自己紹介

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2013年8月9日金曜日

長い夢だった

 
 
 ∧∧
( ‥)何?
 
  ( ‥)...仮眠したら
     ひどく長い夢を見た
 
 誰かと狭い部屋で話をしていた。彼が言うには最初は趣味で魚と水草を育てていただけだったそうだ。
 
 これと同じぐらいの部屋から店を始めたのです。そう言う彼の前には机と、ラックに重なった水槽があり、裏に回ると実は壁で仕切られていただけで、そこは広いフロアで引っ越し業者が作業をしているところだった。
 
 どこかで見た二人が作業をしている。配線を整え、他の業者に指示を出し。
 
 ああ、思い出した。あの二人は以前仕事をしたイベント業者ではなかったか? はて? そんな彼らがどうしてオーナーの引っ越しの手伝いをするものやら。
 
 二人が話し込んでいたスーツ姿の男が二人、こちらにも挨拶をしにきた。どこかで見た顔だ。よく見れば昔、会社員として短い間だが働いた時の同期じゃないか。確か彼は結婚して、
 
 「子供は何歳?」
 
 「今、産まれた」
 
 ?
 
 いたずらっぽく笑う彼に聞けば三人目だそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )...同期だったら今、40歳を
\‐  越えているはずだよね
 
  (‥ )無茶な設定だよな
 
 そこはビルで、先ほどのオーナーがその階のすべてを借り切って店にしていた。どういうわけか古本が安物の金属製ラックにずらりと並び、どれも日と空気に焼けて茶色く変色していた。手に取った一冊は海賊に関するまじめな、そして古い本らしいのだが、中身の3分の2は手書きだった。どうも日に焼けて駄目になったページを前の持ち主が書き写したものらしい。
 
 その裏はいきなりペットショップだったが、そこは一風変ったコーナーで、死んでしまった動物たちの骨がずらっと並んでいる場所だった。頭骨がずらりと並んで販売される一方で、しかしケージの中にバラバラになった骨が並んでいるものもあった。死んでからそのまま虫に食わせたような、そんなぞんざいな展示。哺乳類、爬虫類...皮つきのままのヘビの骨と頭蓋。しかし、妙に臭わない。一体どんな処理をしているのだろう。
 
 カバが子供を産みました
 
 オーナーがそういって診察台にいる動物を見せてくれたが、それは、哺乳類ではあるようだが、どう見てもカバではなかった。二頭の子供を従えたその動物の大きさはイヌぐらいだったし、確かにカバを思わせる姿だが、カバではない何かだった。
 
 ∧∧
( ‥)そこから記憶があいまいだと
 
  ( ‥)さっき、昔の会社の
    ‐□ 同期が出てきたと言ったが
      そやつの若い頃のなにやら
      恥ずかしい写真をめぐって
      争奪戦を展開したと思う。
 
 奪って見てやろうとするのは業者の二人、守ってくれと頼まれたのは、どういうわけか自分。古本雑誌のどこかに挟まれているらしい。もっとも、40の男が、君が彼らよりもその写真を探し出して僕によこしてくれ、と頼むような写真とは、一体いかなるものなのか、そもそもどうしてそれが古雑誌に挟まれているのか想像しがたい。
 
 ∧∧
( ‥)でっ、いきなり場面が変ると
 
  ( ‥)田舎を歩いていたよ
    ‐□ 田舎といっても
      関東圏なのかな
      単線と都会へ通じる私鉄
      広いがほとんど誰もいない
      駅前と、からっぽな
      ショッピングモール。
      そして狭い国道。
 
 歩いていたのではなく、もしかしたら自転車だったかもしれない。線路沿いの国道をずっとどこまでも。そして今度は火薬と弾の実験をしていた。鉛か、あるいは低融点の合金を溶かして小さな弾を作り、それをミニチュアの砲台に入れて火薬に点火して飛ばし、距離を測る。これを繰り返す。最後は地下鉄に乗っていて、自動制御なのか、運転席はなく、前方は全部ガラス張りだった。地下の様子がよく分かる。いや、そもそもここが実験室ではなかったか? 実験室がいつの間にか地下鉄の上を移動している。見ているとひどくアップダウンが激しい路線で、どん詰まりの終着駅、たぶん降りた坂の数からするとずいぶん地下深い場所に着いたところで眼が覚めた。
 
 ∧∧
(‥ )なんかもう色々な記憶や
\‐   イメージがごちゃまぜだね
  
  (‥ )おかしなもんでさ、
      いや、当然なんだろうけど
      20年前にそれっきりな
      同期の顔は、再現しきれて
      いなかったよ。
 
 例えるなら、当時の画像にそのまましわを描いて安易に加齢させたような映像だった。
 
 

 
 

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