自己紹介

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2010年1月19日火曜日

続:地球錬金術

 
 新江ノ島水族館に”生きているテンガイハタ(ただしかなり弱っている状態)”が持ち込まれたというので本日、19日にいってみたけども、さすがにすでに天にめされておりまして、

 ∧∧
(‥ )それでも今日だけ冷水で保存しつつ
    展示ですか

    (‥ )なんか珍妙な魚だねえ。

 ビーズを縫い込んだバックを銀のスプレーで塗装したかのようなちんちくりんなディテール。

 ∧∧
( ‥)なんで瞳孔が困ったような感じなんですかね?
|-
    (‥ )さあねえ?

 *瞳孔が困ったような感じ:瞳孔が缶ジュースの飲み口みたいな形でしかもやや斜め。そういうわけでなんか困ったような表情に見える。これにどんな適応的な意味があるのかは知らない。

 さて

 先日より読み始めた「メイスン 一般地球化学」、冒頭紹介されるはクラーク数に名前を残すクラークさん。業績は地殻の化学組成を岩石から求めた仕事。ようするに地球を構成する元素の比率を岩石から推論したのがクラークさんなのだけども、著者であるメイスンさんの引用によれば、なんでも彼は論文の中で、

 もし、各元素が1種の始原的物質から生じたと仮定するならば、各元素の相対存在度はつぎのことを示唆することになる・・・・元素生成の過程は酸素の形成まではゆっくりと進行した。酸素が生成された点でこの過程は最高のエネルギーをあらわした。この元素から先では、安定な酸化物を作る元素が最も容易に、かつ最も多量に生成された。こう想像すれば、なぜ鉄より先の元素が乏しいのかがいくらか理解しやすくなる・・・

と、述べたのだそうな。

 はっ?

 ∧∧
(‥ )述べたのが1889年の論文ですか?
 □-
     (‥ )みたいなんだけどね。

 はへっ? 何それ、どういうこと? データは確かにそういうことになるかも知れんけどもさ、この人はいったいどっからこの結論を引っ張り出してきたわけ??

 ∧∧
( ‥)元素の転換って・・・この時代においては
    ありな発想なんですかね?

     (‥ )いやあ、、、アトム論で考えれば元素の転換ってのは
         なしだよねえ?

 今でこそ原子核に別の原子核(つまり中性子やら陽子をぶっければ(添加すれば))、原子は別の原子に変わるって分かっているけども、それだってアトムと思ったものもアトムから出来ていましたよ、という理解なわけで。

     ( ‥)どっからクラークさんは
         先の仮説を持ってきたんだろう・・・
 ∧∧
( ‥)最初に発見された放射性物質のウランは発見自体は
  -□ 1789年ですが、放射性物質であることが分かったのは
     1896年だそうですね。

 放射能もさることながら、核分裂、核融合うんぬん以前に、そもそも物理学者のマッハが原子の存在など信じませんと言っても、笑われなかった時代、それが1897年。

 ∧∧
( ‥)元素が変化する可能性とか原子と原子をぶつければ
    別の原子になりますとか、そういうことをうんぬん言う以前に・・・

     (‥ )そもそも原子の存在が疑われていた時代な
         わけだよねえ。

 クラークさん、1つの始原物質からの各元素の出現、しかもその出現には”順番がある”というアイデア、一体全体どっからもってきた?? いや、そりゃあデータからなんだろうけども、それを説明する仮説それ自体はどうやって頭の中から手に入れた?

 ∧∧
( ‥)まあ、逆に考えれば、元素自体は観測されて”信じられていても”
    それを構成する仮想存在であるアトムは必ずしも
     信じられていない時代なわけですよね?

     (‥ )つまり、だからこそ一種類からの順番に基づく
         多数の出現という発想ができたってわけかね?

 「アトム論に基づけば元素の順番に基づく出現は説明できる」そういう現代的な枠組みで考えるからクラークさんの発想が時代を越えた異様なものに見えるだけなのか、つまりアトム論がまだあやふやっぽい部分があったからこそできた発想なのか?

 クラークさんがかの結論をいつ述べたのかを確認することも含めて、これは調べなければいかんぞなもし。

 それにしても、クラークさんの以上の文章は


     ( ‥)さすがに、これにはいささか・・・・
       -□
 ∧∧
( ‥)ぎょっとさせられますよねえ。




 

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