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2016年10月12日水曜日

良く似ているごまかしがわずかなズレをうむ

 
 人間の行動や言動を見ていると、ああ、逃げたなあ、とか、ああ、ごまかしたなあ、と分かる時がある。
 
 ∧∧
( ‥)厳密にはそう見える時がある
    そう言うべきでしょうね
 
  (‥ )まあそうだね
 
 ともあれだ
 
 逃げるだけ、ごまかすだけではない。自分が逃げたこと、自分がごまかしたこと、それ自体を自らごまかしている場合がある。
 
 いや、どうも自分自身が気づいていないようなのだ。
 
 ひどい場合だと、動作や行動は意図的に証拠を消しているとしか思えないのだが、自分ではその計算高いごまかしを自覚していないし、認識してもいないし、意識してもいないということがある。
 
 ∧∧
(‥ )あなたが最近よく言う
\−  脳がごまかしているのに
    脳の影である心は
    ごまかしにまるで無自覚だ
    という事例ですか
 
  (‥ )まあそうだね
      もっともこの説明
      つまり脳は計算高く
      心は脳にごまかされてる
      哀れな被害者説は
      トンデモになりかねない
      考えなんだけどな
 
 
 脳がなんでもかんでも思慮深く計算して、これを考えるのはまずい、と決定すると、心はそれについて考えるのを止める
 
 この説明は脳がなんでも見通す神様だという説明になりかねない。
 
 ∧∧
( ‥)そうなると確かに
    トンデモ仮説だな
 
  (‥ )それに脳が計算高いという
      前提では説明できない
      ことも多いな
 
 例えば民主党が政権をついに獲得した時、強行採決を連発する民主党に自民党が苦言を呈したことがある。与党は野党になりうる。民主党も次には野党になるのだから、その時のことを考えればこういうことをしてはいけないよ、と。
 
 それに対して、当時、テレビでコメンテーターがせせら笑いながら言ったものだ。 
 
 自民党はまた与党になれると思ってるんですか? と
 
 ∧∧
( ‥)すくなくともあなたには
    そういう記憶がある
 
  (‥ )そして驚いたものさ
      この人、民主党がずーっと
      与党でいられると
      本気で思ってるんだ???
      とね
 
 素人同然で政権を獲得して、獲得時にはありもしない予算でばらまきを公約した。しかし、その根拠は存在不明の埋蔵金なるものに頼った民主党。そんなものが与党でいられるわけがないだろう。数年保ちはしない。
 
 ∧∧
(‥ )...とあなたは思ったけども
\−  そうは考えない人が
    いることにあなたは驚いた
 
  (‥ )これは
      脳は計算高い存在だ
      という仮説や前提の
      反証であるよね
 
 少なくとも、脳は心よりも先を見越していて、これを考えたら損だと計算した場合には心をごまかす、そういう考えでは以上のようなコメンテーターの言動はうまく説明できない。
 
 確かに知識人やインテリは二枚舌である。彼らが、敵の言葉に対しては差別だヘイトスピーチだと批判するが、自分自身はとんでもない差別用語を使って相手に罵詈雑言を浴びせる場面を、多くの人が目撃したであろう。
 
 知識人とか文化人の脳や心が二枚舌状態になっているのは確かだ
 
 ∧∧
( ‥)でも計算高い脳と
    それにごまかされる心
    という図式では
    先ほどのコメンテーターの
    言葉はうまく説明できない
 
  (‥ )計算高い脳なら
      民主党政権はもって
      2、3年かなあ…
      と計算するだろう
      それはいいけど
      そう判断した脳が
      心をごまかした結果
      自民党は与党に戻れると
      思ってるんですかwww
      と言い放つ
      これこはうまく説明できん
 
 人間が脳と心で二枚舌を使うことはかなり明白だ。
 
 だけども、脳が計算高いかというとどうにも怪しい部分があるのは以上のように明白。
 
 ∧∧
( ‥)それでもあなたは計算高い脳が
    心をごまかそうとする
    という仮説を捨てる気に
    ならないのである
 
  (‥ )ならないなあ
      少なくとも心は信用ならん
 
 ∧∧
( ‥)では問うが
    あなたの脳はあなたの心に
    なにをごまかした?
 
  (‥ )真面目な本を書けば
      大成功しないまでも
      ずっと仕事ができるはずだ
      とかそういうことかな?
 
 ∧∧
(‥ )真面目な本が必ずしも
\−  売れないというのは
    あなたも良く知っている
    ことでしょう?
 
  (‥ )売れないのは
     承知しているとも
     問題は売れなくても
     仕事は続けられるだろう
     どっかでそう吹き込まれてた
     そんな感じ
 
 ∧∧
( ‥)真に受けたわけじゃないだろ?
 
  (‥ )ささやかれていると
      甘えが生じる
      甘えは
      致命的な傷になりうる
      そういうことでござるよ
      意外と人生航路は
      わずかな誤差で進路が
      大きくぶれるものさ
 
 1度のずれでも、そのまま何百キロと走ってれば、何十キロとずれるのだ。
 
 ∧∧
(‥ )でも本当のところは
\−  気乗りしない仕事は
    したくないってのが
    本音だよね
 
  (‥ )気乗りしない仕事は
      してもしょうがない
      だが面白い仕事は
      世間的には売れない
      では
      気乗りするが
      売れない仕事を
      世間的に売れるようにする
      にはどうすれば良いか
      問題の焦点はここだ
 
 考えてみれば、これ、真面目な本を書けば需要はあるはずだから仕事はずっと続けられる、というのとはちょっとずれているのである。
 
 ∧∧
( ‥)そのずれが致命的なまでに
    顕在化して一時の後退を
    余儀なくされたのが
    あなたの現状
 
  (‥ )是正すればいいんだろ?
      まあ見てなさいって
 
 ともあれ、このずれをもっと真剣に見定める必要はあろう。
 
 ∧∧
(‥ )売れない本を世間的に
\−  売るにはどうすれば良いか?
    これだってこれまでも
    考えたことだけども
 
  (‥ )でもな
      真面目な本は
      必需品だから
      仕事はずっとあるはずだ
     *実際これ自体は嘘ではない
      という言葉と合わせて
      考えると
      致命的でわずかなズレが
      生じるのだ
      そこを見定めるべきって
      ことよ

      
 
  

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