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2014年12月21日日曜日

オミクロン2と白色矮星

 
 オミクロン2・エリダニ=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )エリダヌス座にある三重星
\‐  固有名はケード
    一般には
    エリダヌス座40番星で
    知られているみたいね
    距離は16光年
    実は伴星が
    白色矮星だったのだね
 
  (‥ )自分が持っているような
      安い望遠鏡でも見れる
      白色矮星が
      こんな分かりやすい場所に
      あるとは知らんかったな

一応、blogにスケッチの画像だけをアップするとこんな















視野を示した円内のうち、一番上の円の中央の星がオミクロン2・エリダニ、その脇にあるのが伴星で、これが白色矮星。

 ∧∧
(‥ )この白色矮星さんの密度は
\‐  資料によると
   1立方インチで2トン...
    軽い方ですか?
 
  (‥ )えらく軽く感じるけど
      資料だと
      白色矮星の密度は平均して
      数トンだとあるから
      これが普通だってこと
      みたいだね
 
 もしかしたら子供の頃に読んだ、マッチ箱ぐらいの大きさで20トン、という数字が頭に残っているせいかもしれない。あるいはこの記憶自体が2トンを20トンと勘違いしたものだという可能性もある。なぜなら、角砂糖1つぐらいの大きさで自動車ぐらいの重さ、という記憶もあるからだ(この記憶の方が上記の数字に合っているだろう)。
 
 白色矮星は、スペクトルから考えると高温であることは分かるが、距離から考えると普通の星にしては異常に暗い。以上のオミクロン2・エリダニも距離はわずか16光年。主星は光度4.5等であり、目で見る事ができる。しかし伴星は異様に暗い。つまり光を放つ表面積が非常に小さいこと、すなわち小さい星であることが分かる。しかしその一方で、天体に及ぼす力からすると大きな質量を持っている。
 
 小さいが巨大な質量を持つ星。それすなわち、高密度の天体。
 
 星がその燃料を燃やし尽くした時、自らの重さを支え切れずにつぶれた星、それが白色矮星。
 
 ∧∧
(‥ )資料によると
\‐  1立方インチ当たり
    1万トンを越える
    白色矮星さんもいると
 
  (‥ )中性子星に比べりゃ
      軽いもんだけど*
      絶対的には
      超絶的な重量だよね
 
 *中性子星だとこの値が立方あたり億トンのオーダーに達する。
 
 僕らがいる世界は原子核が電子で膨らまされた希薄な世界だ。それを考えると超高密度の天体こそが、この世界本来の密度だとも言える。それでもしかし、膨らんだ世界にすむこちらの常識からすれば、これら圧縮された星々の密度は理解しがたいものがある。
 
 
 ∧∧
( ‥)あと幾つか
    あなたの望遠鏡でも見れる
    白色矮星がある?
 
  ( ‥)ひとつは非常に興味深い
    ‐□ 天体だそうだな
      ただ我が家周辺の
      明るい空で見るのは
      無理なように思えるが...


 


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