∧∧
( ‥)つまり?
(‥ )前にも書いたけども
Q:こんな勉強することになんの意味があるんですか? 僕の人生にとってこの勉強が一体何の意味があるんですか??
A:お前に期待しているわけではない。お前の疑問はもっともだが、質問は無意味だ。
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( ‥)まあ、勉強ってのは
(‥ )現在の技術を受け継ぐ後継者を育成したり
全体的なレベルを上げて競争力を維持しようとする
ために行うのであって。
”お前という個体”がどうだ、こうだとか、そんなことどうでも良い。
∧∧
( ‥)個体は関係ないんだと。
(‥ )というか、個体の実在が想定されていないんだよ。
こういう教育をすればA君という個体の成績が上がるだろう、ということを学校はしていない。
∧∧
( ‥)まあ、やる先生もいるでしょうけどね。
(‥ )やる自由はあるってわけだな。効率が悪すぎるけどもね。
だからやっても意味がほとんどない。選択肢としては条件次第であるが概して良くない。現実問題として考えると、これこれの教育をすると平均点を上げる事ができる、そんな程度のことしかできない。
∧∧
( ‥)そして、その方針を取る時、
個人の実在は想定されていないと。
(‥ )技術水準を維持するには全体の平均のレベル維持と
すぐれた技術的な後継者が幾人か補充できれば十分だろ?
ざっくりと操作する時、そこに個人の存在を想定する必要も余地もない。
∧∧
( ‥)まあ、個人の存在を組み込んでもいいんですけどもね。
(‥ )複雑すぎるモデルだから役に立たないだろうな。
そして学校というのは、その形態にもよるけども、広い意味で言えば生徒は客なんだとも言える。
∧∧
( ‥)言い換えればお客というものは個体として
存在しないという主張になりますね。
(‥ )販売する時に個体を想定する必要はないって
言う方がいいかな。
20代女性が一番の購買層になっていますね、という時、そこには個体なんていう概念はまったくない。
∧∧
( ‥)確かにね、ないですね。
(‥ )おかしなもんだと言えばそうだろ?
20代女性というのは便宜的で恣意的な概念で
実在しないはずなのに、実在するかのように
語っている。
個体はまあ一般的な意味では実在すると言われているのに、販売する側は個体が実在しないかのように振る舞う。
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( ‥)販売する側は便宜的な概念である購買層があるかのように
ふるまい
(‥ )実際に購買する個体は存在しないかのように
ふるまうわけさ。
端的にいうと、購買層の振る舞いや、最も便宜的な購買層はどんなカテゴリーなのか? が販売する側にとって重要なのであって
∧∧
( ‥)お客個人はどうでもいいのだと。
(‥ )蒸気タービンを設計する人間は乱流とかのことは
考えるだろうけど、水分子一個一個のことは
考えないんじゃないか? それと同じさね。
統計熱力学って1個1個の分子のふるまいを記述していましたっけかね?
実在する個人に興味がなく、実在しない購買層のことを考える。
∧∧
(‥ )最近、ある有名アニメ監督がiPadに関して”自慰行為のように”
\- という発言をしたとかで話題になったみたいですが。
(‥ )実際にそう言ったのかどうかは知らんけども、
消費者を馬鹿にするなとか、自分の映画の視聴者も
気持ち悪いと思っているのか?? とかそういう
反応があったみたいだけども。
いやなあ、商売する側、物を販売する側からすればお客をゴキブリ扱いしようが、なんだこいつら気持ちわりい、と思おうが
∧∧
( ‥)商売は普通にできますからね。
(‥ )なんの支障もなくできるね。
例:孫会員を勧誘すればおじいちゃんたちの年金問題は
なんの心配もなくなるんですよ(優しい微笑み)
∧∧
( ‥)ようするに以上の監督とお客の間にあったらしい
すれ違いは
(‥ )自分はお客たりうるのに、という消費者個人の自覚と
購買層としてしか、いや購買層としてさえ
認識していないかもしれない作り手側との
ギャップというかね。
ようするに、作り手側からすればお客なんてどうでもいいのだ。販売の過程において存在しないわけだから。
∧∧
( ‥)分子個々の動きを想定しなくても
(‥ )作業ができるようにね。
そういう点でいうと
∧∧
( ‥)妥当な記事というものも
(‥ )読み手一人一人のことは考える必要もない。
∧∧
( ‥)でも読者層のモデルは必要ですね。
(‥ )平均的な読者、平均的な読み手って
こんなもんかなーと考えて書くと。
そしてこれは単純にありきたりな話である。
( ‥)だがサイエンスライターでは
”正しいことを理解させること”が必要だと言われる。
∧∧
( ‥)それについてはいかに?