じ立場に立つというのが
      それを端的に示している
      のだろうな
 
 つまるところ弱者を守ろうとする人間の目的とは、普通でない私はすごいだろう? と他人に対して優位に立つこと、そこにある。

 なれば、弱者保護を訴える人間が権力を目指し、弱者弾圧を行うのは当然なのだ。そもそもそれが目的なのだから。
 
 ∧∧
(‥ )いずれにせよ
\−  日米英の向かう道は
    国家主義を掲げる一方
    経済を回すことを義務化して
    財政出動を行う
    左翼ファシズム的なものに
    なるだろう
 
  (‥ )EUは貴族制かつ奴隷制かつ
      封建制だな
      中国、ロシアは今のまま
      独裁制 
 
 おおざっぱに分けると、島国の日米英は左翼国家主義。大陸諸国は奴隷制で、政治は貴族制か独裁制。
 
 ∧∧
(‥ )この状態の未来日本は
\−  今よりも景気が良くなって
    いるのですかね?
 
  (‥ )景気が良くなるというより
      財政出動だの
      宵越しの金は持たない
      俺はかっこいいだので
      経済が今よりも
      回転しているといった方が
      良いのではないか?
 
 という未来を人に語ったところ、彼曰く、いやいや、じゃあ俺たちはなんでこんなに苦しいんだ?? と言われたので。
 
 ∧∧
( ‥)そりゃ一世代後
    30年後に来る未来だから
    と答えておきましたよと
 
  ( ‥)30年後かあ
    −/ 自分でいってなんだけど
       俺そろそろ死ぬよね
 
 こんな事例がある。

 その人は、戦後しばらくした時、故郷を捨てて北海道へ移住し、酪農を始めたという。地図で見るとそこは内陸で、気候が厳しい場所だ。
 
 そのせいなのかどうなのか、子供には先立たれ、離農して亡くなった時、土地を売った金で借金は返したが、残ったのは家と、その周辺だけだったそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )天候に左右される不安定な経営
\−  銀行への借金を返すだけで
    終わった人生では
    なかったか?
 
  (‥ )幸せなことも楽しいことも
      未来への希望も絶望も
      あったろうな
      それだけの
      人生だったとも言えるし
      人生とはそんなもの
      かもしれない
 
 今にして思えば、彼は故郷に残るべきであった。なぜなら故郷に残った彼の親戚は戦後、右肩上がり成長の経済の中でこつこつと出世し、そうして家を建て、家族を養って孫を見て死ねたからである。
 
 ∧∧
( ‥)でもそんなことは
    後付けで
    誰にも先のことは
    分からないよね
 
 
  ( ‥)借金を返すだけの人生
    −/ これだって
       言い様は悲壮だが
       実はありがちなのよね
       だからよ
       そんな人生でも
       楽しくありたいよね

 
 
 残り30年あまり、なるべく楽しく過ごしたいねえ。
 
       
       

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